アカデミー賞ノミネートのこの映画をようやく見てきました。

SNSフェースブック創設者にして最年少の億万長者、ザッカーバーグの、フェースブック設立から現在までを描いた作品。
冒頭でザッカーバーグの人と上手くコミュニケーションを取れない会話を提示し、
見ている人に「この人なんなの?」と思わせておいて、
最後にさり気なく回答を出す。
でも、本当にそれが回答か?台詞でなく、PCのモニターで、主人公があくまでこだわっていたものを見せて映画が終わる、という、
きれいなミステリーの文法でザッカーバーグという人を描いている。

冒頭のシーンで描かれるザッカーバーグは明らかに常軌を踏み外していて、
ちょっと関心のある人なら「アスペルガー症候群」なんて症名も出てくるかもしれない。
でも、見ている人に「自分とは異なる病気の人」と思わせたら、この映画はさほど
心に残らないだろう。
この映画で描かれるザッカーバーグは、日常生活を送れている私たちと、困難をきたしているアスペルガー症候群の人たちとの間にいる人なんだろうなぁと思う。
私たちも時どき、周りの人と理解し合えなかったり、そういうつもりで言ったんじゃない言葉で誤解されたり
うまくコミュニケーションできなかったりすることがある。
ザッカーバーグという人は、常にそういう感じを周囲に抱いている人だ。
この人ほどでないにしても、私たちのなかにも思い当たる経験や気持ちがあるから、
この映画をみて、なんとも言えない気分になるんだろうなぁ……。
インターネットが、SNSがあるけれど、上手く人と繋がれないように感じる
現代人の縮図のような主人公だと思いました。

で、そういう人の台詞を書く脚本家ってすごい、と思った。
あんな早口で支離滅裂な台詞、思いつかないよ普通(笑)。
ザッカーバーグが訴えられている訴訟の調停で、経緯を回想するように話が進むので
すべてがまるでジェットコースター。フェースブックの拡大事態がすごい勢いだった
ってのもあるだろうけれど。
2時間少々の時間があっという間でした。

ツイッターで、”現代の「市民ケーン」”というような表現がされていたけれど、
すごく腑に落ちた。
あの映画が公開された頃は、こんな気持ちでみんな見ていたんだろうなぁ。


ちょーっと今職場で上司とのコミュニケーションに苦慮している身としては、
正直、見ていてキツかった…。

恩師に手紙を書くことになり、縦書き用の便箋とセットの封筒が切れていたので
買いに行き、ついでに万年筆っぽく書ける水性ボールペンがほしいなぁ…と思って
うっかりホントの万年筆を買ってしまった。

そんなつもりじゃなかったのに(笑)。

昔、モンブランの万年筆をもらってがんばって使ってたんですが、
重いししばらく使わないとすぐインクが固まるし、
面倒になって結局使わなくなってしまった。

でも、これはなんか軽いしおしゃれだし、いいかも?

今度はちゃんと使わないとな~。
我、電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す
中西 秀彦 (著)
# 単行本: 187ページ
# 出版社: 印刷学会出版部 (2010/07)
# ISBN-13: 978-4870852006
# 発売日: 2010/07
# 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.6 cm
http://www.amazon.co.jp/dp/4870852004/

Amazonへのリンクがでない…

業界誌「印刷雑誌」に連載されたエッセーをまとめたもの。
京都の老舗の印刷会社の社長でコンピュータも好きな著者が、IT化が進む印刷業の生き残りについて語っています。

えー、誰も2巻が出てるって教えてくれなかった!
というわけでしばらく前に出ていたらしい2巻を読了。

うーん、広げた風呂敷を上手くたためてない印象。
せっかくの魅力的な設定なのだから、もう少し話を作り込んだらおもしろいだろうにモッタイナイ。
でも、話を作り込み過ぎるとエロが減るので雑誌連載に向かないことも理解できる。
理解できるけど……うーん。
そんなわけで。
そういやここで読書記録をつけ始めたのはいつからかしら、と見返すと、第1紀が2004年2月から、となっています。
もうすぐ丸7年?長いわ……。
DiaryNoteはこのシンプル機能(というか何にも出来ない)がよいところだと思いますし、ここでリンクを張らせていただいている方との交流もとても楽しいので、細く長ーくつづけていただきたいです。

来年もよろしくお願いします。
BookOffオンラインで本を買うときについでに買ってみた。
しばらく前に密林のレビューで興味を引かれて買い物カゴに放り込んであったもの。
正直、あまりにアレで後ろ半分は飛ばし読みしました。ごめんなさい。
でも、これなら有明あたりでゴマンと売られている本のほうがまだ面白いと思う……。

「殺意の試写状」を読んでから、何かこういうサスペンスを読みたいなぁと書店に入ったら面陳されてました。
映画が公開されていたときにも気になっていたものの強い動機もなくそのままにしてしまったので、こちらの小説版を読んでみました。
ちなみにこれは映画の原作ではなく、映画の原案を提供した作家が新たに書き下ろしたもの(のノベルズ版)。

真保裕一にしたらややスケール感が小さいと感じたものの、それでも2時間の映画にするなら十分な密度をもったサスペンス。また、この作者らしく色恋がないところも、余計なことに気を取られずに純粋にストーリーを追えるところかと思いました。
主人公の設定が、十分シリーズ化できるもので、世界をまたに駆けた活躍を期待したいところ。

で、映画も気になったのでTSUTAYAで見てみたら……
なんかストーリー違う? 佐藤浩市的なキャラは小説にはいなかったような……???
しかも佐藤浩市がいることで、ちょうど男女2組ずつになるまるで合コンセッティングのような配役はこれいかに。(笑)
これが(制作の)フジテレビクオリティってことですね。


あ。
そしてこれが第4紀の100冊目でした。
今回はなんと3年3ヶ月もかかりました……。今の仕事になって、読書量ががくんと落ちたのは気づいていましたが、これほどとは。とほほ。
まあ、今の仕事の契約期間もあと3ヶ月なので、4月からはたくさん本が読める(けれど買うお金のない)身分になるかも知れず(涙)。嗚呼。
白昼のホテルで大富豪が殺された。事件の黒幕として容疑にあがったのは二人―富豪の甥で映画マニアのクライトンと、画廊オーナーで富豪の愛人と目されるジュリー。図らずもこの二人に巻き込まれることになった凄腕弁護士デリクは、クライトンの映画のシーンをまねた常道を逸する行動に追い詰められていく。一方、ジュリーもまた、重大な秘密を抱えていた…。最後まで意外な展開が満載のサンドラの傑作。


久しぶりのサンドラのロマンス・サスペンス小説。
いやーおもしろかった! ヒロインが悪役にどんどんどんどん追い詰められていって、600ページ近い本の最後の100ページをきったところでまだヒロインを陥れる罠があるわ、さらにその後で思いっきり読者が騙されていたこともわかるわ。
そして最後の最後にも(勘のいい人にはもっと前に気づいているだろう)最後のどんでん返しもあるわ。
非常に楽しいサスペンスでした。

やっぱり悪役が魅力的だとサスペンスのおもしろさも倍増ですね!

でも、映画のネタはあんまりマニアックなものはないので、秋林さんがもしこの本に関心を持っても期待しないようにお願いします。

そうそう。
やっぱりこういうお話ですから、「暗黒面に落ちる」の暗黒面に”ダークサイド”とルビを振らないのはどうかと思うです……。
再読。
そっかこれももう4年前の本か。
バルセロナを舞台に、「風の影」という謎の本を巡って、古書店主の息子である主人公が、その作者を探すうちに、作者の本を片端から燃やしていく謎の男や、内戦時の混乱で出世したサイコな刑事に目をつけられ、死んだ作者の人生が主人公のそれと不思議とシンクロしていき、やがて30年以上前に起こった悲劇にたどり着く、という話。

以前読んだときの感想を書いたはずなのに見つからない…。
やっぱり本を巡るミステリーというのは本好きにはたまりません。しかも私の好きな”過去の事件を解き明かす”系のお話。ひと様にもお薦めしたいのですが、かなり下品だったり痛かったりする描写があるのでお薦めする人を選ぶ…。

そしてご多分に漏れずスペインの小説には女装癖のある登場人物が出てくる(笑)。

(追記)
改めて検索しなおしたら前の感想が見つかった。でも当たり障りのない感想でした。
http://yogiribook.diarynote.jp/200701181426090000/
バディ・ムービー好きにとって、ずっと気になってた映画。

「義兄弟~SECRET REUNION」
<公式サイト>http://www.gikyodai.com/


あらすじ
国家情報員のイ・ハンギュ(ソン・ガンホ)は、ソウル市内の団地で起きた北朝鮮工作員との銃撃戦の折、多くの死傷者と工作員を取り逃がした責任を問われ組織をクビとなる。6年後。彼は、逃げた妻や外国人花嫁などを捜す探偵まがいの稼業で糊口を凌いでいた。そんなある日、ハンギュは銃撃事件の現場から逃走した北朝鮮工作員のソン・ジウォン(カン・ドンウォン)に偶然出くわす。ジウォンはパク・ギジュンという偽名を使い、潜伏生活を続けていたのだった。ハンギュの熱心な誘いで一緒に働くようになった二人は、それぞれの目的を胸の内に秘めながらも、寝食を共にするうちに次第に心を通わせていく。だが、それでも対立する立場にある二人はお互いの動向を探り続けていた。その頃、彼らの運命を左右する暗殺者が再び北からやって来る……。
義兄弟 SECRET REUNION - goo 映画


熱く燃え&萌えました!
直球ど真ん中のバディ・ムービー。
ソン・ガンポの暑苦しいけど憎めないキャラと、カン・ドンウォンの硬質な表情の中でちらりと垣間見せる感情の揺れ。この組み合わせがいいのです~。
そういえば以前見て大いにハマった韓流映画「王の男」と同じ組み合わせか!
感想>http://yogiribook.diarynote.jp/200612221308490000/




先日、秋林さんに

>この映画の音楽、今期のフリー(SPかも)演技に使ってる男性スケーターいませんでしたっけ? ………。

と聞きました。
本日、グランプリシリーズ第2戦・スケートカナダ男子SPを見ていたら、シングルマンが流れてきました。
はっと画面に注目したら、それはカナダのジェレミー・テンくんでした。

たしか、引退した私の王子(笑)ジェフリー・バトルは今季テンくんに振付してなかったか?

と思って調べたら、FSは振付に(選手時代に自分の振付師だった)ウィルソンと一緒に名を連ねていたものの、SPの振付師は分かりませんでした。

でも、映画好きで結構オタクな映画を見ていて、他のどの選手もやらないような一般の観客を置いてけぼりにするような難しい選曲をするバトル(ワールド優勝したときのFSはアダム・エゴヤン監督の「アララトの聖母」のサントラ)なら、シングル・マンを選んでもものすごく納得したんだけどな~。

ちなみに、ワールド優勝したときの動画。

http://www.youtube.com/watch?v=JFIEhtu8uf0
(前略)あのトム・フォードがいったいどのような作品を――私たちがまず興味をそそられるのは、そこではないだろうか。 1990年代、グッチやイヴ・サン=ローランといったビッグ・メゾンを、デザインや斬新なイメージ戦略とともに蘇らせ、モード界に一大ムーヴメントを巻き起こしたあのトム・フォードである。その彼がはじめて指揮をとった映画、それがこのたび第22回東京国際映画祭に出品させる『シングル・マン』である。

ここで少しだけ、ストーリーをかいつまんで紹介しよう。
キューバのミサイル危機真っ只中の1962年。ロサンゼルスを舞台に、長年のパートナーの死後、生きる価値を見出そうと苦悩する英国人大学教授ジョージ。おなじく将来について自問し苦悩している親友のチャーリーに、ジョージは慰められる。自分の本性を受け入れているジョージの生徒、ケニーはジョージのことを気心が合う人間だと感じ、彼にゆっくりと近づいていく。(後略)
(東京国際映画祭サイトより)http://openers.jp/culture/tips_movie/tomfordasinglemman.html


……大嘘吐きやがって(笑)。
このかいつまんだストーリーでは、ジョージのパートナーが男性だとも、親友のチャーリーが女性だとも分からないじゃないですか。そもそも「自分の本性」ってなんだソレ(笑)。
はっきり書くと見に来る人が減ると心配したのかもしれないけれど、知らずに見たらあの映画だった、と分かったらスクリーンに座布団投げつけられても知りません。

私は喜ぶだろうけど。

と、いうわけで、事前にそういう情報をちゃんと仕入れた上で、見た人がみな「なんてBL……」と呟いているのを見て、満を持して金曜夜に見に行った次第。
私の感想は、
「トム・フォード……なんて萌えを熟知した男……」
でした。
肝心なことはまったく台詞でなく、視線で語らせる。しばしば出てくる目の大写し。熱っぽく見つめる目や、きっちりとアイラインを引く目や、優しく微笑む目や……。
エロティシズム溢れて大変でした。

とはいえ、BL的なところを除いても、突然、長年のパートナーを失って悲しみに打ちひしがれた人物が、どうやって自分の気持ちと折り合うか、その1日を追った物語として見てももちろん素晴らしい。

さらに。
監督が監督なんでそういう目で見るからかもしれないけれど、60年代のファッションがカッコいい。
主人公の家がシックでステキ(ガラス張りだけど……)。
DVD買ってしまいそう。

というわけで、男性同士のキスに抵抗のない方には協力にお薦め。(キスまでしか出ないのでご安心を)


ところで、どうして海外のゲイはすぐに海に行って全裸で泳ぎたがるのだろう……。



料理人を目指すテツヤが、ふとしたキッカケで働くことになったタイ料理店「ドゥアン」。”ワケあり”なマスターやウェイトレスと一緒に働きながら料理の腕を磨くテツヤだが、やってくるお客もフツーじゃなく、毎日事件の連続で・・・!?(amazon.jpより)


タイ料理屋が舞台、と知って即購入。
朴訥な青年が、ヤクザのような無口なマスターに拾われて、マスターの元に集まってくる事件に巻き込まれていく話。
勧善懲悪でマスターが切り札というか最終兵器なので話に爽快感があり。タイ料理は話に直接絡んでは来ないけれど、名前の羅列を聞いているだけで食べたくなってくる…。
というわけで、昨晩友だちと会ったときに半ば強引にタイ屋台料理屋へ連れて行ってしまいました(笑)。
先日、ついったーでこういうブログ記事を読みました。

全1巻オススメ漫画100選(予)
http://yoicomic.blog24.fc2.com/blog-entry-185.html

つづきもののマンガを大人買いするのは思い切りが要るし、つづいている間に買い始めても、新刊を待っている間にどこまで読んだか忘れてしまってそのままフェードアウト、ということがよくあるので、1巻読みきりというのはいいなぁと思って、リストから2冊買ってみたうちの1冊。

フランス人のマンガ家が、人生に疲れ、成功する前に一夜をともにした行きずりの日本人女性にふたたび会うために、別れ際の置き手紙を頼りに愛知の田舎町まで訪ねてきて、偶然入った不味いコーヒーを出す喫茶店のできそこない店主に居候しながら謎の女を捜す。というお話。

最初に驚いたのは左開きだったことだ…。
なんでも海外でも評価の高いマンガ家さんで、この本もフランスと同時発売とか。
一瞬コマの読み方が分からなくて悩んだけれど、2,3ページでコツがわかったらすぐに話に没頭できた。

話は、日常の生活の中の心の機微を濃やかに描いていて、それぞれの閉塞感が最後にふわっと開放されて、しかもすっかり騙されていた伏線が見事で、いい映画を観たような気分に。
そして読み終わったらコーヒーを淹れたくなりました。
買おう買おうと思いつつ、なかなか思い切れなかったのですが、先日立ち寄った書店でなにやらサッカーマンガフェアをやっていたらしく、ワゴンに他のマンガと並んで積んであったのでようやく購入。

すごく薀蓄が詰め込んであって読み応えのある話でした。
コマ割りも今時のマンガにしては細かく、台詞も多い。絵の雰囲気だけでなんとなく読ませるのではないところが、70年代のマンガを彷彿とさせました。
それにしてもなかなか主人公が本気になる試合が始まらない(笑)。

途中で、インナーマッスルを鍛えた選手(すっきり寸胴)とアウターマッスルを鍛えた選手(ウェストがくびれてメリハリがある)の体型の違いが説明されるのですが、説明が出るずっと前に絵を見て「この主人公、寸胴だなぁ」と思っていたのでひじょうにびっくり。そんな細かいところまで、素人にまで違いが分かるように描き分けているなんて……!!

早くホントの試合シーンが読みたいのですが、現在連載はお休み中とのこと。
あうあう……。


ちなみに。
本の間に「内容を確認したいときは店員までお知らせください」という紙が入っていて、あらこの書店こんな紙を挟むようになったんだ…と思ってよく見たら、別の店の名前が書かれていた。
過酷な本の来歴に想いを馳せて涙。
先週火曜日に引っ越ししました。

うっかりネット契約の変更を忘れていて(というか電話すればすぐに替えてもらえるもんだと
思ってた)、
土曜に電話したら「ルータ(接続機器)のお届けは4日土曜になります」と言われてがっくり。
「今の家で使ってるルータは使えないんですか?」「使えません」
でも4日間くらいならガマンできるかな、と思っていたら、土曜の夜になってもルータが届かない!
電話で問い合わせたら、なんと接続会社の手続きミスで発注されていなかったと!!
で、その日から手配するとお届けが火曜になると!!!

一人暮らしでネットができないと、ホントに寂しいのです。
あと、新しく住んでいる地域の情報がぜんぜん分からなくて買い物にも困る……。
で、「平日は宅配の配達時間までに帰宅できないので受取が来週の土曜に
なってしまうんです~」と泣き言を言ってみたら、
日曜に担当者が直接配達してくれることになった。
さすが天下のN(以下略)。

が。
新しいおうちには宅配BOXがあることを思いだし、炎天下の中配達してもらうのは
悪いなぁと思い、宅配BOXにお届けしてもらえればいいですよ~、と電話。

というわけで、今日帰宅するとほぼ1週間ぶりにうちでネットが開通する……はず!

そうしたら、土曜にIMAXシアターで見てきたワタシ的初3D映画「ヒックとドラゴン」の感想をUPします♪

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