「王と最後の魔術師」
2008年7月19日アメリカのファンタジー作家エレン・カシュナーの傑作ファンタジーゲイ小説「剣の輪舞」の60年後の世界を描く続編。
密林ページ>http://www.amazon.co.jp/dp/4150204705/
わたしは前作の、「剣あり魔法なし竜もなし」な宮廷陰謀劇なところが好きだったので、主人公の歴史学博士が「古代、魔術は存在した」と言い出したところでいかがなものか、と思いました。
それでも、この歴史学博士がもう一人の主人公のお貴族様の坊ちゃんとらぶらぶになったら、BLを読んでいるような気分で楽しく読み進めることができました。
でも、辛かったのは主人公二人があんまり頭よくないところ……しかももう一人の敵役も頭悪……。そして女性のキレのよさ・強かさばかりが目立つお話になっておりました。
そして、一番笑ったのは解説(by石堂藍)による以下の一文。
「(前略)緊張とエロスは、おそらく、ホモセクシュアルでしか書けない(というよりも、ヘテロでは女性の作家は書きたくもないし女性の読者は読みたくもない)ものだろう。」
よくわかっていらっしゃる。
密林ページ>http://www.amazon.co.jp/dp/4150204705/
わたしは前作の、「剣あり魔法なし竜もなし」な宮廷陰謀劇なところが好きだったので、主人公の歴史学博士が「古代、魔術は存在した」と言い出したところでいかがなものか、と思いました。
それでも、この歴史学博士がもう一人の主人公のお貴族様の坊ちゃんとらぶらぶになったら、BLを読んでいるような気分で楽しく読み進めることができました。
でも、辛かったのは主人公二人があんまり頭よくないところ……しかももう一人の敵役も頭悪……。そして女性のキレのよさ・強かさばかりが目立つお話になっておりました。
そして、一番笑ったのは解説(by石堂藍)による以下の一文。
「(前略)緊張とエロスは、おそらく、ホモセクシュアルでしか書けない(というよりも、ヘテロでは女性の作家は書きたくもないし女性の読者は読みたくもない)ものだろう。」
よくわかっていらっしゃる。
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イースタン・プロミス
2008年7月12日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜) コメント (3)ヴィゴ友達(笑)5人で、ヴィゴ・モーテンセン主演・クローネンバーグ監督作「イースタン・プロミス」を観にいきました。
痛い映画ということよりも、噂のサウナでフル●ン格闘シーンよりも、マフィアの跡取りのバカ息子によるヴィゴの偏愛−−つーかあれは監督のヴィゴ大好き視線だろうな、その愛あふれっぷりに当てられてきました(笑)。
すっかり手下に手懐けられてる息子はおかしい。っていうか、監督は「いかにヴィゴをかっこよく撮るか」しか考えてないだろう?と思われる、「そんなん90年代に有明界隈で5万冊くらい売られてたわい!」という萌えネタっぷりに、もうどうしようかと。
いろんな意味でご馳走様でした。
Yahoo!映画>http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id329782/
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のデヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンが再びタッグを組み、ロンドンに暗躍するロシアン・マフィアを描いた犯罪バイオレンス。出産と引き換えに死亡した少女の日記をきっかけに、非情なマフィアの存在が露呈していく。共演は『キング・コング』のナオミ・ワッツと『ジェヴォーダンの獣』のヴァンサン・カッセル。サウナで繰り広げられる、ヴィゴ・モーテンセンのリアルな格闘シーンは必見。(シネマトゥデイ)
痛い映画ということよりも、噂のサウナでフル●ン格闘シーンよりも、マフィアの跡取りのバカ息子によるヴィゴの偏愛−−つーかあれは監督のヴィゴ大好き視線だろうな、その愛あふれっぷりに当てられてきました(笑)。
すっかり手下に手懐けられてる息子はおかしい。っていうか、監督は「いかにヴィゴをかっこよく撮るか」しか考えてないだろう?と思われる、「そんなん90年代に有明界隈で5万冊くらい売られてたわい!」という萌えネタっぷりに、もうどうしようかと。
いろんな意味でご馳走様でした。
博士の愛した数式
2008年7月11日 読書記録第4紀(07.10~)
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危険のP
2008年7月10日 読書記録第4紀(07.10~)危険のP (ハヤカワ・ミステリ文庫) ,スー・グラフトン (著), 嵯峨 静江 (翻訳) ,早川書房 (2005/5/10)
http://www.amazon.co.jp/dp/4150763666/
http://www.amazon.co.jp/dp/4150763666/
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地中海(ティレニア)の海賊(密偵ファルコ)
2008年6月30日 読書記録第4紀(07.10~)待ってました!のファルコシリーズ最新刊。
今回は、「日報」記者の失踪人探し。どうして残された同僚たちがファルコに依頼してまで失踪人を探し出そうとするのかがいまいち不明で、ゆえになかなか話に乗れなかったのだけれど、失踪人の唯一の身内である伯母の家(失踪人がここを尋ねに行くと言い残して失踪)を突き止めた辺りから面白くなってきて、最後はノンストップで読み通しました。
でも、帯の惹句「船上から突き落とされたおれは、まったく泳げない…… ファルコ、最大のピンチ!」にワクワクしていたわりに、海に落っこちたファルコはあんまり焦ってない。今までで一番緊張して怖かったのは、井戸に落っこちた子どもを助けるところだな。(あれ何巻のエピソードだったっけ)
今回は、「日報」記者の失踪人探し。どうして残された同僚たちがファルコに依頼してまで失踪人を探し出そうとするのかがいまいち不明で、ゆえになかなか話に乗れなかったのだけれど、失踪人の唯一の身内である伯母の家(失踪人がここを尋ねに行くと言い残して失踪)を突き止めた辺りから面白くなってきて、最後はノンストップで読み通しました。
でも、帯の惹句「船上から突き落とされたおれは、まったく泳げない…… ファルコ、最大のピンチ!」にワクワクしていたわりに、海に落っこちたファルコはあんまり焦ってない。今までで一番緊張して怖かったのは、井戸に落っこちた子どもを助けるところだな。(あれ何巻のエピソードだったっけ)
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トジツキハジメ5連チャン
2008年6月26日 読書記録(まんが)先日飲んだ友人が、いまBLのトジツキハジメ作品にはまっていて、一式貸してくれるというのが届いた。
入っていたのは以下の4冊。
「白猫」海王社、2005
「不連続世界」海王社、2006
「前略」海王社、2007
「初恋の病」フロンティアワークス(ダリアコミックス)2007
さらに、自分でも以下の1冊を買ってみた。
「千一秒物語」海王社、2008
いずれも短編もしくは短編連作。あ、「千一秒〜」は中編と言ってもいいかな。片思いでドキドキしてグルグル悩んで、みたいな可愛いお話が多いなかに、ときどきポンとエロエロな話が混じってる。
短編の宿命かも知れないけれど、二人の関係が曖昧なまま終わる話が多いように思う。いや、別にエチして終わらなきゃイヤ、というわけでもないのだけれど、いまいちカタルシスがないかなぁ。
あと、短い中に凝った話を詰め込もうとしているのか、説明不足だったり設定を生かし切れていない話が多くてもったいない。
でも、絵はすごくきれい。
気に入ったのは
「エンドレスエンド」(「白猫」所収)
「蜜三月密」(不連続世界」所収)
「千一秒物語」
かな。
入っていたのは以下の4冊。
「白猫」海王社、2005
「不連続世界」海王社、2006
「前略」海王社、2007
「初恋の病」フロンティアワークス(ダリアコミックス)2007
さらに、自分でも以下の1冊を買ってみた。
「千一秒物語」海王社、2008
いずれも短編もしくは短編連作。あ、「千一秒〜」は中編と言ってもいいかな。片思いでドキドキしてグルグル悩んで、みたいな可愛いお話が多いなかに、ときどきポンとエロエロな話が混じってる。
短編の宿命かも知れないけれど、二人の関係が曖昧なまま終わる話が多いように思う。いや、別にエチして終わらなきゃイヤ、というわけでもないのだけれど、いまいちカタルシスがないかなぁ。
あと、短い中に凝った話を詰め込もうとしているのか、説明不足だったり設定を生かし切れていない話が多くてもったいない。
でも、絵はすごくきれい。
気に入ったのは
「エンドレスエンド」(「白猫」所収)
「蜜三月密」(不連続世界」所収)
「千一秒物語」
かな。
アフタースクール
2008年6月18日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜) コメント (4)公式サイト http://www.after-school.jp/index.html
うわー、すっごい脚本だなぁ。
というのが見終わって最初の、最大の感想。
この監督・脚本の内田けんじの長編デビュー作「運命じゃない人」は、気になって気になってしょうがないのに、一度CATVの放映の録画に失敗してからどうも縁遠くてまだ見ておりません。
ですが、第2作目でここまでスゴイのを出してくるなんて、いったいどういう引き出し持ってるんだろう。
緻密で、ムダがなくて、ときどき笑いを取りつつ見事に観客を騙してくれます。
また役者さんたちが誰も彼もカッコイイ。
もちろん脚本が一人一人に見せ場を作っているって言うのもあるんだろうけど、そのキャラクタを引き立たせるいい演技をしてます、みなさん。
そして、えーと、リンクを張らせていただいているtkrさんが絶賛されてたので見に行ったので、こういう感想を書くのは申し訳ないんですが、
萌えどころもちゃんと押さえてるあたり、心憎いです、内田監督(笑)。
いやもう、途中で顎が落ちるかと思いましたさ。
同好のお嬢さまたちにも力を込めてお薦めします。
長編デビュー作『運命じゃない人』がカンヌ国際映画祭4部門を受賞したほか、多数の映画賞に輝いている内田けんじ監督による新感覚エンターテインメント。30代になった、かつての同級生たちが織り成す“大人の放課後”を、細部まで練り込まれた脚本と巧みな構成で描く。映画やテレビ、演劇と各界から注目を集めている大泉洋が主演を務め、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子など実力派キャストが共演。予測不可能な展開で観る者を翻弄(ほんろう)する内田監督の手腕が光る。(Yahoo!映画より)
うわー、すっごい脚本だなぁ。
というのが見終わって最初の、最大の感想。
この監督・脚本の内田けんじの長編デビュー作「運命じゃない人」は、気になって気になってしょうがないのに、一度CATVの放映の録画に失敗してからどうも縁遠くてまだ見ておりません。
ですが、第2作目でここまでスゴイのを出してくるなんて、いったいどういう引き出し持ってるんだろう。
緻密で、ムダがなくて、ときどき笑いを取りつつ見事に観客を騙してくれます。
また役者さんたちが誰も彼もカッコイイ。
もちろん脚本が一人一人に見せ場を作っているって言うのもあるんだろうけど、そのキャラクタを引き立たせるいい演技をしてます、みなさん。
そして、えーと、リンクを張らせていただいているtkrさんが絶賛されてたので見に行ったので、こういう感想を書くのは申し訳ないんですが、
萌えどころもちゃんと押さえてるあたり、心憎いです、内田監督(笑)。
いやもう、途中で顎が落ちるかと思いましたさ。
同好のお嬢さまたちにも力を込めてお薦めします。
訃報
2008年6月6日 本・映画にまつわるよしなし事 コメント (3)
「「なんて素敵にジャパネスク」 作家の氷室冴子さん死去」
ちょっとショックです……。中学時代にいろいろ読んだよなぁ、と思い返す。
「これぞ少女小説」であり、「これぞコバルト文庫」である作家だったのに。
そして、まだ51歳だったなんて。
ご冥福をお祈りします。
ちょっとショックです……。中学時代にいろいろ読んだよなぁ、と思い返す。
「これぞ少女小説」であり、「これぞコバルト文庫」である作家だったのに。
そして、まだ51歳だったなんて。
ご冥福をお祈りします。
原作通りに映画化希望
2008年6月3日 本・映画にまつわるよしなし事 コメント (2)ムウ:手塚治虫の名作が映画化 玉木宏が殺人鬼役に挑戦
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080602mog00m200021000c.html
……だそうですよ?
原作リスペクトするんでしょうね?! 玉木宏と山田孝之があんなことしたりこんなことしたりするんでしょうね!!
と、思ったら。
山田孝之氏のサイトにこんな文言が。
つまんね(一刀両断)。<それでいいのか?
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080602mog00m200021000c.html
……だそうですよ?
原作リスペクトするんでしょうね?! 玉木宏と山田孝之があんなことしたりこんなことしたりするんでしょうね!!
と、思ったら。
山田孝之氏のサイトにこんな文言が。
来年公開予定の映画「MW-ムウ-」に出演することが発表された。
漫画家の故・手塚治虫氏の作品で、原作は1976〜1978年に青年誌「ビックコミック」に連載。悪役を主人公にした異例の手塚作品で、
殺人の生々しい描写や結城と賀来の同性愛などが大きく反響を呼んでいるが、今作では同性愛は描かず、アクションを多用した
エンターテインメント作になる。
http://www.stardust.co.jp/rooms/takayuki/schedule/index.html
つまんね(一刀両断)。<それでいいのか?
坂道のアポロン(1)
2008年6月1日 読書記録(まんが) コメント (5)先日読んだ小玉ユキの、最新刊。
直木賞作家・三浦しをんの釣り書きつきマンガ。
密林のページ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4091316700
こちらからリンク張らせていただいている奈央さまのところでいいBLという紹介があったので(笑)気になっていたのを、ようやく手にとってみた。
カプはめちゃくちゃツボなんですけど!<カプ言うな。
バンカラとクールビューティめがねなんて超ツボなんですけど!!!
……でも所詮少女マンガだから、最後にはこの二人がどうにかなったりしないんだよな。期待しないで楽しく読み進めます(苦笑)。
ちなみに、この作家のほかの単行本「羽衣ミシン」「マンゴーの涙」も読みました。
どちらも素敵なお話だった。とくに「羽衣ミシン」。羽衣伝説をベースにしているので最後は予想できるのだけれど、それでもそこまでをきちんとエピソードを積み上げて語っているので、ほんとにしみじみとしました。
直木賞作家・三浦しをんの釣り書きつきマンガ。
密林のページ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4091316700
こちらからリンク張らせていただいている奈央さまのところでいいBLという紹介があったので(笑)気になっていたのを、ようやく手にとってみた。
カプはめちゃくちゃツボなんですけど!<カプ言うな。
バンカラとクールビューティめがねなんて超ツボなんですけど!!!
……でも所詮少女マンガだから、最後にはこの二人がどうにかなったりしないんだよな。期待しないで楽しく読み進めます(苦笑)。
ちなみに、この作家のほかの単行本「羽衣ミシン」「マンゴーの涙」も読みました。
どちらも素敵なお話だった。とくに「羽衣ミシン」。羽衣伝説をベースにしているので最後は予想できるのだけれど、それでもそこまでをきちんとエピソードを積み上げて語っているので、ほんとにしみじみとしました。
清水玲子のマンガ。最近アニメ化されたのですって?
たまたまBOOKOFFにあった2から4巻を立ち読んで、「これどうやって連続アニメ化するんだろう?」と思い、ネット上の感想をつらつら拾い読みしていたら、やはりあまり芳しくない模様……。
あのえげつない×体描写とストーリー展開は、清水玲子の美麗な絵だから許されるのであって、アニメ絵になったらよっぽど脚本がしっかりしないとぐずぐずになるのは目に見えているというのに。
そもそも、原作は単行本1冊で1つの事件を扱ってるのに、どうやって1クールもたせるつもりだったのだろう?
そして、清水玲子お得意のエセホモ設定に踊らされるワタクシ(涙)。
ええ、昨今のBLの明るいホモよりも、たとえエセホモでもこういう話の方がおいしくいただけますのよワタクシ。
たまたまBOOKOFFにあった2から4巻を立ち読んで、「これどうやって連続アニメ化するんだろう?」と思い、ネット上の感想をつらつら拾い読みしていたら、やはりあまり芳しくない模様……。
あのえげつない×体描写とストーリー展開は、清水玲子の美麗な絵だから許されるのであって、アニメ絵になったらよっぽど脚本がしっかりしないとぐずぐずになるのは目に見えているというのに。
そもそも、原作は単行本1冊で1つの事件を扱ってるのに、どうやって1クールもたせるつもりだったのだろう?
そして、清水玲子お得意のエセホモ設定に踊らされるワタクシ(涙)。
ええ、昨今のBLの明るいホモよりも、たとえエセホモでもこういう話の方がおいしくいただけますのよワタクシ。
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PALMシリーズ第31巻。
主に主人公二人の回想シーンだけれど、今までエピソードとして語られてきたことが正面切って、そのとき彼らがどう感じ考えていたのか、描写されている。
ううう。終わりへのカウントダウンが辛い……。
主に主人公二人の回想シーンだけれど、今までエピソードとして語られてきたことが正面切って、そのとき彼らがどう感じ考えていたのか、描写されている。
ううう。終わりへのカウントダウンが辛い……。
秘密のかけら
2008年5月24日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)詳細データはYahoo!映画サイトなど。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id323440/
いったん保存。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id323440/
(上記サイトより)
カンヌ国際映画祭で最高栄誉のパルム・ドールにノミネートされたことでも話題の、アトム・エゴヤン監督によるサスペンスドラマ。アリソン・ローマンふんするジャーナリストが、ショウビズ界に起きたスキャンダルの真相に迫る。『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベーコンと、『ブリジット・ジョーンズの日記』のコリン・ファースが、殺人事件の鍵を握る人気コンビを相性ぴったりに演じる。複雑に入り乱れた時間軸と、予期せぬストーリー展開に引き込まれる。
いったん保存。
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穴
2008年5月22日 読書記録第4紀(07.10~)たまたま、アメリカで昨年子どもに一番読まれた本のアンケート結果を見ることがあった。
http://www.renlearn.com/whatkidsarereading/ReadingHabits.pdf
ハリー・ポッター人気は相変わらずなもののひとまず落ち着いているようす。その他、レモニー・スニケットとかスパイダーウィックとかシャーロットの贈り物とかテラビシアに架ける橋とか、映画になったような本がよく読まれている模様。
その中で気になったのが、Louis Sacher モHallモ。調べてみたら講談社文庫にも入っているようで、密林のレビューでも評判がいいのでそのままお取り寄せをした。
今朝、通勤電車で夢中になって読んでいて乗り過ごした(大汗)。
いやぁ、すごく面白かった! 「無実の罪で少年更正施設に送り込まれた主人公が、毎日穴を掘らされる話」なんて、不条理ものかと思って敬遠していたけれど全然そんなこともなく。ところどころに挿入される、主人公のご先祖の話がどんどんカチカチと本筋の話にはまっていって、わくわくするしすごく気持ちがいい。
同じ作者の作品がいくつか邦訳されているので一通り読んでみるつもり。
http://www.renlearn.com/whatkidsarereading/ReadingHabits.pdf
ハリー・ポッター人気は相変わらずなもののひとまず落ち着いているようす。その他、レモニー・スニケットとかスパイダーウィックとかシャーロットの贈り物とかテラビシアに架ける橋とか、映画になったような本がよく読まれている模様。
その中で気になったのが、Louis Sacher モHallモ。調べてみたら講談社文庫にも入っているようで、密林のレビューでも評判がいいのでそのままお取り寄せをした。
今朝、通勤電車で夢中になって読んでいて乗り過ごした(大汗)。
いやぁ、すごく面白かった! 「無実の罪で少年更正施設に送り込まれた主人公が、毎日穴を掘らされる話」なんて、不条理ものかと思って敬遠していたけれど全然そんなこともなく。ところどころに挿入される、主人公のご先祖の話がどんどんカチカチと本筋の話にはまっていって、わくわくするしすごく気持ちがいい。
同じ作者の作品がいくつか邦訳されているので一通り読んでみるつもり。
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広重殺人事件
2008年5月21日 読書記録第4紀(07.10~)高橋克彦の浮世絵三部作最終巻。
初読のときにもぼろ泣きしたが、今回も通勤電車の中でウルッと来ました。
主人公の津田くんのけなげさ、哀れさに……。
そして、当時は「なんだコイツ」と思っていた塔馬先生が、今回はそれほど気になりませんでした。昔は、いかにもキャラ的な派手な名前で誰もが感心する天才学者で、しかもこれまでの主役を食う勢いで、最後には主役を乗っ取るなんて……と感じていたのです。
でも実はこの二人、津田くんは浮世絵師に纏わる歴史の謎を解く役で、塔馬先生は浮世絵の贋作に関わる現代の人の心理を解く役、ときちんと役割分担と、それに見合った性格付けが与えられていて、いいコンビ(というには一緒に行動していませんが)だったんですね。
お互い好きすぎるくらい尊敬しあってるし……。<わたしが言っているからと言って、深い意味はありません。
さらに読み返して驚いたこと。
主人公の津田くんが痩せていたこと(汗)。
どうやらいつの間にか、著者のビジュアルが刷り込まれていたらしい(大汗)。
それにしてもやはりとても面白いミステリでした。
歴史ミステリ好きにはたまりません。
初読のときにもぼろ泣きしたが、今回も通勤電車の中でウルッと来ました。
主人公の津田くんのけなげさ、哀れさに……。
そして、当時は「なんだコイツ」と思っていた塔馬先生が、今回はそれほど気になりませんでした。昔は、いかにもキャラ的な派手な名前で誰もが感心する天才学者で、しかもこれまでの主役を食う勢いで、最後には主役を乗っ取るなんて……と感じていたのです。
でも実はこの二人、津田くんは浮世絵師に纏わる歴史の謎を解く役で、塔馬先生は浮世絵の贋作に関わる現代の人の心理を解く役、ときちんと役割分担と、それに見合った性格付けが与えられていて、いいコンビ(というには一緒に行動していませんが)だったんですね。
お互い好きすぎるくらい尊敬しあってるし……。<わたしが言っているからと言って、深い意味はありません。
さらに読み返して驚いたこと。
主人公の津田くんが痩せていたこと(汗)。
どうやらいつの間にか、著者のビジュアルが刷り込まれていたらしい(大汗)。
それにしてもやはりとても面白いミステリでした。
歴史ミステリ好きにはたまりません。
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リトル・ダンサー
2008年5月17日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)公開時から評価の高かった、イギリス映画再興のきっかけともなったこの映画を、実は今まで観ておりませんでした。
イギリスが舞台だし、年ごろの男の子の成長ものといえばわたしのツボにダブルフィットなはずなのですが。
それを、何故いまさら観てみたかというと。
わたしの好きなフィギュアスケート選手が、子どもの頃に男の子でフィギュアをやっていることに肩身の狭い思いをしていたらしく、またカナダで氷上スポーツといえば何をさておきアイスホッケー(9割)で、そうでなかったらせいぜいカーリング(1割)、フィギュアなんて計測不能、ってくらいマイナースポーツだ、という話を聞いて、ふと、この映画のことを思い出したのでした。
いやー、いい話だ。
主人公じゃないよ、これは主人公の父が素晴らしい映画だよ!
息子の才能を認めた父が、息子をロイヤル・バレエに入学させる金を作るために××するシーンは、涙なしには観られません。
でもそれも、自分を理解しない父の前で、どんなに自分が踊ることが好きなのかを、踊ってみせることで訴えた息子のダンスに、それだけの説得力がないとダメであって、ここは息子スゴイと思いました。
そもそもこの息子、感情を言葉で表現するのが苦手らしく、代わりに嬉しいときも怒りに駆られたときも踊り出す(笑)。そして最後の入学テストの面接で、「踊っているときにどんなことを感じますか」と聞かれた息子の答えがまた素晴らしい。このときはさすがに言葉で答えるんですが、もちろん言葉で表現するのはとても苦手。最初は試験官も呆れて聞いてるんですが、言葉を探すうちにだんだん核心に迫っていって、そして最後に、試験官をもハッとさせる言葉に行き当たる。
スポ根ものの王道っちゃ王道な展開なのですが、それ故に練り上げられた脚本に唸らされます。
すばらしい。
イギリスが舞台だし、年ごろの男の子の成長ものといえばわたしのツボにダブルフィットなはずなのですが。
それを、何故いまさら観てみたかというと。
わたしの好きなフィギュアスケート選手が、子どもの頃に男の子でフィギュアをやっていることに肩身の狭い思いをしていたらしく、またカナダで氷上スポーツといえば何をさておきアイスホッケー(9割)で、そうでなかったらせいぜいカーリング(1割)、フィギュアなんて計測不能、ってくらいマイナースポーツだ、という話を聞いて、ふと、この映画のことを思い出したのでした。
いやー、いい話だ。
主人公じゃないよ、これは主人公の父が素晴らしい映画だよ!
息子の才能を認めた父が、息子をロイヤル・バレエに入学させる金を作るために××するシーンは、涙なしには観られません。
でもそれも、自分を理解しない父の前で、どんなに自分が踊ることが好きなのかを、踊ってみせることで訴えた息子のダンスに、それだけの説得力がないとダメであって、ここは息子スゴイと思いました。
そもそもこの息子、感情を言葉で表現するのが苦手らしく、代わりに嬉しいときも怒りに駆られたときも踊り出す(笑)。そして最後の入学テストの面接で、「踊っているときにどんなことを感じますか」と聞かれた息子の答えがまた素晴らしい。このときはさすがに言葉で答えるんですが、もちろん言葉で表現するのはとても苦手。最初は試験官も呆れて聞いてるんですが、言葉を探すうちにだんだん核心に迫っていって、そして最後に、試験官をもハッとさせる言葉に行き当たる。
スポ根ものの王道っちゃ王道な展開なのですが、それ故に練り上げられた脚本に唸らされます。
すばらしい。
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閑話休題
2008年5月17日 本・映画にまつわるよしなし事 コメント (2)ちょっと奥さん聞いてくださいよ!
わたしの心の王子(笑)その2・カナダの某フィギュア選手のことなんですけど。
以前、知人のゲイの男の子に、心の王子の話をしたら、
「彼ってオネエだと思う」
とか言いやがるんですよ。彼ら(彼女ら?)の仲間を嗅ぎ分ける嗅覚の鋭さはよく知っておりますものの、「いや、それはないから!」と言下に否定していたんです。
(腐女子とはいえ、単体萌えな人にはストレートでいて欲しい微妙な腐ゴコロ。)
でも、最近ふと気づいたことがあるんです。
この選手が今までプログラムで使った映画音楽。
「ラスト・エンペラー」
フェリーニ「道」より「ジェルソミーナ」
エゴヤン「アララトの聖母」
好きな映画(聞かれる度に違うタイトルが上がったりしますが、昨年夏の時点では)
「夜になる前に」
「17歳の処方箋」
それから、最近某匿名巨大掲示板でちょろっと書き込みがあったのですが、過去に、エキシビションで「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチズ」の中の曲で滑る計画があったらしいのです(実現しなかった)。
どこに引っかかったかというと、
「アララトの聖母」:主要登場人物の息子がゲイ
「夜になる前に」:キューバから亡命した、実在の同性愛者の作家の自伝の映画化。
「ヘドウィグ〜」:以下略。
……振付師がソッチ系の方だというウワサもあるので、そちらの趣味なのかも知れないし。
本人も趣味に映画を挙げていることもあるので、ちょっとマニアックな選び方をすれば、この節ソッチ系の絡まない映画は少ないとも言えるし。
いや、でも。その、……でも(滝の汗)。
わたしの心の王子(笑)その2・カナダの某フィギュア選手のことなんですけど。
以前、知人のゲイの男の子に、心の王子の話をしたら、
「彼ってオネエだと思う」
とか言いやがるんですよ。彼ら(彼女ら?)の仲間を嗅ぎ分ける嗅覚の鋭さはよく知っておりますものの、「いや、それはないから!」と言下に否定していたんです。
(腐女子とはいえ、単体萌えな人にはストレートでいて欲しい微妙な腐ゴコロ。)
でも、最近ふと気づいたことがあるんです。
この選手が今までプログラムで使った映画音楽。
「ラスト・エンペラー」
フェリーニ「道」より「ジェルソミーナ」
エゴヤン「アララトの聖母」
好きな映画(聞かれる度に違うタイトルが上がったりしますが、昨年夏の時点では)
「夜になる前に」
「17歳の処方箋」
それから、最近某匿名巨大掲示板でちょろっと書き込みがあったのですが、過去に、エキシビションで「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチズ」の中の曲で滑る計画があったらしいのです(実現しなかった)。
どこに引っかかったかというと、
「アララトの聖母」:主要登場人物の息子がゲイ
「夜になる前に」:キューバから亡命した、実在の同性愛者の作家の自伝の映画化。
「ヘドウィグ〜」:以下略。
……振付師がソッチ系の方だというウワサもあるので、そちらの趣味なのかも知れないし。
本人も趣味に映画を挙げていることもあるので、ちょっとマニアックな選び方をすれば、この節ソッチ系の絡まない映画は少ないとも言えるし。
いや、でも。その、……でも(滝の汗)。
北斎殺人事件
2008年5月16日 読書記録第4紀(07.10~)高橋克彦の浮世絵3部作第2巻。
わたしはどうもこの、主人公の補佐役で出てきて途中で推理をかっさらう、塔馬双太郎というキャラが、出来すぎ感があって好きではないのですが、やっぱりあの、地味でマジメな東北人である津田くんでは贋作事件のような人間心理の裏を読むような推理は難しいのだろうなぁ。
状況証拠を積み上げて仮説を立証していく過程は非常にスリリング。
再読ですが楽しめました。
わたしはどうもこの、主人公の補佐役で出てきて途中で推理をかっさらう、塔馬双太郎というキャラが、出来すぎ感があって好きではないのですが、やっぱりあの、地味でマジメな東北人である津田くんでは贋作事件のような人間心理の裏を読むような推理は難しいのだろうなぁ。
状況証拠を積み上げて仮説を立証していく過程は非常にスリリング。
再読ですが楽しめました。
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リンクを張らせていただいている方が紹介していた小玉ユキの、単行本デビュー作を読んでみた。
「 光の海」 (フラワーコミックス) 、小玉 ユキ、小学館、2007/1
http://www.amazon.co.jp/dp/4091308406/
人魚がイルカなみに近海に生息している日本の話。連作短編。
ほのぼのというか、感情の描き方が細やかで、日常の中でふとあふれてしまうイヤな感情をすくい上げて、それを人魚というファンタジーで優しく包んでくれてる、というか。
いい話や〜。
そして、最新作「坂道のアポロン」の帯に、我らが腐女子の星☆三浦しをんが惹句を寄せていたのは、そういう意味なのでしょうか???
「 光の海」 (フラワーコミックス) 、小玉 ユキ、小学館、2007/1
http://www.amazon.co.jp/dp/4091308406/
人魚がイルカなみに近海に生息している日本の話。連作短編。
ほのぼのというか、感情の描き方が細やかで、日常の中でふとあふれてしまうイヤな感情をすくい上げて、それを人魚というファンタジーで優しく包んでくれてる、というか。
いい話や〜。
そして、最新作「坂道のアポロン」の帯に、我らが腐女子の星☆三浦しをんが惹句を寄せていたのは、そういう意味なのでしょうか???
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マーサの幸せレシピ
2008年5月10日 映画鑑賞記録第2紀(05.12〜)密林情報はこちら。>http://www.amazon.co.jp/dp/B00008VH7X/
録画しておいたのを今朝、洗濯物を干しながら見始めたら止まらなくなって最後まで視聴。
「食」は「性」とともに「生」に深く関係するものであって、だからとてもセクシャルなのです。
いやー、もうどうしようかと(笑)。
でも、キャリアウーマンな主人公と、親に死に別れた姪との交流とか、そこに絡んでくる陽気なイタリア人とか、それぞれのキャラクターがありきたりでなくて面白かった。
録画しておいたのを今朝、洗濯物を干しながら見始めたら止まらなくなって最後まで視聴。
「食」は「性」とともに「生」に深く関係するものであって、だからとてもセクシャルなのです。
いやー、もうどうしようかと(笑)。
でも、キャリアウーマンな主人公と、親に死に別れた姪との交流とか、そこに絡んでくる陽気なイタリア人とか、それぞれのキャラクターがありきたりでなくて面白かった。
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