何でやねん!
2005年3月15日 読書記録(04.02〜)
漫才コンピBL。
以前から「おもしろい」という噂を聞いていて、何度も書店で手に取ったものの、なかなか購入まで踏み切れなかったこの本を、最近流行ってるガテン系BLシリーズの第1巻がなかったので代わりに手にとってようやく購入。
おもしろかった。
受けがちゃんと男の子なところがいいよな〜。いわゆるやんちゃ受けとも女王様受けとも違う、高校生男子らしいところが好感持てました。攻めはわたしの好きなヘタレ攻めだし(笑)。二人の友人も、二人にちょっかい出してくる女の子も、ちゃんとキャラが立っててイイ感じです。
でも、それでも、以前ほど萌えないのは、年取ってBL属性が抜けてきたからかしら……。嫌だわ。
ISBN:4403520898 文庫 久我有加 新書館 2004/05/10 ¥588
以前から「おもしろい」という噂を聞いていて、何度も書店で手に取ったものの、なかなか購入まで踏み切れなかったこの本を、最近流行ってるガテン系BLシリーズの第1巻がなかったので代わりに手にとってようやく購入。
おもしろかった。
受けがちゃんと男の子なところがいいよな〜。いわゆるやんちゃ受けとも女王様受けとも違う、高校生男子らしいところが好感持てました。攻めはわたしの好きなヘタレ攻めだし(笑)。二人の友人も、二人にちょっかい出してくる女の子も、ちゃんとキャラが立っててイイ感じです。
でも、それでも、以前ほど萌えないのは、年取ってBL属性が抜けてきたからかしら……。嫌だわ。
ISBN:4403520898 文庫 久我有加 新書館 2004/05/10 ¥588
タイトロープ ダンサー 〈STAGE2〉
2005年3月12日 読書記録(04.02〜)
SFボーイズラブの超人気作。シリーズ最新話の2巻目。
長いシリーズなので昔の話が引き合いに出されるのですが、細かいこと覚えてなかったりします(汗)。でも、ボーイズラブなのでようするに主役の二人がいちゃいちゃしてくれればそれでよし。
ところで、以前から三四郎(攻め)ってこんなにガキんちょな性格でしたっけ?
そして、イラストのせいでどうしても茅田砂胡とイメージがダブる。
もちろんボーイズラブなので、SF面は雰囲気重視で、正確である必要はまったくないのですが、やっぱりある程度は説明しなきゃならない部分があって、そこが多少こなれてなかったかな。特に今回はシリーズ初めて宇宙船から外へ出たので、余計に説明の必要な部分が多かった気がする。いえ、単に自分がSF的説明を受け付けないアタマだからかもしれませんが。
ISBN:4344804767 新書 久能千秋 幻冬舎 2004/11/27 ¥898
長いシリーズなので昔の話が引き合いに出されるのですが、細かいこと覚えてなかったりします(汗)。でも、ボーイズラブなのでようするに主役の二人がいちゃいちゃしてくれればそれでよし。
ところで、以前から三四郎(攻め)ってこんなにガキんちょな性格でしたっけ?
そして、イラストのせいでどうしても茅田砂胡とイメージがダブる。
もちろんボーイズラブなので、SF面は雰囲気重視で、正確である必要はまったくないのですが、やっぱりある程度は説明しなきゃならない部分があって、そこが多少こなれてなかったかな。特に今回はシリーズ初めて宇宙船から外へ出たので、余計に説明の必要な部分が多かった気がする。いえ、単に自分がSF的説明を受け付けないアタマだからかもしれませんが。
ISBN:4344804767 新書 久能千秋 幻冬舎 2004/11/27 ¥898
時の彼方の再会 (2)
2005年3月7日 読書記録(04.02〜)
タイムスリップ・ラブロマンス超大作の新刊。
いったん過去から現代に戻ってきた主人公・クレアが、最愛の夫ジェイミーと再会するために、20年の時を経て、現代の何もかもを捨ててふたたび過去へ旅立った前巻。
いやあ、今回こう来るとはまったく想像できませんでした。貸してくれた友人が、「二人はいつ再会するんだよ〜。あ、でも言わないで!!」とジレンマに陥った妄言に走っていたわたしを、得も言われぬ目で眺めていた気持ちがよっく分かりました。
これを読んでいると、往年の大作「アンジェリク」全27巻を思い出します。あれは普通の歴史ロマンスでしたが、世界を股にかけてすごい話だったなぁ……。
そして、この話を薦めてくれたのも、アウトランダー・シリーズを貸してくれている友人だったっけ。
これを好きな方にはお薦めです。講談社文庫から出ていましたが、もはや絶版かも知れない。
そして、この本の巻末既刊紹介を読んでいてビックリ。
ジュード・デヴローのモンゴメリ一族シリーズの1冊が出てたんじゃないか!!
探さなきゃ〜。
ISBN:4789724891 文庫 ダイアナ・ガバルドン ソニー・マガジンズ 2005/02 ¥861
いったん過去から現代に戻ってきた主人公・クレアが、最愛の夫ジェイミーと再会するために、20年の時を経て、現代の何もかもを捨ててふたたび過去へ旅立った前巻。
いやあ、今回こう来るとはまったく想像できませんでした。貸してくれた友人が、「二人はいつ再会するんだよ〜。あ、でも言わないで!!」とジレンマに陥った妄言に走っていたわたしを、得も言われぬ目で眺めていた気持ちがよっく分かりました。
これを読んでいると、往年の大作「アンジェリク」全27巻を思い出します。あれは普通の歴史ロマンスでしたが、世界を股にかけてすごい話だったなぁ……。
そして、この話を薦めてくれたのも、アウトランダー・シリーズを貸してくれている友人だったっけ。
これを好きな方にはお薦めです。講談社文庫から出ていましたが、もはや絶版かも知れない。
そして、この本の巻末既刊紹介を読んでいてビックリ。
ジュード・デヴローのモンゴメリ一族シリーズの1冊が出てたんじゃないか!!
探さなきゃ〜。
ISBN:4789724891 文庫 ダイアナ・ガバルドン ソニー・マガジンズ 2005/02 ¥861
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旅で覚えたアジア的シンプル生活術
2005年3月1日 読書記録(04.02〜)
しばらく前に読んだ本の再読。このブログの中にも感想があるはずですが、探すのが面倒(汗)。気軽に読める1冊。
次に、同じ著者の「持たない生活」を読もうと思って今朝本棚(というか、ロフトに放り上げている本の山)を探したけれどもどうしても出てこない。しかたがないので再読でサンドラ・ブラウン「心までは消せない」(新潮文庫)を読み始めるも、最初の方を読んでミステリの謎部分をすっかり思い出してしまった。
まあ、ロマンス部分は忘れているので読み続けますが。
ISBN:4022577711 単行本 向山 昌子 朝日新聞社 2002/07 ¥1,260
【注】さり気なくなおしておきましたが、最初に書いたとき、なぜかS.ブラウンがS.ブロックになってました。ぜんぜん別人じゃ〜ん(汗)。
次に、同じ著者の「持たない生活」を読もうと思って今朝本棚(というか、ロフトに放り上げている本の山)を探したけれどもどうしても出てこない。しかたがないので再読でサンドラ・ブラウン「心までは消せない」(新潮文庫)を読み始めるも、最初の方を読んでミステリの謎部分をすっかり思い出してしまった。
まあ、ロマンス部分は忘れているので読み続けますが。
ISBN:4022577711 単行本 向山 昌子 朝日新聞社 2002/07 ¥1,260
【注】さり気なくなおしておきましたが、最初に書いたとき、なぜかS.ブラウンがS.ブロックになってました。ぜんぜん別人じゃ〜ん(汗)。
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アウトローのO
2005年2月25日 読書記録(04.02〜)
アメリカ西海岸を舞台にした女私立探偵キンジー・ミルホーンシリーズ。今回は、今まで話に出てきても詳しいことは一切分かっていなかった、キンジーの最初の夫についての話。
きっかけは、離婚したときに置いてきたはずのキンジーの私物が手元に戻ってきたことから。その小さなきっかけから、どんどん話が大きくなり何人もの人間が絡んでくる話のふくらみ方が見事で面白かった。
これは去年の4月に文庫化されてるから、続きもそろそろ文庫落ちしないかなぁ。
ISBN:4150763658 文庫 スー・グラフトン 早川書房 2004/04/23 ¥945
きっかけは、離婚したときに置いてきたはずのキンジーの私物が手元に戻ってきたことから。その小さなきっかけから、どんどん話が大きくなり何人もの人間が絡んでくる話のふくらみ方が見事で面白かった。
これは去年の4月に文庫化されてるから、続きもそろそろ文庫落ちしないかなぁ。
ISBN:4150763658 文庫 スー・グラフトン 早川書房 2004/04/23 ¥945
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犬と歩けば恋におちる
2005年2月21日 読書記録(04.02〜)
マンハッタンでドッグ・ウォーカー(犬の散歩代理業)をしている主人公は、雇い主の家を覗き見るのが趣味。雇い主の一人、弁護士のダニエルに秘かに恋をしている。
一方、ダニエルの双子の弟ビリーは国税庁職員。ダニエルの旅行中にダニエルに成り変わってダニエルの家に住み、近所に住む作家の脱税容疑を捜査するのだが……。
という、わかりやすいロマンス小説。文体も軽くて地の文にも口語が頻出して体言止めも多用されていて、日本のライトノベルよりも軽い。二人の恋の駆け引きもいまいち「枷」が弱くて吸引力に乏しい。
が、出てくる犬がみんな個性的で可愛くて、読み進んでいるうちに文体にも慣れて結構楽しく読み終わりました。特に、主人公が最後に一念発起してみんなにシアワセを振りまいて歩くところ(ネタばれ回避のためにちょっと臭い言い回しになりましたが、そんなに夢見がちではありません)は、意外な解決法でもあり、楽しげで感心しました。
この本に解説を寄せているのは、先日亡くなった中尊寺ゆつこ。この本はすでに映画化の計画があるそうで「映画ができたら、日本の公開を待たずにアメリカまで行って観るかも」なんて書いている。ちょっとしみじみした。
故人のご冥福をお祈りします。
ISBN:4167661713 文庫 レスリー・シュヌール 文芸春秋 2004/08 ¥810
一方、ダニエルの双子の弟ビリーは国税庁職員。ダニエルの旅行中にダニエルに成り変わってダニエルの家に住み、近所に住む作家の脱税容疑を捜査するのだが……。
という、わかりやすいロマンス小説。文体も軽くて地の文にも口語が頻出して体言止めも多用されていて、日本のライトノベルよりも軽い。二人の恋の駆け引きもいまいち「枷」が弱くて吸引力に乏しい。
が、出てくる犬がみんな個性的で可愛くて、読み進んでいるうちに文体にも慣れて結構楽しく読み終わりました。特に、主人公が最後に一念発起してみんなにシアワセを振りまいて歩くところ(ネタばれ回避のためにちょっと臭い言い回しになりましたが、そんなに夢見がちではありません)は、意外な解決法でもあり、楽しげで感心しました。
この本に解説を寄せているのは、先日亡くなった中尊寺ゆつこ。この本はすでに映画化の計画があるそうで「映画ができたら、日本の公開を待たずにアメリカまで行って観るかも」なんて書いている。ちょっとしみじみした。
故人のご冥福をお祈りします。
ISBN:4167661713 文庫 レスリー・シュヌール 文芸春秋 2004/08 ¥810
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恋に落ちたシェイクスピア
2005年2月12日 映画鑑賞記録(04.03〜)第71回アカデミー賞の作品賞、脚本賞、主演女優賞ほか7部門を獲得したロマンティックラブストーリーの傑作。 1593年のロンドン。まだ芝居小屋の座付作家だった若き日のシェイクスピアは、ある日夜会で、裕福な商家の娘ヴァイオラと出会い、一目で恋に落ちる。しかし、実はヴァイオラは芝居好きが高じて、男装してシェイクスピアのお…
先日BSで放送していたのをビデオに録って、今日アイロンがけをしたり先週買ったズボンの裾上げをしながら見た。ながら見なのでエラそうなことは言えませんが、とても面白かったです。
シェークスピアの作品をうまく盛り込んでいて、脚本がまずよかった。グウィネスの四角張った顔は、男装するレディにぴったりだったし。
で、すみません、エンドロールを見るまで、G.ラッシュが出ているのを忘れていました。そして、見ている間はまったく気づきませんでした。
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2003/11/21 ¥2,625
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アレキサンダー
2005年2月11日 映画鑑賞記録(04.03〜)コリン・ファレル主演、オリバー・ストーン監督の(いろんな意味で)話題作を見てきました。
感想は……微妙?
監督がアレクサンダー大好きなのはわかった。それでアレクサンダーのことならなんでもかんでも詰め込みたかったのもわかった。さらには壮大な戦闘シーンも嬉々としてあっちで血を噴出させ、こっちで肉を飛ばさせたのもわかった。
でも、それ故に一貫したテーマが分かりづらく、それぞれの場面はスペクタクルで面白かったのですが、それで3時間持ちこたえるのは、アレクサンダーのことはよく知らない者にはちょっと辛かったです。
いろいろ、絞り込んだら面白いテーマはいくつも盛り込まれていたと思うんですよね〜。
(1)アレクサンダーの突然の死の原因に迫る(市民ケーンっぽく)
(2)アレクサンダーの東征の原動力。(=両親との確執)
(3)ヘファイスティオンとの篤い信義と、パゴアス・ロクサネらとの関係
それぞれで1本ずつ映画を作れそうなテーマだと思うんですが、さすがにアレクサンダーで3本映画を作るわけにはいかないでしょうし。
もちろん、両親との確執によって東征に固執し、それ故に古参の側近たちに見放されて死に至ったのでしょうし、それを唯一留めていたのはフェファイスティオンの存在だった、という一連のストーリーではあるんですが、やはりとっちらかっている印象は免れないです。
歴史的事実を淡々と綴って面白くすることもできなくはないでしょうけれど。正直、東征の最中はヒンドゥークシ山脈あたりで「もう帰ろうよ〜」と兵士たちに感情移入してしまいました(笑)。
オタク的眼目だった大王とヘファとの関係も、あれだけ信頼し愛し合う必然的なエピソードがなく、最初っから最後までヘファが盲従しているようでいまいち萌えはなく。
いえ、もちろん監督はそんなものを描こうと意図してはいなかったでしょうが。
感想は……微妙?
監督がアレクサンダー大好きなのはわかった。それでアレクサンダーのことならなんでもかんでも詰め込みたかったのもわかった。さらには壮大な戦闘シーンも嬉々としてあっちで血を噴出させ、こっちで肉を飛ばさせたのもわかった。
でも、それ故に一貫したテーマが分かりづらく、それぞれの場面はスペクタクルで面白かったのですが、それで3時間持ちこたえるのは、アレクサンダーのことはよく知らない者にはちょっと辛かったです。
いろいろ、絞り込んだら面白いテーマはいくつも盛り込まれていたと思うんですよね〜。
(1)アレクサンダーの突然の死の原因に迫る(市民ケーンっぽく)
(2)アレクサンダーの東征の原動力。(=両親との確執)
(3)ヘファイスティオンとの篤い信義と、パゴアス・ロクサネらとの関係
それぞれで1本ずつ映画を作れそうなテーマだと思うんですが、さすがにアレクサンダーで3本映画を作るわけにはいかないでしょうし。
もちろん、両親との確執によって東征に固執し、それ故に古参の側近たちに見放されて死に至ったのでしょうし、それを唯一留めていたのはフェファイスティオンの存在だった、という一連のストーリーではあるんですが、やはりとっちらかっている印象は免れないです。
歴史的事実を淡々と綴って面白くすることもできなくはないでしょうけれど。正直、東征の最中はヒンドゥークシ山脈あたりで「もう帰ろうよ〜」と兵士たちに感情移入してしまいました(笑)。
オタク的眼目だった大王とヘファとの関係も、あれだけ信頼し愛し合う必然的なエピソードがなく、最初っから最後までヘファが盲従しているようでいまいち萌えはなく。
いえ、もちろん監督はそんなものを描こうと意図してはいなかったでしょうが。
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ミリオネーゼのマネー術
2005年2月9日 読書記録(04.02〜)
これと、同じシリーズの「ミリオネーゼの手帳術」を読んだ。
友だちが手帳術のほうを読んで「やる気が出た」と言っていたので、気になったから手に取ったんですが、いや、ホントにやる気が出てきました。
とにかくパラサイトシングル+負け犬のわたしは、「マネー術」を読んで今の貯蓄と収入では老後の蓄えに足りないことが判明。キャリアアップのために資格試験でも狙おうかと思い、勉強のための時間を捻出するために「手帳術」も読みました。
で、手帳術で紹介されている形式の、30分単位で予定が書き込める手帳を探したんですが、これが意外とないんですね。あったとしても書き込める時間が8時-21時とか、9時-22時とかで、早起きした朝の時間や帰宅してからの「自分の時間」を有効活用したい者にはまったく使えないものばかりで。
結局、銀座伊東屋までいって、ITOYAオリジナル24時間対応のスケジュール帳を買いました。
8ケタ稼ぎたいわけじゃないですが、老後にお金の心配はしたくない……。
ISBN:4887593325 単行本 畠中 雅子 ディスカヴァートゥエンティワン 2004/09/17 ¥1,365
友だちが手帳術のほうを読んで「やる気が出た」と言っていたので、気になったから手に取ったんですが、いや、ホントにやる気が出てきました。
とにかくパラサイトシングル+負け犬のわたしは、「マネー術」を読んで今の貯蓄と収入では老後の蓄えに足りないことが判明。キャリアアップのために資格試験でも狙おうかと思い、勉強のための時間を捻出するために「手帳術」も読みました。
で、手帳術で紹介されている形式の、30分単位で予定が書き込める手帳を探したんですが、これが意外とないんですね。あったとしても書き込める時間が8時-21時とか、9時-22時とかで、早起きした朝の時間や帰宅してからの「自分の時間」を有効活用したい者にはまったく使えないものばかりで。
結局、銀座伊東屋までいって、ITOYAオリジナル24時間対応のスケジュール帳を買いました。
8ケタ稼ぎたいわけじゃないですが、老後にお金の心配はしたくない……。
ISBN:4887593325 単行本 畠中 雅子 ディスカヴァートゥエンティワン 2004/09/17 ¥1,365
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女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密
2005年2月7日 読書記録(04.02〜)
タイトルに大いに偽りあり。正しくは、進化心理学によるスラッシュ小説を好きな女性の配偶心理について書かれた研究書です。
とはいえ、内容の3分の2はダーウィン進化論についての解説なので、スラッシュの話にたどり着くまでに(それほど厚い本でもないのに)苦労しましたが、肝心の話になるとそりゃもう楽しい楽しい(笑)。日本の「やおい」についてもちらっと触れられていますが、例示が「エロイカより愛を込めて」と「絶愛」ってのはイカガなものか。
論旨は、スラッシュ小説を楽しむ心理は、ロマンス小説を楽しむ心理と変わらず、男性向けポルノとは配偶心理的にまったく異なります、という、その世界にどっぷり浸かっている者には自明の理なんですが、それをきちんと学術的に論じているところに読む価値はあると思います。
とにかく、プロローグと解説だけでも読んでみて下さい。
そしてできれば、竹内久美子に進化論的に日本の「やおい」「ボーイズラブ」についても読み解いて欲しいものです。
そういえば、竹内久美子は解説で「ボーイズ・ラヴ」と表記していましたが、「ヴ」に違和感を覚えるのはわたしだけでしょうか……?
ISBN:410542307X 新書 キャスリン・サーモン&ドナルド・サイモンズ、竹内 久美子(訳) 新潮社 2004/12/16 ¥1,155
とはいえ、内容の3分の2はダーウィン進化論についての解説なので、スラッシュの話にたどり着くまでに(それほど厚い本でもないのに)苦労しましたが、肝心の話になるとそりゃもう楽しい楽しい(笑)。日本の「やおい」についてもちらっと触れられていますが、例示が「エロイカより愛を込めて」と「絶愛」ってのはイカガなものか。
論旨は、スラッシュ小説を楽しむ心理は、ロマンス小説を楽しむ心理と変わらず、男性向けポルノとは配偶心理的にまったく異なります、という、その世界にどっぷり浸かっている者には自明の理なんですが、それをきちんと学術的に論じているところに読む価値はあると思います。
とにかく、プロローグと解説だけでも読んでみて下さい。
そしてできれば、竹内久美子に進化論的に日本の「やおい」「ボーイズラブ」についても読み解いて欲しいものです。
そういえば、竹内久美子は解説で「ボーイズ・ラヴ」と表記していましたが、「ヴ」に違和感を覚えるのはわたしだけでしょうか……?
ISBN:410542307X 新書 キャスリン・サーモン&ドナルド・サイモンズ、竹内 久美子(訳) 新潮社 2004/12/16 ¥1,155
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L.A.コンフィデンシャル
2005年2月6日 映画鑑賞記録(04.03〜)ギャングのなわばり争いが激化する53年のロサンゼルスで、免職されたばかりの刑事を含む6人が殺された。被害者の相棒だった刑事バドは、別の事件の担当刑事ジャックとともに真相を追う。すると事件は意外な展開を見せた。 98年のアカデミー賞で、助演女優賞(キム・ベイシンガー)と脚色賞を獲得したクライム・サスペンスである。ダニ…
というわけでツタヤ半額セール第2弾。
(以下、ネタバレあります)
ハードボイルド、というか、ノワールなのかな。三人のタイプの違った刑事がそれぞれ追っていた事件が最後にひとつに収束するところが上手いなぁと感心。
そして、キム・ベイジンガーがうつくしい……!
実は、公開当時にCMを繰り返し見ていて勝手に抱いていた印象と全然違っていたのですが(絶対に、キム・ベイジンガーは悪女だと思っていた)、でも面白かったです。
というか、萌えました(大汗)。
最初反目し合っていた、無骨な突っ走り乱暴系刑事(R.クロウ)と、出世のためには仲間も売るエリート警部補メガネ付き(G.ピアース)の確執と和解がイイ感じです。当然、二人の確執はお互いに対する関心と、それを認めたがらない自尊心からくるものと脳内解釈。当然、エリート警部補が乱暴刑事の恋人を抱くのは嫉妬のせい。和解してからの息の合った捜査は見ていてドキドキもんでした。
いまさら同人誌なんて探せないだろうけれど、ネットでや●い小説やスラッシュを探す旅に出てきます(笑)。
DVD ポニーキャニオン 1999/01/20 ¥4,935
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モスキート・コースト
2005年2月4日 映画鑑賞記録(04.03〜)アメリカの物質文明を嫌うアリー(ハリソン・フォード)は家族を連れて中米のジャングル奥地の聖なる大地“モスキート・コースト”に入り、理想の生活を築こうとするのだが…。 ピーター・ウィアー監督が『刑事ジョン・ブック 目撃者』に続いてH・フォードと組んで描いた辛らつな文明批判映画。主人公が頑固を通り越してエゴ丸出しの…
ツタヤで旧作半額レンタルをやっていたので、友だちからお薦めされた「L.A.コンフィデンシャル」と、P.ウィアー監督作をなにか借りたいな〜と思ってこれにした。
主人公のエゴ丸出しというか、キッツイ自己中な性格がイタくてツラくてまともに見ていられませんでした……。
この世で一番強いのは、自分が正しいと信じて疑わない人間で、周囲の人間はその人のエゴにコテンパンに自己の尊厳を叩き潰されるのは世の常、というか。ハイテンションにしゃべりまくる主人公が最初から共感を拒否しているキャラクターで、ある意味すごいです、監督。いまでいう「境界例」なんだろうな……。
自分の一番センシティブな部分を刺激されて超ブルーです。
さらに。今はなきリバー・フェニックスがすばらしく。少年らしさは往年のディカプリオに通じるものがありますが、それよりもっと顔立ちが端正で、もちろん演技力もあって、うっとりです。本当に、なんて惜しい人をなくしたんだ……。
というわけでさらにブルーに。
絵はきれいだし、台詞も研ぎ澄まされていて素晴らしいんだけれど、わたしには個人的に辛すぎました。
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2003/10/03 ¥1,575
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時の彼方の再会 (1)
2005年2月1日 読書記録(04.02〜)
「アウトランダー」シリーズ第3部。
第2部で現代に戻ってしまった主人公クレアが、200年前のカローデンの戦いで愛する夫ジェイミーが死ななかったかも知れないという記録を発見。この巻では、ジェイミーのカローデン後の20年と、現代のクレアの20年が交互に語られます。
相変わらず面白いし先が気になる展開。早く続きが読みたいです。
ネタばれに抵触するかしら? えーと。
イングランド軍はモーホーばっか。
ああ、これが言いたかったのよ!
ISBN:4789724514 文庫 加藤 洋子 ソニー・マガジンズ 2005/01 ¥819
第2部で現代に戻ってしまった主人公クレアが、200年前のカローデンの戦いで愛する夫ジェイミーが死ななかったかも知れないという記録を発見。この巻では、ジェイミーのカローデン後の20年と、現代のクレアの20年が交互に語られます。
相変わらず面白いし先が気になる展開。早く続きが読みたいです。
ネタばれに抵触するかしら? えーと。
イングランド軍はモーホーばっか。
ああ、これが言いたかったのよ!
ISBN:4789724514 文庫 加藤 洋子 ソニー・マガジンズ 2005/01 ¥819
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午前の光 1 (1)
2005年1月31日 読書記録(まんが)
本当に好きなシリーズなんですが、実は前の「愛でなく」は7巻までしか読んでいません(汗)。
新しいシリーズが始まったと聞いて、慌てて残りを買いに走ったのですが、なまじな書店では置いてなくて、つい新刊をさきに読んでしまいました。
笑わせるところはおかしいし、キャラクターたち(とくに女性)の啖呵はキレがいいし、人生に対する洞察は鋭いし、やっぱり好きなシリーズです。
ISBN:4403617816 コミック 獣木 野生 新書館 2005/01 ¥546
新しいシリーズが始まったと聞いて、慌てて残りを買いに走ったのですが、なまじな書店では置いてなくて、つい新刊をさきに読んでしまいました。
笑わせるところはおかしいし、キャラクターたち(とくに女性)の啖呵はキレがいいし、人生に対する洞察は鋭いし、やっぱり好きなシリーズです。
ISBN:4403617816 コミック 獣木 野生 新書館 2005/01 ¥546
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虚剣
2005年1月29日 読書記録(04.02〜)
今をときめく少女向けライトノベル(BLを除く)作家の雄、須賀しのぶの、初めての和物小説は柳生一族を題材にした剣客小説でした。
もともと時代小説とか剣客小説は好きで一時期よく読んでいましたが、それらと比べてもよくできていると思います。やっぱり上手い作家はどんなテーマを持ってきてもそつなくこなすのだなぁ、と思いました。
それにしても、月代のある少女小説主人公というのも、思い切りが必要というか、須賀しのぶでなければ許されなかったろうな〜(笑)。
ISBN:4086005352 文庫 梶原 にき 集英社 2004/12/25 ¥560
もともと時代小説とか剣客小説は好きで一時期よく読んでいましたが、それらと比べてもよくできていると思います。やっぱり上手い作家はどんなテーマを持ってきてもそつなくこなすのだなぁ、と思いました。
それにしても、月代のある少女小説主人公というのも、思い切りが必要というか、須賀しのぶでなければ許されなかったろうな〜(笑)。
ISBN:4086005352 文庫 梶原 にき 集英社 2004/12/25 ¥560
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