童話や寓話をかのエリッヒ・ケストナーが語りなおしたものを収録。
載っているのは「ほらふき男爵」「ドン・キホーテ」「シルダの町の人びと」「オイレン・シュピーゲルの愉快ないたずら」「ガリバー旅行記」「長靴をはいた猫」。
基本的に、ほらふきだったり愚か者だったりいたずら者だったりと、ナンセンスな笑いが楽しい話ばかり。
有名なのにちゃんと読んだことがない話(ほらふき男爵とドン・キホーテ、オイレン・シュピーゲル)をかいつまんで読めたので基礎教養としてもよろしゅうございました。

ISBN:448003532X 文庫 ケストナー、池内紀 筑摩書房 2000/01 ¥998
迫りくる老後を、恐れることなくどう乗り切るか。少子高齢化が進む日本では、老齢のシングル生活者がますます増えていく。未婚や配偶者との死別で迎えたシングル女性たちの老後設計を、20年にわたる取材ノートから説き起こす。シニア婚はメリットがあるか?蓄えはどれぐらいで安心か?いつまで健康でいられるか?最晩年の住居は?簡単な弔い方は?……誰にでも当てはまる身近な問題を、30人のケースからクローズアップ。


タイトルに偽りアリ。
いっそ恐いよシングルの老後(涙)。
20年前に『非婚時代』という本を書いた著者が、その本でインタビューした人たちのその後を追っているのですが、著者自身もウーマンリブや女性の自立のために闘ってきた世代であり、インタビューされている人たちもそういう世代です。
そういう人たちは自分の生き方をよく考えざるを得ないし、世間の荒波にも負けずに自分の人生を勝ち取ってきた人たちです。
……わたし(等)のように、漫然と気づいたら30代シングル負け犬、な世代とは根本から違う。
これじゃダメだよなぁとつくづく考えさせられました。

ISBN:4022731516 新書 吉廣 紀代子 朝日新聞社出版局 2007/06 ¥777
最近話題のこの本を読んでみた。
前半は、野口英世から説き始めて人がいかにDNAによる自己複製の仕組みを明らかにしてきたか、後半は、うまく要約できないけれど、生物の細胞がいかにタンパク質を合成するか?ということを、文系にも分かりやすく、やや叙情的に(笑)解説している。
特に前半は、19世紀末からの科学史っぽいところもあり、とても面白かった。野口英世がそんな人だとは思わなかったよ〜。

先週、リンクを張っているおむすびウーマンさんと日本海側へ旅行したのだけれど、特急電車の中で、彼女がうとうとしている間にわたしはこの本を読み進めていた。
彼女が目を覚ましたとき、彼女をほっといて本を読んでいたことを少々後ろめたく感じて、
「いまこんな本を読んでいるんだ〜」
と言ってカバーを掛けていた本の内表紙を捲って見せたら、驚いた彼女がカバンから取り出したのも同じ本だった。
2人して顔を見合わせて爆笑。

そんな話をカイシャの隣の席のバリバリ理系+体育会系のお姉さんに話したら、
「ええっ、旅行に本を持っていくんですか?!」
と、意図したところと別の部分で驚かれた。

……持っていくよねぇ、本?

ISBN:4061498916 新書 福岡 伸一 講談社 2007/05/18 ¥777
リンクさせていただいている方の日記で、出ていることを知り速攻買いに走りました。

シリーズ最終章がとうとう始まってしまった……。
このシリーズが終わるなんて、信じたくない。でも初めから終わると分かっていた物語なんだよな。

オビがまたすごい。

「『蜘蛛の紋様』が始まったらPALMは終わる」
20年前の予告が今現実に!


そっか……連載が始まったのは20年前か……。
わたしも年をとるはずだよ(笑)。

ISBN:440361874X コミック 獣木 野生 新書館 2007/08 ¥557

[追記]
ちょっと気になって調べたら、連載の始まったのは1983年でした。もう24年になるのですね。
終わりを予告したのが20年前、ということですか。
いやはや……。
動物学者で、遺体の収集と分析から研究をしている人が、自分の研究について述べている本書。
著者の遺体に対する熱意が迸っていて、とても面白かった。特に、時間が経つに連れてどんどん腐敗していく死体を前に、いかに迅速に解剖するか、どの部分を保存するかなどを判断していく様は非常にスリリング。
「6本指である」と云われるパンダが笹を手に持つ構造を、従来の説を引っくり返して解き明かす辺りなどとてもおもしろかった。
でも、ときどき遺体の解剖写真が出てくるので、弱い人はご注意あれ。

ISBN:4480062203 新書 遠藤 秀紀 筑摩書房 2005/02/08 ¥735
リンクを張らせていただいている秋林瑞佳嬢から回ってきました。
取り急ぎあらすじのみ(笑)。そのうち時間があれば、当時好きだった作家さんのお名前なども思い出して追記するかもしれません。

ルーツバトン

「いつ腐女子/腐兄の道に迷い込み、世界を知り、そのまま住人となってしまったのか?」から、過去・現在・未来、偏っているだろう(…)嗜好まで、設問はありますが制限・強制はございません、ご自由に語って下さい。

■いつ頃、なぜこの道に?
既存のお話の中の二人がらぶらぶハッピーエンドになるように自分の頭の中で改ざんする妄想は物心ついたときからしていて(人魚姫やアニメ「九尾の狐と飛丸」など)、それが自然と男同士にも適用されるようになりました。その最初の作品は、記憶している限りでは中学時代に読んだ「はみだしっ子」(三原順、白泉社)。カプはナイショ(笑)。あ、でも当時すでに連載は終わっていました、念のため。
世界を知ったのは、同じく中学時代、友だちの同い年のいとこの学校で流行っていた某サッカーマンガ同人誌が回ってきたから。この友だちに連れて行ってもらって、高校時代にコミケ一般参加デビュー。高校時代は買い専でした。

■…で、その後、どうなりました?
高校時代は某サッカーマンガ〜某星座の聖なる闘士の時期。貧乏高校生に出来る限り本を買っていました。当時は書店でBLなんて買えない時代だったので、すべて同人誌で賄うしかなかったのです(当時好きだったのが秋林さんのところでも触れられていた現シバタフミアキ氏など)。そして、少しでも「それっぽい描写がある」マンガを漁って読んでいたわけで、そんなわたしは白泉社の少女マンガとジャ■プを主とする少年マンガをこよなく愛しておりました。

でも、大学を浪人したときにそれらをすべて封印。翌年晴れて大学生になってからも「もう同人は止めて一般人になるんだ!」と思い決めて封印を解かず、コミケにも行きませんでした。

ところが、大学の学生控室に男子たちが買っては放置していた少年・青年マンガを授業の空き時間に読んでいたところ、ジャンプ系いったん死んだ高校生が霊界探偵として蘇るマンガ(に出てきた九尾の狐)に心奪われ妄想復活。同人活動を続けていた上記中学時代の友だちに再びコミケに連れて行ってもらってコチラ側に戻ってきてしまいました。さらに、社会人になって最初の冬のボーナスで買ったMacで自分でも本を作って売るようになってしまった、と(涙)。

また、大学の友だちで創刊号からJ■neを買い続けていたという筋金入りがいまして、彼女の家で「終わりのないラブソング」や「フジミシリーズ」などを読んだ……んじゃなかったかな?>おむすびウーマンさん(笑)

それでも書店でマンガな表紙の小説を買うことは心理的にできなかったのですが、その最初の突破口となったのが、社会人になってから知った小野不由美。X文庫ホワイトハートからBL小説に流れるのは自然の成り行きでした。この頃は買う本の7割はBLだった気がする……。物語を読むのが好きだったので最初は小説ばかりだったのですが、最近は手軽に読めるマンガの比重が増えました。
さらに小野不由美から国産ミステリへも流れて、タカムラ・北方・柴田・五條あたりは同人誌も読んでました。

その後、子どもの頃に読みかけて挫折した「指輪物語」が映画化されたというので見に行って感動し、いろいろな情報をネットで集めているうちになぜか出演俳優さんたちに萌え(笑)、ナマモノに足を踏み入れてしまいました。

■現在は?
フィ■ュアスケ■ト某国選手に萌えてますが、それはカプで萌えてるわけじゃないから……。
(続きはヒミツ日記にて)

■ほかに云いたいことは?
以前、別名義で自分の読書遍歴を披見したことがありますが、そちらと微妙にかぶるような被らないような。アチラもコチラも読んでいる人は、わたしを直接ご存知の方だけだと思いますが、万が一「これと似た経歴をどこかで読んだ記憶がある……」と思われた方は、その記憶を封印して思い出さないようにしていただけると幸い(笑)。

■バトンを回して下さい
すみません、トモダチ少ないので(汗)、興味を持たれたどなたか、拾ってくださいませ。
ISBN:4871829197 コミック basso 茜新社 2007/06/29 ¥650
一昨日の予告どおり、昨日は外苑前の美容院の後、渋谷に移動して映画を2本見る予定でした。
以前から「見たい」と言っていた「選挙」と、素晴らしかった「キリクと魔女」の監督の新作「アズールとアスマール」。
上映時間を並べて書いて検討した結果の計画は、美容院が終わってお昼を食べてから「選挙」の夕方(16:00〜)の回を見て、1時間半で移動+ご飯を食べて「アズール〜」(19:30〜)を見る、というもの。

が、「選挙」の上映館に行ったら、昨日からレイトショー1本のみの上映になった上に、時間も1時間遅くなって20:30〜になったとのこと。
仕方がないのでレイトショーのチケットを買って、メモしておいた「アズール〜」の上映時間を確認したら、15:00〜の回もある。その時点で14:30を回ったところ。
がんばって移動すれば間に合うかも?と思い、気温35度の炎天下、金王坂を下って渋谷駅とマークシティを突っ切って、初めて行くミニシアターを何とか探し当てたのがちょうど15:00。

で、終わったのが16:45ごろ。
これから夜の20:30までどこで時間をつぶそう……と悩んでいたら、ふと、前日映画ハシゴ計画を立てた際、「ジーニアス・パーティ」の上映館もチェックしていたことを思い出した。前にも行ったことのあるミニシアターで、そこからも(道玄坂のホテル街を突っ切れば)遠くない。
そうだそうだ。時間をつぶす場所を探しがてら行ってみて、上手く時間が合えば見てしまおう。

映画館に着いたのは17:00。ちょうど上映が始まるタイミングでした。
実はまだお昼を食べていなかったのだけれど、いいやいいや、この映画が終わってから1時間半余裕があるから、晩御飯しっかり食べればいいや、といって、すきっ腹を抱えて映画鑑賞に突入。

冷静に考えて、正規料金で映画3本見ると5000円以上かかることに気づき、晩御飯は以前にも入ったことがあって味はそこそこ、値段は300円台〜700円まで、というスパゲティ屋でボンゴレ・ビアンコを食べて済ます。

それでまた渋谷の駅の反対側まで行って宮益坂をえっちらおっちら上がって、イメージフォーラムにて最後の3本目を鑑賞。

……よっぽど映画見たい熱が高まっていたんだろうなぁ。>自分。

それにしてもやり過ぎってカンジ(汗汗汗)。

それぞれの映画の感想は別途。
「選挙」公式サイト
http://www.laboratoryx.us/campaignjp/

2005年秋。東京で気ままに切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦(40歳)は、ひょんなことから自民党に白羽の矢を立てられ、市議会議員の補欠選挙に出馬することになった。政治家の秘書経験もない山さんは、政治の素人。しかも選挙区は、ほとんど縁もゆかりもない川崎市宮前区だ。地盤どころか後援会すらないまま、激しい選挙戦に突入することになる。

しかし、自民党としても負ければ市議会与党の座を奪われてしまう大事な選挙。何としても勝たなければならない。地元選出の自民党議員や秘書たちによる激烈な戦闘態勢が組まれ、世にも過酷なドブ板戦が始まった。

対するは、民主党、共産党、神奈川ネットワークからそれぞれ公認されたベテランたち。地方の市議選であるにもかかわらず、自民党大物議員の石原伸晃や川口順子、橋本聖子、萩原健司、果ては小泉首相までが応援に駆けつけ騒然となる。

山さんは少しでも選挙民に自分の顔を売るため、神社のお祭りや保育園の運動会、老人会、果ては駅やバス停にまで出かけていき、片っ端から握手を求める「電柱にもおじぎ作戦」に出る。
また、確固たる後援会のない山さんは、地元選出の自民党議員の組織力と地盤を拝借できなければ当選はおぼつかない。他の自民党市議や県議、国会議員の支援者に自分への投票を呼びかけ、党挙げての組織票固めを試みる…。


ナレーションも音楽も入らず、淡々と選挙の様子を「観察」する映画。でも、それがこんなに面白いのはやはり監督の手腕か。山さんのキャラか。それとも日本の「選挙」がおかしいからか。

「選挙ってこうやるんだ〜」というのがよくわかって、おもしろかったです。
「ジーニアス・パーティ」公式サイト
http://www.genius-party.jp/

「アニマトリックス」、「鉄コン筋クリート」など、数々の名作を生み出しつづけるSTUDIO4℃の下に、日本のアニメーションが誇る天才たちが集結。プロジェク名は「Genius Party<ジーニアス・パーティ>」。世界が認める才能によって、全く新しいパーティ・ムービーがここに誕生した。渡辺信一郎、河森正治ほか気鋭の7人に与えられた制約は、ゼロ。その【第一弾】は、第57回カンヌ国際映画祭にて、最優秀男優賞に輝いた柳楽優弥、そして本年度のアカデミー賞で話題をさらった菊地凛子らによる注目の豪華キャスト。2008年2月、米ケネディセンターで行われる「ジャパン・フェスティバル」にて世界に誇る日本文化の代表作として、ワールドプレミア上映が決定!7人の映像作家の個性は、ときに対峙し、ときに共鳴しながらあなたの感性を直撃する。


本当になんの脈絡もない短編7本のオムニバスなのだけれど、いま、日本のアニメ表現の最前線はここまで来ているのか、と関心させられる。

#1 GENIUS PARTY
ハートを生み出す丸いモンが可愛くて悶えました。<そこか?!

#2 上海大竜
ロボットアニメの王道をきっちり押さえつつ要所要所を外してパロディに仕上げてて、燃えました(笑)。

#3 デスティック・フォー
公式サイト曰く「キモグロカワイイ」キャラクタが、ヨーロッパっぽい雰囲気で素敵でした。そしてカエルが可愛い〜。

#4 ドアチャイム
筋としてもアニメ表現としても一番平凡だったかな。短い中に脚本は作り込んであったけれど。

#5 LIMIT CYCLE
クリエイターな若者が7人集まれば1人はこういう人がいるよなぁ。

#6 夢みるキカイ
イマジネーション豊かな悪夢を見てしかも「初めに戻る」だったので、ちょっと閉塞感が後味に残ったのが残念。

#7 BABY BLUE
いい話。最後ちょっと涙出そうになりました。背景は超リアル。ときどき「実写使ってるのか?」と目を凝らすところも。
高校生の二人のちょっとした冒険なのですが、話としてもリアルなゆえに、逆に「この話、アニメにする意味あったのかなぁ」と考えてしまいました。
でも、実写だとこの雰囲気は得られなかったろうな。
まだ密林でヒットしないので、公式サイトをリンク。
「アズールとアスマール」
http://www.ghibli-museum.jp/azur/

青い目のアズールと黒い目のアスマール。乳兄弟である2人は、かたや領主の息子で、かたや他国者の貧しい乳母の子。教育も受けられず、母親と共に屋敷を追い出されたアスマールはヨーロッパとそこで暮らす人々を恨むようになる。一方、乳母の母国に希望を抱いていたアズールも差別的な迷信がはびこる現実から逃れるように目を閉ざし、盲目を装う。その果てに物乞いに転落したアズールの前に、女大商人となった乳母とその息子・アスマールが現れ、アズールとアスマールの立場が大きく逆転する…。『キリクと魔女』のミッシェル・オスロ監督が、異なる人種と民族、文化圏に対する差別や偏見に問題を投げかけながら、少年の自立と成長を描いたアニメ作品。


同じ監督の作品「キリクと魔女」も大変美しいアニメ映画でしたが、こちらも本当に色彩が美しい。アラブの風俗や、市場の色とりどりの食材や、チュニジアンブルーの扉や、精密なモザイク模様の屋内装飾や……。
話の筋は「キリクと魔女」同様、おとぎ話の構造論そのままの「捕らわれの姫を、さまざまな妨害を乗り越えて救い出す」話なんですが、このアニメの出色は、ヒーローが白人とアラブ系との二人だということ。
白人の主人公がアラブ系(北アフリカ)の街に無一文でたどり着いて受ける謂れない差別や、初めは主人公に反目していた幼馴染のアラブ系・アスマールが最後には打ち解けて協力し合って試練を乗り越えるという筋立ては今日的なテーマが盛り込まれているし、一人しかいないお姫様(ジンの妖精)を前に、どちらがお姫様を得る立場にあるかで悶着が起きたり、その意外な解決法もオチとしてふさわしい。

が。
そんなことで延々揉めたりあんなある意味反則な手段にするなら、
(以下腐女子向け)





いっそアズール×アスマール(リバ可)でいいじゃん!と思った腐女子はわたし一人ではないはずだ(苦笑)。

いえ、ホントは片方がジンの妖精を取り、もう片方は冒険の手助けをする知恵者の姫をとることを期待していたのですが、冷静に考えると(以下ネタバレ)









ペ■フィリアになっちゃうからダメか(大汗)。
昨年まで務めていた職場は5時きっかりに退社できたので、一生懸命試写会に応募してはせっせと見に行っていたし、試写会に当たらないでも終業後に映画の一本も見て帰れたので、(収入とか将来性とかに目をつぶれば)天国のような職場だった。そんな環境でならDVD・TV放送あわせて年に50本の映画を見ることも可能だった。

でも、昨年転職したら、転職先は終業が5:45の上に平気で残業のある仕事なので、仕事が終わってから映画に行くのが難しくなってしまった。
せっかく当たった試写会を3本くらいを行き逃してしまってからは、応募するのも止めてしまった。

でも、相変わらず以前のペースで新作映画チェックはしているので、見たい映画のリストはあるのだ!

わ た し に 映 画 を 見 さ せ て 〜 !!

辛抱堪らなくて明日は美容院帰りに渋谷で映画2本はしごする予定。
それでもリストはほとんど消化できず。
っていうかすでに終わっちゃってるのもあるよう(涙目)。

「レミーのおいしいレストラン」は絶対に見に行く!
ハリポタ新作は、ちと悩みつつ。
パイレーツ・オブ・カリビアンは吹き替え版でもう1回くらい観ておきたい。
「ジーニアス・パーティ」も気にはなっていて。あっでも8/31で終わっちゃう!
以前、偶然見た「過去のない男」が面白かったカウリスマキ監督の「街のあかり」もチェックしてあるし。
「怪談」と「ブラッド」は若い頃(……遠い目)の萌えツボなので、余裕があれば見に行きたいけど、余裕なんてどこに?!

でもいま本当に見たいのは、CATVで録画した「ニュー・シネマ・パラダイス」完全版。
いつでも見られると思うと安心してしまってなかなか見ないんだよな(汗)。
ISBN:4062558807 文庫 柏枝真郷 講談社 2006/07/01 ¥630
スティーブが可愛いのでぜひ幸せになって欲しい……。
そんなわけで9.11三部作部分は読了。炭そ菌騒動なんて、そういえばそんなものもあったよなぁと思い出す。日本じゃそれほど大騒ぎにはなっていなかったと思うけれどやはりNYでは大変なことだったんだろう。
いよいよ次巻が最終巻。

ISBN:4062558424 文庫 柏枝真郷 講談社 2005/12/28 ¥630
出かけたときに持って出た本を途中で読み終わってしまい、途中の乗換駅の書店で「家まで帰るあと30分で読み終わりそうな本」を買って帰ろうと思ったのだけれど、あまり大きな本屋でなくて読みたいと思わせるものが見つけられず、危険だなぁと思いつつ西田東の新刊を買う。

なぜ危険かと言うと、西田東はかなりそのシーンが直接描写なので、電車の中では読めないのではないかと危惧したから。
でも、いつものエロ系コミックスではなく、そっちの描写はかなりユルいディアプラスコミックスだったので、イチかバチかで買ってみたら、危険なシーンまでたどり着く前に自宅最寄り駅に着いたのでよかった(笑)。

主要登場人物たち3人の思惑が絡み合って読ませる。

でもまだ一巻か!

↑買ったときに続き物だと気づかなかった……

ISBN:4403661769 コミック 西田 東 新書館 2007/07/30 ¥580
9.11を描く三分冊のうち、その夜から2週間後までの話。
前の巻が事件当日の描写であって、ある意味ニュースや映画などで見たことのある映像の追体験でもあるのに対して、この巻では、報道されなかっただろう、一般の人たちの視線からみた「その後」を描いている。
もちろんフィクションではあるけれど、作者の入念なリサーチにより、まるであの時あの街にいた、けれども事件に巻き込まれなかったし身近な人たちも難を逃れた、多くの一般の人たちの一人になったような気になって読んだ。

前の巻では、9.11の描写としてはすばらしいけれど、主人公とそのパートナーとの関係を楽しみにしていた読者にとっては、二人がほとんど絡まないのはどうだったんだろう? と思わなくはないけれど、この巻では二人の絆が再確認されて、なんだかんだいっても(わたしは)コレを期待しているのだなぁと思いました。

ISBN:4062558130 文庫 柏枝真郷 講談社 2005/08/06 ¥630
このシリーズもとうとう「この日」を迎えました。
9.11を描くために文庫本3冊を費やしているうちの、最初の1冊目であるからか、その日を過ごした人々の目線から、あの事件を描くことに徹底しています。
大変な量の調査をして書いているんだろうというのがつくづくと分かる。世間的には「たかがライトノベル(しかもBL)」なのだろうけれど、ここまできっちりとあの事件を読ませる筆力はただならないと思います。
(もちろん、今のところ主人公周りで命を落とした人はいないところはライトノベル仕様なのかもしれませんが)
続きが気になって仕方がない。

でも、図書館貸し出し冊数の上限に達していたために、3冊目が借りられず、後日他の本を返却がてら借りて帰ろうと思ったら、

3 冊 目 ( 2 1 巻 ) だ け な い !!!

誰かは知りませんが、早く返してくださ〜い(涙)。

ISBN:4062557843 文庫 柏枝真郷 講談社 2005/03/05 ¥630
浮気に手を出してしまった大河歴史ロマン小説「アンジェリク」全26巻のうちの第一巻。
この小説の前半は、陰謀によって愛する夫を失った主人公が、ルイ14世時代のフランスで子どもを抱えて生き延びる話なんですが、今回再読して驚いた。
第一巻は約450ページあるのですが、愛する夫が出てくるのが200ページを越えたころで、離れ離れになってしまうのが400ページごろ。
で、再会するのは10巻目……。
しかもその先に16冊もある。まさしく大河ロマン。

でも、このままなだれ込む前に「硝子の街にて」衝撃の9.11の巻を心して読まねば。

ISBN:4061855719 文庫 井上 一夫 講談社 1994/01 ¥816
ちょくちょくサーバダウンするこの日記サイトですが、今回は長かったなぁ。金曜・土曜と丸々2日間くらいアクセスできなかったようです。
おかげでこの本の感想忘れちまってい(笑)。

次巻から9.11の話に入るようで、そのまえに「WTCの日常」を描いておくこの巻。これから何が起こるかわかっているために、この平和な日常が大切なものと感じられるのですね。

次巻を手に取るのが恐いような。

(でもスミマセン、続きに行く前につい手元にあった「アンジェリク」1巻を読み始めてしまった……。)
ISBN:4062557622 文庫 柏枝真郷 講談社 2004/12/03 ¥630
先日読了した「DEADLOCK」と同じキャラ文庫のはずなのに、こちらは10巻重ねてまだ主人公とお相手のお約束シーンが完遂されていない、息の長いシリーズ。
考証のしっかりした近世イギリスとスペインの対立を背景に、現代からタイムスリップした少年がたどる数奇な運命、という(BLレーベルとしては)本来的には補助的なストーリーとなるはずのほうがすっかり本筋に。でも面白い。

BLのシリーズものは、巻を重ねても狭い世界・少ない登場人物の話になってしまったり、スピンアウトして主人公がシフトしていったり、読み切り連載のように、メインの登場人物の他に出てくる人たちはその場限りになったりしがちだけれど、これは過去の遺恨のある人物が再び登場して悪巧みしたり、主人公を挟んで対立するふたりがどちらもいい人に描かれていたり、かなり大河ロマン。

でも、次々出してくれないと前の話を忘れちゃいます〜(涙)。

ISBN:4199004440 文庫 松岡 なつき 徳間書店 2007/06/23 ¥540

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