カンバセーションズ
2007年1月16日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)マンハッタンのクラシックなホテル。ウエディング・パーティーが行われているバンケット・ルームで、10年ぶりに再会した昔の彼。偶然?必然?苦い別れを経験し、この街を離れ、すべてが想い出になったと思っていたのに、止まっていた時計が動きだす。初めは互いにクールな態度で、ぎこちない会話。やがて心の中の探り合い。この気持ちは懐かしさ?それとも…?
本作『カンバセーションズ』は、女と男のリアルなカンバセーションが、やさしく響く都会の一夜の物語である。本編では心憎い演出として、全編通じて画面を2分割する「デュアル・フレーム」という斬新な映像手法が採用され、主人公たちの感情の移ろいや表情がスクリーンに投影されている。また主題歌は、モデルからシンガーへ活動の場を変え活躍しているカーラ・ブルーニが担当。大人の女性が、大人の恋模様を彩る素敵な楽曲を提供している。(作品資料より)
試写会にて鑑賞。
上記あらすじの前半部分だけどこかで読んでいて、後半の「デュアルフレーム」ってところを知らずに見たので、最初驚きました(笑)。
ほぼ全編コレ二人の会話というところ、先日見て大はまりした「ビフォア・サンセット」みたいな雰囲気なのかなぁと思っていましたが、えーっと、もっと生々しく(苦笑)。
しかも上のあらすじちょっとずるいよ! 確かに会話が進むにつれて二人の関係が明らかになるのでネタバレできないってのは分かるけどさ。そして、あらかじめ分かってなくて見た方が断然おもしろかったけど。
二人の会話を通じて過去が少しずつ明らかになっていくので、ちょっとしたミステリっぽくて面白かったです。
あと、ヘレナ・ボナム・カーターかわいい。お腹ぽっちゃり具合はどうかと思うけど。
そして、実は映画「抱擁」を見て以来、なんとなく気にしているアーロン・エッカート。今回もなかなか素敵なダメ男でした。
84分と尺も短いし、気軽に見られる映画です。
ところで、チラシには英語題「Conversation(s)」となっていてこの(s)が効いてるよなぁと思っていたんですが、映画に出てくるタイトルは「Conversations with Other Woman」になってました。
原題も意味深ですが、この「Conversation(s)」って題は日本のオリジナル……???
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ディパーテッド【ネタばれしてます】
2007年1月10日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演での3度目の顔合わせは、香港映画の傑作『インファナル・アフェア』のリメイク。舞台をボストンに置き換えているが、基本のストーリーはオリジナルに忠実だ。犯罪者の家に生まれながら、まっとうに生きることを誓って警察官になり、マフィアへの潜入捜査を任されるビリー。一方…
試写会に当たったので観てきました。
香港映画「インファナル・アフェア」のハリウッド・リメーク。スコセッシ監督・ディカプリオ&デイモン主演。マフィアに潜入した覆面警官と、警察官になりすましたマフィアの“ネズミ”の物語。
わたしは「インファナル・アフェア」を好きで、ハリウッドといえどもリメークってどうもね……と思っていたのだけれど、意外とアメリカでの評判がよく、オスカー・ノミネートされても受賞したことのないスコセッシとディカプリオに悲願の受賞をもたらすか?とまで書かれているのを読んで、俄然気になりだした。
で、感想。
公開前ですが、ネタバレに準じる話になってしまったので、どんな予備知識も入れたくない方はこの先は見ないで下さい。
あ、でも未見の方に一言だけ。
「インファナル・アフェア」と見比べると、アメリカ人とアジア人とのメンタリティの違いがよく分かりますので、お薦め。
以下ネタバレ
前半はほとんどオリジナルで、「こりゃ、基本構造だけ借りてきてまったく新しい映画になっているのかしら?」と期待したものの、逆にどうしても「インファナル〜」と比較して見てしまうので話が掴みにくい感じ。そして後半の印象的な場面はほとんど「インファナル・アフェア」そのまま。つまり、「インファナル〜」の設定をボストンに移し替えるために、前提条件部分だけごっそり付け替えた印象。
とはいえ、その「アメリカ仕様に作り替えた部分」を「インファナル〜」と比較すると、アメリカ人のメンタリティが浮き彫りにされてとても興味深い。
たとえば、「インファナル〜」で印象的だった、大儀のために自分を偽らなければならない自分と、自分本来の価値観との齟齬に苦しむウェットな心情が、「ディパーテッド」では深く彫り込まれず、というか日本人である自分には共感を持って感じられず、かなりドライな印象。警察に潜入するデイモンの、マフィア組織への忠義が感じられないのであまり葛藤とか人生での目標が明確に感じられない。一方の、マフィアに潜入するディカプリオについても、警察で彼の本当の身分を知っている上司キャラを二人に分け、一方を毒舌にしていて、二人に分けたことも一方を毒舌にしたことも意味はあるのだけれど、毒舌にしてしまったことで、ディカプの組織への忠義心の印象が薄まってしまい、また潜入先のマフィアのボスもとても個性的で魅力的な悪漢なんだけれど、ディカプがその悪漢に対して人間的に惹かれる描写がなく、そこんところの「インファナル〜」にあった二律背反は描かれていない(と、日本人であるわたしには思える。)
ま、その辺はきっとキリスト原理主義的なアメリカ人には、「正義の味方であるはずの主人公がマフィアに忠義心を抱いていたり、ボスに人間的魅力を感じたりすることは容認できない」のだろうなぁと勝手に想像(偏見おおあり)。
一人を二人に分けている一方で、「インファナル〜」では二人の主人公それぞれに支える女性が出てきますが、「ディパーテッド」ではそれを一人の女性にまとめてしまっています。それによって二人の主人公の対立軸(互いが互いのポジ/ネガの関係である、みたいな)が明確になればよかったのですが、その点ではツッコミが甘かったような。
てか、一夫一婦制の家族制度を重視するアメリカにしては、この女性が二股掛けているように見えるのはおっけーだったのだろうか?
暴力描写に関しては、R-15指定で雑魚に対しては容赦ないんですが、「インファナル〜」でも強いインパクトを与える、覆面捜査官の保護者的な警察の上司が捜査官の目の前で車のボンネットにビルから墜落してくる場面。「ディパーテッド」では、直前に一瞬、落下途中の上司の姿が観客に提示される。やっぱり、お化け屋敷のようにいきなりショッキングなシーンが出てくるとまずいから心の準備が必要だったのか? それにしては血しぶきは派手だったけど。
「ディパーテッド」のオリジナルな冒頭として、ボストンのアイルランド系マフィアの歴史に触れていたり、古っぽい映像を流したりして、こういうハードな社会派映画にするつもりなのかと、それはそれで期待していたのだけれど、前述したとおり後半はオリジナルとほぼ一緒だしなぁ。
つまり、アジア人(のわたし)が「インファナル・アフェア」を見て面白いと思ったところと、アメリカ人が見て「面白い」と思ったところが違うんだろうな。
やっぱり育った文化の違いは計り知れないなぁ……。
ってか、アメリカで「ディパーテッド」をほめてる人って、「インファナル・アフェア」を見てるのかしら???
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ブラス!
2007年1月8日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)以前録画していたものを見る。これも「寂れた炭鉱の町のブラスバンドが全国大会で優勝するまで」の話なのだけれど、優勝と主人公たちの幸せはあまりリンクしていない。炭鉱は廃坑が決まり、なんとも苦い終わり方なのがイギリス映画だなぁ。いやでも嘘っこいハッピーエンドよりよっぽど何かの残る終わり方で、最後の選曲もよろし。
そして、知らなかったけれどユアン・マクレガーが出てたのね、この映画。ずいぶん若い頃のようだけれど、おでこのホクロで見分けが可能(いや、顔で見分けようよ>自分)。
ところで。
この映画の写真を出そうと検索したら、なぜかピンク映画ばかりがヒットしてこの映画が出てこない(涙)。
どうやら、ブラスという名前のピンク映画監督がいるようなのですが、この映画はどんな検索語で検索すればヒットするのだろう……。
そして、知らなかったけれどユアン・マクレガーが出てたのね、この映画。ずいぶん若い頃のようだけれど、おでこのホクロで見分けが可能(いや、顔で見分けようよ>自分)。
ところで。
この映画の写真を出そうと検索したら、なぜかピンク映画ばかりがヒットしてこの映画が出てこない(涙)。
どうやら、ブラスという名前のピンク映画監督がいるようなのですが、この映画はどんな検索語で検索すればヒットするのだろう……。
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キンキーブーツ
2007年1月7日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)
そして2本目。
寂れた田舎町の男たちや女たちが、一念発起してがんばる系の話として王道を押さえているので安心して観られました。
が、その中でもハッと括目するシークエンスや演出があって、そのうちの一つは、ドラァグ・クィーンのローラが、田舎の靴工場で働くマッチョな男たちに受け入れられるエピソード。
(ネタばれ注意!!!)
これぞまさしく、「負けて勝つ」。
パブの腕相撲チャンピオンであるマッチョな工員にローラが戦いを挑むのですが、勝っても遺恨を残すし負けたら「やっぱりオカマ」と蔑まれる。観ているほうも「どうやって事を収めるんだろう?」とハラハラして手に汗握るのですが、ローラの表情だけで、わざと負けたことが分かるような演技もすごいですが、その後、マッチョがこっそりやってきて「わざと力を抜いただろう?」というのへ答えるローラの台詞がジンときました。
もう1か所、最後のミラノのショーに、モデルを務めるはずのローラがやってこないという、ベタといえばあまりにベタなシーン。観客としては「どうせいいところで間に合うんでしょ?」と思って眇めに観ているわけですが、そのベタをぎりぎりまで引っ張って観客の緊張感を高め、ドーンとケレン味いっぱいに登場させるところがホント素敵です。
……それにしても、どうしてイギリスの女優さんは正統的な美人がいないのでしょうか……。ねえ、だってキーラ・ナイトレイくらいじゃないですかどこに出しても恥ずかしくない美人さんは!
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2007/02/23 ¥3,990
寂れた田舎町の男たちや女たちが、一念発起してがんばる系の話として王道を押さえているので安心して観られました。
が、その中でもハッと括目するシークエンスや演出があって、そのうちの一つは、ドラァグ・クィーンのローラが、田舎の靴工場で働くマッチョな男たちに受け入れられるエピソード。
(ネタばれ注意!!!)
これぞまさしく、「負けて勝つ」。
パブの腕相撲チャンピオンであるマッチョな工員にローラが戦いを挑むのですが、勝っても遺恨を残すし負けたら「やっぱりオカマ」と蔑まれる。観ているほうも「どうやって事を収めるんだろう?」とハラハラして手に汗握るのですが、ローラの表情だけで、わざと負けたことが分かるような演技もすごいですが、その後、マッチョがこっそりやってきて「わざと力を抜いただろう?」というのへ答えるローラの台詞がジンときました。
もう1か所、最後のミラノのショーに、モデルを務めるはずのローラがやってこないという、ベタといえばあまりにベタなシーン。観客としては「どうせいいところで間に合うんでしょ?」と思って眇めに観ているわけですが、そのベタをぎりぎりまで引っ張って観客の緊張感を高め、ドーンとケレン味いっぱいに登場させるところがホント素敵です。
……それにしても、どうしてイギリスの女優さんは正統的な美人がいないのでしょうか……。ねえ、だってキーラ・ナイトレイくらいじゃないですかどこに出しても恥ずかしくない美人さんは!
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2007/02/23 ¥3,990
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トランスアメリカ
2007年1月7日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)
予告どおり、連休中日の朝イチの回から映画2本立てしてきました。
驚いたのは、そんな日の朝イチから映画見る人なんて少ないだろうと思っていたら、意外と8割がた席が埋まっていたこと。そして、2本目との間の休憩時間にトイレの列が外まで並び、そのときにチラッと見たら入場待ちの列が出来てて「立ち見になります」とアナウンスされていたこと。さらに、2本目も見終わって外に出ると、3回目の上映のための入場を待つ人の列がずらーっと並んでいて、映画館出口横の地下鉄入り口から階段を下りて下まで列が続いていたこと……。
びっくりしました。他にやるべきあれやこれやをうっちゃって朝イチに来てよかった〜。
さて、映画の感想ですが。
脚本がよく出来ていたなぁ。ロードムービーって、いかに旅に出る理由に説得力を持たせるかが重要で、しかも出来るだけ早く旅を始めなければならないと思うので、その辺はテンポよく進んでよかったです。
そこから先は、性同一性障害の父親と息子との旅を丁寧に描いていて、息子がだんだん父親(とは知らず)に心を開いていく様子に共感が持て、なので最後の直前の彼が家を飛び出していくところはすごい辛かった……。あれはどう考えてもいたたまれないだろう、息子。
なので最後に和解するところは、もう一声理由付けに説得力が欲しかった気もするけれど、そうすると理屈っぽくなりすぎって気もするし。
父親役のフェリシティ・ホフマンは、女性が演じていると知っていて見てしまったのと、「キンキー・ブーツ」のローラと比べるとやっぱり女性と見えてしまったけれど、でも男だと思い込もうとすれば難しくはなかったのですごいと思う。
息子役の彼は、公開時ジェームス・ディーンだかリヴァー・フェニックスだかの再来と言われていましたが、確かに美しくてナイーヴな青年でした。きれいな裸体がいっぱい出てきて眼福々々(笑)。
DVD 松竹 2007/01/27 ¥3,990
驚いたのは、そんな日の朝イチから映画見る人なんて少ないだろうと思っていたら、意外と8割がた席が埋まっていたこと。そして、2本目との間の休憩時間にトイレの列が外まで並び、そのときにチラッと見たら入場待ちの列が出来てて「立ち見になります」とアナウンスされていたこと。さらに、2本目も見終わって外に出ると、3回目の上映のための入場を待つ人の列がずらーっと並んでいて、映画館出口横の地下鉄入り口から階段を下りて下まで列が続いていたこと……。
びっくりしました。他にやるべきあれやこれやをうっちゃって朝イチに来てよかった〜。
性同一性障害と親子の絆をテーマに、ロードムービー風に描いた異色の傑作。ブリーは男性だが、肉体に違和感を覚え、女性になるための手術を控えていた。そんな彼の元に、逮捕された息子を引き取りに来てくれと連絡が入る。じつは、かつてブリーは結婚しており、そのときにトビーという息子ができていたのだ。ブリーは、教会の職員(もちろ…
さて、映画の感想ですが。
脚本がよく出来ていたなぁ。ロードムービーって、いかに旅に出る理由に説得力を持たせるかが重要で、しかも出来るだけ早く旅を始めなければならないと思うので、その辺はテンポよく進んでよかったです。
そこから先は、性同一性障害の父親と息子との旅を丁寧に描いていて、息子がだんだん父親(とは知らず)に心を開いていく様子に共感が持て、なので最後の直前の彼が家を飛び出していくところはすごい辛かった……。あれはどう考えてもいたたまれないだろう、息子。
なので最後に和解するところは、もう一声理由付けに説得力が欲しかった気もするけれど、そうすると理屈っぽくなりすぎって気もするし。
父親役のフェリシティ・ホフマンは、女性が演じていると知っていて見てしまったのと、「キンキー・ブーツ」のローラと比べるとやっぱり女性と見えてしまったけれど、でも男だと思い込もうとすれば難しくはなかったのですごいと思う。
息子役の彼は、公開時ジェームス・ディーンだかリヴァー・フェニックスだかの再来と言われていましたが、確かに美しくてナイーヴな青年でした。きれいな裸体がいっぱい出てきて眼福々々(笑)。
DVD 松竹 2007/01/27 ¥3,990
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チェーザレ破壊の創造者 2 (2)
2007年1月5日 読書記録(まんが)
と、いうわけでさっそくチェーザレ第2巻。
やっぱりね。2巻になってチェーザレの人間性に深みが出てきて俄然面白くなってきた。
塩野七生「チェーザレ・ボルジア あるいは〜」は既読なので、このさきチェーザレがどうなっていくのか知っているけれど、そうなって欲しくない、そう思えてきた。
続きが楽しみ〜。
ISBN:4063722023 コミック 惣領 冬実 講談社 ¥780
やっぱりね。2巻になってチェーザレの人間性に深みが出てきて俄然面白くなってきた。
塩野七生「チェーザレ・ボルジア あるいは〜」は既読なので、このさきチェーザレがどうなっていくのか知っているけれど、そうなって欲しくない、そう思えてきた。
続きが楽しみ〜。
ISBN:4063722023 コミック 惣領 冬実 講談社 ¥780
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期間限定一人暮らし期間もあと1か月あまりを残すのみとなって、いまさらこんな「一人暮らしの働く女の子向け・生活の知恵袋」的ハウツー本を買ってみたりして。
でも面白いです。フルカラーで大判で束もあるのに(でもページ数が多いとは限らない/笑)、この値段。書いてあること全部は実践できないけど、「ちゃんと暮らそう」という気にさせてくれる。
とりあえず、煮魚食べたくなりました。
ISBN:441530074X 単行本 落合 恵 成美堂出版 ¥1,260
でも面白いです。フルカラーで大判で束もあるのに(でもページ数が多いとは限らない/笑)、この値段。書いてあること全部は実践できないけど、「ちゃんと暮らそう」という気にさせてくれる。
とりあえず、煮魚食べたくなりました。
ISBN:441530074X 単行本 落合 恵 成美堂出版 ¥1,260
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魔の領域
2007年1月5日 本・映画にまつわるよしなし事今まで、わたしにとっての魔の領域といえば、神保町の書泉〜岩波ホールまでの約300mの道のりで、ここをまっすぐ歩けたためしがない、通り抜けるのに異常に時間が掛かる、通り終わるとなぜか荷物が重くなっているという恐ろしい場所です。
が、最近このような魔のスポットがもう一つ増えました。
池袋ジュンク堂。
1冊決まった本を買いに行くだけのつもりが、なぜか1時間もかかって3冊以上手にしているというこの恐怖!!(笑)
ちなみに昨日の収穫は、
図説韓国の歴史(ふくろうの本)
毎日の暮らし歳時記―ちょっとした工夫でこんなに楽しい
岸本 葉子 (著), 落合 恵,成美堂出版、2006
チェーザレ(1)
の3冊。
それにしても、先日みた映画「王の男」がけっこうジワジワときてまして、関連書籍、というか当時の風俗の分かる本を探しているんですが、朝鮮・韓国関係は現代史が多くて、なかなかこの時代の本は専門書しか見つかりません……。
探し方が悪いのかな。チャングムと同時代だから、タイムリーじゃないかと思うんですが。
が、最近このような魔のスポットがもう一つ増えました。
池袋ジュンク堂。
1冊決まった本を買いに行くだけのつもりが、なぜか1時間もかかって3冊以上手にしているというこの恐怖!!(笑)
ちなみに昨日の収穫は、
図説韓国の歴史(ふくろうの本)
毎日の暮らし歳時記―ちょっとした工夫でこんなに楽しい
岸本 葉子 (著), 落合 恵,成美堂出版、2006
チェーザレ(1)
の3冊。
それにしても、先日みた映画「王の男」がけっこうジワジワときてまして、関連書籍、というか当時の風俗の分かる本を探しているんですが、朝鮮・韓国関係は現代史が多くて、なかなかこの時代の本は専門書しか見つかりません……。
探し方が悪いのかな。チャングムと同時代だから、タイムリーじゃないかと思うんですが。
チェーザレ破壊の創造者 1
2007年1月4日 読書記録(まんが)
冬の有明で「いま面白いマンガ」として薦められた。
まだ1巻だけなので、話が始まったばかりというかんじ。だから2巻と同時刊行だったのかな。
でもベタな演出が時代がかっていて雰囲気はよし。
とりいそぎ2巻も買ってきま〜す!
ISBN:4063722015 コミック 惣領 冬実 講談社 ¥780
まだ1巻だけなので、話が始まったばかりというかんじ。だから2巻と同時刊行だったのかな。
でもベタな演出が時代がかっていて雰囲気はよし。
とりいそぎ2巻も買ってきま〜す!
ISBN:4063722015 コミック 惣領 冬実 講談社 ¥780
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きみに読む物語
2007年1月1日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)
お正月に実家に戻って、ずいぶん前に買っていた天然石ビーズアクセサリのキットを作りつつ、録り溜めていた映画からこれをチョイス。つまり、他の作業をしながら摘み見してました。
実は、そんな見方をしながら最後のどんでん返しにひどく感銘を受け、「なんて素晴らしい物語なんだ!」と思ってネット上の感想を探して読んでみたのですが……。
なんか、みょうに評価が低い。っていうか、どうやら私は落ちに関してまったく大きな勘違いをおかしていたようなのだ。
以下ネタバレ注意!!
物語を読んでいた初老の男性って、ノアだったのかーーーーー!!!
いや、あたしゃてっきり、物語の中で出てきた主人公の女性の婚約者のほうだとばっかり(大汗)。
アリーは金持ちの息子と結婚したものの、ずっとその選択を後悔していて、そんな妻の気持ちを夫もわかっていたけれど、妻を愛し続けていた。
認知症になった妻が秘かに初恋の相手に書きつづっていた二人の愛の記録を見つけた夫は、不本意ながらも、この物語を読んで聞かせることで妻の記憶を甦らせられるのではないかと思っていた。
でも、やはり妻が不本意な選択をした部分は自分で読んでやることが出来ず、あいまいにぼやかすと、妻はそうありたかった選択を、まるで事実のように選ぶ。つまり認知症の妻は、本当に愛していた初恋の人と選んだ人生という夢の世界に生きているのだった−−−。
ショックを受ける夫。しかし、愛する妻のために、自分が初恋の相手になりきってあげよう、妻の夢の世界を守り、また自分がその世界に浸ることで妻の愛を得ようと決意する。
ところが、妻に「昔のようにドライブしよう」と言われて常識的に止めたところ、ノアじゃないことを感づいた妻に拒絶される。傷つく夫。自分が今まで妻とともに過ごした数十年はなんだったのか、と思いながらアルバムをめくる。やがて心労から発作を起こし死にかける。
自身も死にかけながら、無理を押して妻に会いに行けば、妻は相変わらず自分を初恋の人と勘違いし、あまつさえ「一緒に死んで」とまで言う。
夫は、最後まで妻の虚構の世界を守るための優しい嘘をつき続けて死んでいくのであった……。
っていうお話だとばっかり思ってました。だから、「命をかけて愛し続ける女性」なのかと。
でも、あとから冷静に考えれば、ノートに書かれたノアへの献辞の姓と妻の姓がいっしょだったんだろうな。話半分で聞いてたから定かじゃないけど。
あああ……わたしが感動したあの物語はこの世に存在しない物語だったのか。がっくり。
でも、本来の、最初の5分でラストがわかる話より、「本を読む老人は初恋の男性だと見せかけておいて実は……!!」っていう話こそ、本当の意味でのどんでん返しではないかと。
それに、アルバムの青年の顔はとてもノアには見えなかった。どっちかっていうと金持ちのボンボンの方が似ていた。
……しょせんはアメリカ映画だから、そんな凝った話にはなり得ないか(嘆息)。
DVD ハピネット・ピクチャーズ 2005/09/23 ¥3,990
とある療養施設で、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいた。その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。しかし身分の違いがふたりを引き裂き、アリーとノアは別々の人生を歩むことになるが…。 この映画のメインストーリーとなるアリーとノアの…
実は、そんな見方をしながら最後のどんでん返しにひどく感銘を受け、「なんて素晴らしい物語なんだ!」と思ってネット上の感想を探して読んでみたのですが……。
なんか、みょうに評価が低い。っていうか、どうやら私は落ちに関してまったく大きな勘違いをおかしていたようなのだ。
以下ネタバレ注意!!
物語を読んでいた初老の男性って、ノアだったのかーーーーー!!!
いや、あたしゃてっきり、物語の中で出てきた主人公の女性の婚約者のほうだとばっかり(大汗)。
アリーは金持ちの息子と結婚したものの、ずっとその選択を後悔していて、そんな妻の気持ちを夫もわかっていたけれど、妻を愛し続けていた。
認知症になった妻が秘かに初恋の相手に書きつづっていた二人の愛の記録を見つけた夫は、不本意ながらも、この物語を読んで聞かせることで妻の記憶を甦らせられるのではないかと思っていた。
でも、やはり妻が不本意な選択をした部分は自分で読んでやることが出来ず、あいまいにぼやかすと、妻はそうありたかった選択を、まるで事実のように選ぶ。つまり認知症の妻は、本当に愛していた初恋の人と選んだ人生という夢の世界に生きているのだった−−−。
ショックを受ける夫。しかし、愛する妻のために、自分が初恋の相手になりきってあげよう、妻の夢の世界を守り、また自分がその世界に浸ることで妻の愛を得ようと決意する。
ところが、妻に「昔のようにドライブしよう」と言われて常識的に止めたところ、ノアじゃないことを感づいた妻に拒絶される。傷つく夫。自分が今まで妻とともに過ごした数十年はなんだったのか、と思いながらアルバムをめくる。やがて心労から発作を起こし死にかける。
自身も死にかけながら、無理を押して妻に会いに行けば、妻は相変わらず自分を初恋の人と勘違いし、あまつさえ「一緒に死んで」とまで言う。
夫は、最後まで妻の虚構の世界を守るための優しい嘘をつき続けて死んでいくのであった……。
っていうお話だとばっかり思ってました。だから、「命をかけて愛し続ける女性」なのかと。
でも、あとから冷静に考えれば、ノートに書かれたノアへの献辞の姓と妻の姓がいっしょだったんだろうな。話半分で聞いてたから定かじゃないけど。
あああ……わたしが感動したあの物語はこの世に存在しない物語だったのか。がっくり。
でも、本来の、最初の5分でラストがわかる話より、「本を読む老人は初恋の男性だと見せかけておいて実は……!!」っていう話こそ、本当の意味でのどんでん返しではないかと。
それに、アルバムの青年の顔はとてもノアには見えなかった。どっちかっていうと金持ちのボンボンの方が似ていた。
……しょせんはアメリカ映画だから、そんな凝った話にはなり得ないか(嘆息)。
DVD ハピネット・ピクチャーズ 2005/09/23 ¥3,990
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謹賀新年
2007年1月1日 本・映画にまつわるよしなし事あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年後半は一人暮らしなんぞを始めて、通勤時間が短くなったら途端に読書量半減(涙)。でも、2月からはまた実家に戻って通勤片道1時間半になるので、通常レベルの年間100冊いけるかな?
BL熱が落ち着いてきたのが自分的に危機(←?)。せっかく乙女の聖地(だと言われている)池袋を経由して通勤してるのに、乙女ロードに足を踏み入れようともしなかった……。
その分、映画はよく見ていた気がします。劇場でなく、DVDで録り溜めたものを家事をしながら消化したり。しかも、なぜか現在ロマンスmyブームなので他愛ないロマンス映画で癒されました。
正月休みの間に、できれば飯田橋のギンレイホールで、去年見逃した「キンキーブーツ」と「トランスアメリカ」を見に行かないと。
今年もよろしくお願いします。
昨年後半は一人暮らしなんぞを始めて、通勤時間が短くなったら途端に読書量半減(涙)。でも、2月からはまた実家に戻って通勤片道1時間半になるので、通常レベルの年間100冊いけるかな?
BL熱が落ち着いてきたのが自分的に危機(←?)。せっかく乙女の聖地(だと言われている)池袋を経由して通勤してるのに、乙女ロードに足を踏み入れようともしなかった……。
その分、映画はよく見ていた気がします。劇場でなく、DVDで録り溜めたものを家事をしながら消化したり。しかも、なぜか現在ロマンスmyブームなので他愛ないロマンス映画で癒されました。
正月休みの間に、できれば飯田橋のギンレイホールで、去年見逃した「キンキーブーツ」と「トランスアメリカ」を見に行かないと。
王の男(ノベライズ)
2006年12月22日 読書記録第3紀(06.07〜)なぜか密林でヒットしなかった、映画「王の男」のノベライズ。
普段は、映画の原作小説は読んでも、ノベライズは映画製作者の真の意図を他人が文字化するのは不可能だろうと、読もうと思ったことはなかったのですが、映画の感想をネットでつらつら眺めていたら、
「無口なコンギル(女形役のほう)の心理を丁寧に描写してあってわかりやすかった」といって小説版をお薦めしていたので、気になって読んでみた。
ちなみに、編訳、とあったので翻訳者が台本を訳して地の文を書き足したのかと思われます。セリフ部分はほぼ忠実に映画の字幕通りでした。
で、なぜか、同人誌の小説を読んでいるような気がしてなりませんでした……。
別に腐臭(比喩)が漂っていたわけではなく、映画の画面に出てくる情景を忠実に文字に起こしているものの、全体のストーリーの中での個々のシーンに軽重がないというか。映画を観た後だと、あるシーンの全体での意味はこうだから、だったらこの部分を強調しなきゃとか、こういう印象を観客にもたせるためのシーンなんだから、小説でもその印象を持たせるように書かなきゃならないような部分が、まったくニュートラルに描写されていたりとか。
なんかちょっともどかしい気がしました。
あ、特に同人誌っぽいなぁと思ったのは、同じパラグラフのなかで視点がいろいろな人物にシフトするところかも。
まあ、映画のノベライズなんてそんなものか。
普段は、映画の原作小説は読んでも、ノベライズは映画製作者の真の意図を他人が文字化するのは不可能だろうと、読もうと思ったことはなかったのですが、映画の感想をネットでつらつら眺めていたら、
「無口なコンギル(女形役のほう)の心理を丁寧に描写してあってわかりやすかった」といって小説版をお薦めしていたので、気になって読んでみた。
ちなみに、編訳、とあったので翻訳者が台本を訳して地の文を書き足したのかと思われます。セリフ部分はほぼ忠実に映画の字幕通りでした。
で、なぜか、同人誌の小説を読んでいるような気がしてなりませんでした……。
別に腐臭(比喩)が漂っていたわけではなく、映画の画面に出てくる情景を忠実に文字に起こしているものの、全体のストーリーの中での個々のシーンに軽重がないというか。映画を観た後だと、あるシーンの全体での意味はこうだから、だったらこの部分を強調しなきゃとか、こういう印象を観客にもたせるためのシーンなんだから、小説でもその印象を持たせるように書かなきゃならないような部分が、まったくニュートラルに描写されていたりとか。
なんかちょっともどかしい気がしました。
あ、特に同人誌っぽいなぁと思ったのは、同じパラグラフのなかで視点がいろいろな人物にシフトするところかも。
まあ、映画のノベライズなんてそんなものか。
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改正動物愛護管理法Q&A
2006年12月21日 読書記録第3紀(06.07〜)
仕事で読みました。平成17年の動物愛護管理法改正に伴う法令の解説なのですが、著者は動物愛護論研究会となっていますがコレぜったいお役所関係者団体だろう、という、解説になってない解説集。だって平文の書き方が法令と同じくらいかっちんこっちんに堅ッ苦しいんだもの! 何言ってんのかわかんねぇよ!! しかも、Q&Aなどといって一応質問1項目を1〜数ページかけて説明してるんですが、その質問がほぼすべて「●●(←法文の中にある専門用語)とは何ですか」。そんな質問は法律の内容を分かっている奴しかしねぇよ!!(笑) つまり、法文を作った人が、1項ずつ法文で言い足りなかったことを言葉を費やして書き、それに見出しとして「●●とは何ですか」と付けただけに過ぎないような内容。素人にはもっと平易に書いて欲しかった……。
と、さんざん腐しておいてなんですが、この本が、いま仕事で抱えていた問題のブレイクスルーとなりました。大変感謝しております。もっと早くこの本を読んでいれば……!!
ISBN:4802805160 単行本 動物愛護論研究会 大成出版社 ¥2,820
と、さんざん腐しておいてなんですが、この本が、いま仕事で抱えていた問題のブレイクスルーとなりました。大変感謝しております。もっと早くこの本を読んでいれば……!!
ISBN:4802805160 単行本 動物愛護論研究会 大成出版社 ¥2,820
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「もとのままのもんは骨と目ん玉と髪と耳とアソコぐらいなもんでね あとは全部つくりもんなのさ」。大掛かりな全身の整形手術とメンテナンスにより、完璧な美しさを持つモデルの「りりこ」。女優や歌手としても活躍し人気の絶頂を迎えるが、体は次々に異常を訴え始める。それにつれてりりこの心の闇も濃く、深くなり、彼女の人生はやがて…
これも「さくらん」と同じ友達から借りました。オタクなわたしの書棚とはまったくジャンルの違う、彼女の書棚がある意味まぶしい……。
作品は、ものすごい激しさを持った内容で、読む側にもエネルギーを強いる。実はこれがまともに読んだ初・岡崎京子なんだけれど、熱いファンがいるのもうなづけるなぁ。
ISBN:4396762976 コミック 岡崎 京子 祥伝社 ¥1,260
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王の男 (出演 カム・ウソン、イ・ジュンギ)
2006年12月20日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)
レディスデイを狙って観てきました。
結論。JUNEだ。やおいだわ。そのうえらぶらぶで目も当てられないなんて、こんな映画が作れる韓国ウラヤマシイ。
えーっと、なんにせよ作品というものはすべからく鑑賞者の鏡であって、人は自分の中にあるものしか見えないものだと思います。この作品だとて、見る人が見れば壮麗な歴史ものにも、暴君に対する庶民の反逆心にも見えるだろうけれど、わたしには二人の芸人と王との三角関係にしか見えませんでした。すみません。三角形の頂点にいるコンギルが、芸人仲間に操を立てるのも、寂しい王に惹かれるのも分かるのでハラハラどきどき、緊張感あふれる2時間でした。
あらすじを考えれば、まさしく70〜80年代ごろの少女マンガ的なストーリーで、現代の日本ではこういうある意味ストレートな愛憎劇は作れないだろうなぁ。画面構成も、映画的というよりどこか日本のマンガっぽさを感じる部分がありました。
非常に気に入った。ぜったいDVD買う。
妖しげなタイトルが、映画のすべてを表している。16世紀に実在した朝鮮王朝第10代の王、ヨンサングン。傍若無人で知られた彼の心を虜にしたのが、世にも美しい芸人の青年であったという物語だ。韓国の歴史モノで、しかも男同士の愛をテーマにしながら、本作はストーリーのおもしろさで観る者をぐいぐい引き込んでいく。オープニングから魅…
結論。JUNEだ。やおいだわ。そのうえらぶらぶで目も当てられないなんて、こんな映画が作れる韓国ウラヤマシイ。
えーっと、なんにせよ作品というものはすべからく鑑賞者の鏡であって、人は自分の中にあるものしか見えないものだと思います。この作品だとて、見る人が見れば壮麗な歴史ものにも、暴君に対する庶民の反逆心にも見えるだろうけれど、わたしには二人の芸人と王との三角関係にしか見えませんでした。すみません。三角形の頂点にいるコンギルが、芸人仲間に操を立てるのも、寂しい王に惹かれるのも分かるのでハラハラどきどき、緊張感あふれる2時間でした。
あらすじを考えれば、まさしく70〜80年代ごろの少女マンガ的なストーリーで、現代の日本ではこういうある意味ストレートな愛憎劇は作れないだろうなぁ。画面構成も、映画的というよりどこか日本のマンガっぽさを感じる部分がありました。
非常に気に入った。ぜったいDVD買う。
友達に借りて読む。
来年2月に映画が公開される原作マンガ。
江戸時代の吉原を舞台にしながら、主人公は現代的な自己主張をする女性。
でも、きっと本当の「現代女性」ではなくて、「現代女性がこうありたいと思う女性」なんだろうな。うつくしくて、けれども気に入らないことがあったら激しい言葉でなじり、手が出、足が出る。激しい個性。そういう激しさにあこがれる女性、というのは、ある意味現実では不幸なのかも知れない。
ISBN:4063348296 コミック 安野 モヨコ 講談社 ¥900
来年2月に映画が公開される原作マンガ。
江戸時代の吉原を舞台にしながら、主人公は現代的な自己主張をする女性。
でも、きっと本当の「現代女性」ではなくて、「現代女性がこうありたいと思う女性」なんだろうな。うつくしくて、けれども気に入らないことがあったら激しい言葉でなじり、手が出、足が出る。激しい個性。そういう激しさにあこがれる女性、というのは、ある意味現実では不幸なのかも知れない。
ISBN:4063348296 コミック 安野 モヨコ 講談社 ¥900
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図書館内乱
2006年12月18日 読書記録第3紀(06.07〜)
「知る権利」を巡って紛争状態にある架空の日本で、図書館を防衛する行政の武装組織「図書館隊」に所属する女性を主人公にしたシリーズ第2弾。(……要約に少々自信なし/汗)
今回はタイトルにあるとおり、図書館組織内の派閥争いがメインなので、肉体派の主人公郁よりその友達の陰謀系美女・柴崎のほうが活躍している。柴崎好きだなぁ。
登場人物たち一人一人がキャラ立ちしていて、ストーリーも前巻より地味にも関わらず読ませる。さすがライトノベル出身だけあるなぁ。
でも2つだけ。これだけ苦言を呈させていただくと、業界人としてはも少し最近の業界の動きにも目を配ってほしい気が。インターネットとロボット検索の発達、不況による予算減少と効率化で、図書館も変化を余儀なくされていて、ここ5年ばかしでも文部科学省からいくつも審議会報告が出ているし、それもよく見ると、旧文部省系と旧科学技術庁系で似たような報告を別々に出していたりして非常に(ある意味)楽しかったりするので。
今回はレファレンスが出てきて一安心したけど、前巻で、図書館がまるで無料貸本屋としか描かれていなかったのは、業界人として非常に寂しかった。図書館もいろいろ変わろうとがんばってます。こういうエンタテインメント作品でそういうところを盛り込んでくれると、一般の人たちにも図書館の意欲が伝わって、業界で変わろうとしている人たちももっとがんばれると思うんだ。
あともう一つは、一ヶ所だけだけど、差別用語が特に意図がなく使われていたこと。これは編集者さんと校閲さんの見落としですね。こんなに面白い話なんだから、へんなところで突っ込まれないようにきっちり仕事して欲しいにゃあ。
ISBN:4840235627 単行本 有川 浩 メディアワークス ¥1,680
今回はタイトルにあるとおり、図書館組織内の派閥争いがメインなので、肉体派の主人公郁よりその友達の陰謀系美女・柴崎のほうが活躍している。柴崎好きだなぁ。
登場人物たち一人一人がキャラ立ちしていて、ストーリーも前巻より地味にも関わらず読ませる。さすがライトノベル出身だけあるなぁ。
でも2つだけ。これだけ苦言を呈させていただくと、業界人としてはも少し最近の業界の動きにも目を配ってほしい気が。インターネットとロボット検索の発達、不況による予算減少と効率化で、図書館も変化を余儀なくされていて、ここ5年ばかしでも文部科学省からいくつも審議会報告が出ているし、それもよく見ると、旧文部省系と旧科学技術庁系で似たような報告を別々に出していたりして非常に(ある意味)楽しかったりするので。
今回はレファレンスが出てきて一安心したけど、前巻で、図書館がまるで無料貸本屋としか描かれていなかったのは、業界人として非常に寂しかった。図書館もいろいろ変わろうとがんばってます。こういうエンタテインメント作品でそういうところを盛り込んでくれると、一般の人たちにも図書館の意欲が伝わって、業界で変わろうとしている人たちももっとがんばれると思うんだ。
あともう一つは、一ヶ所だけだけど、差別用語が特に意図がなく使われていたこと。これは編集者さんと校閲さんの見落としですね。こんなに面白い話なんだから、へんなところで突っ込まれないようにきっちり仕事して欲しいにゃあ。
ISBN:4840235627 単行本 有川 浩 メディアワークス ¥1,680
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マンハッタンで抱きしめて
2006年12月16日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)
てっきりロマコメ映画かと思って見ていたら違ってた(汗)。
都会で一人で生きていく寂しさが描かれていて、正直身につまされました(涙)。
終わり方もとってもNY的。
DVD ビデオメーカー 2001/04/27 ¥5,040
都会で一人で生きていく寂しさが描かれていて、正直身につまされました(涙)。
終わり方もとってもNY的。
DVD ビデオメーカー 2001/04/27 ¥5,040
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