30年代。製作途中の映画を打ち切られそうになった監督デナムは、映画を完成させるため&今までにない冒険映画を撮るため、海図にも載ってない“髑髏島”を目指す。だがそこは死に絶えたはずの恐竜や巨大昆虫、巨大なゴリラ(コング)が住んでいる島だった。しかも女優のアンが原住民にさらわれ、コングの生け贄にされてしまうのだった………


ようやく時間を見つけて観てきました!
なんか、すごいB級色の濃い映画で、その辺はニヤリとしながら気楽に見ればいいんだと思うんですが、中盤の、南海の孤島に漂着してからコングを捕らえるまでがホラー色たっぷりで長々しくて、正直「もういいよ……(涙目)」って思いました。オタク監督が好きで仕方がなくてたくさん盛り込んじゃった♪という愛は重いほど感じましたけどね(苦笑)。
が、コングが捕らわれてからはもう、最後の悲劇が目に見えてすでに涙。自然の楽園では王者だった者が、都会のジャングルに捕らわれている惨めな様はそれだけで涙。そして、行き止まりのエンパイア・ステート・ビルディングに登り始めたところでもう涙、涙……。
動物と子どもと年寄りががんばってるところは弱いんです(汗)。

わたし、戦場のピアニストは観ていないので、これが初エイドリアン・ブロディだったんですが、この人の顔って……形容しがたいですね。
いわゆる美形と言うには顔が長いし鼻がでかいし目が細いし唇が薄いし、それなのに妙な色気があるって言うか、目が離せないっていうか。
ひょろっとしてるのに脱いだら意外といいカラダしてるし、カシミアのコートを羽織ってる姿はノーブルだし。
自分の中でどうカテゴライズしたらいいのか悩みます。
ギリシア時代からのヨーロッパ戦争史を傭兵という切り口で読み解く。
たいへん面白かったです。高校の世界史で習ったことのおさらいになって、しかも「あの戦争にはこういう意味があったのか!」と新しい発見もあり。
しかも、語り口が滑らかで講談を聞いているような感じ。
駒崎優「バンダル・アード=ケナード」シリーズがお好きな方にはおすすめです。
その他にも、デル戦とか田中芳樹とかの架空ヨーロッパっぽい戦記ものが好きな方のツボにも近いんじゃないかしら。

ISBN:4061495879 新書 菊池 良生 講談社 2002/01 ¥756
試写会で見てきました!
毎週のように映画を観ているので同居の親からクレームが入ったので、今日はカイシャの飲み会ってことになってます(苦笑/この歳になって……)。

映画は、すごかったです。
あの映画を観た人はきっと誰もが、テロのニュースを聞く度に感じるだろうあんな感情やこんな感情を、同じようにかき立てられると思います。たぶん、だから新しい発見みたいなものはないでしょう。
でも、日常生活のなかで断片的に降って湧くようなあれこれを、こうしてひとつの作品にまとめて、さり気なく、けれど強烈なメッセージとして伝え、さらにエンタテインメントとして成立させる手腕はすごいと思います。
ホント、すごい。
見終わった後は、すっきりなんてしません。決して終わらないテロのニュースを聞き、感じるような無常観を同じように感じると思います。
でも、たとえばそこで「じゃあ平和のために立ち上がろう!」ってところまで思わなくても(いや、思うのがいいんでしょうけれど)、「戦争なんてイヤだよ。報復のための殺し合いなんて、なにも生まないよ」って思うだけでもいいと思います。
身内が不当に殺されたとして、報復したい気持ちも分かるけど、でも、それが何も生まないことを自覚して報復するべきだ。
そして、報復という手段が目的にすり替わってはいけないし、報復する権利のない周辺の人たちが尻馬に乗ってもいけないと思う。

なんて、いつになく一生懸命語ってしまった(含羞)。
でも、すごい映画だと思います。
シリーズ最後に出た短編集。
3篇しかない短編をどうにか1冊にするのに苦労したらしく、まずは手にとってその薄さ(長編は300ページ前後あるのに、これは220ページ)に驚き、中を開いては文字の大きさに驚く(笑)。さらに原書の短編集についていた挿絵をモノクロで収録している。そして、巻末には年表やガイドが盛り込まれていて、苦労の跡が偲ばれます。
話も短いのですが、そこはピーターズ女史なので短い中にもミステリが盛り込まれていて読み応えはあります。
ヒューは出てこなかったけどな!(ちょっと怒/笑)

これでホントのホントにシリーズ再読が終わってしまった……。
また機会があったらシュルーズベリへ行きたいなぁ。

ISBN:4390130501 文庫 エリス・ピーターズ 社会思想社 1997/03 ¥546
いつの間にか文庫の続きが出ていた。
帰りの電車で読み終わってしまったので、乗換駅で3巻を買い、自宅の最寄り駅までで読み終わってしまったので駅前で4巻を買って家で読了。

も、もいっちゃ〜ん!!(号泣)

そして、

し、シン・スウ・リ〜〜ン!!(はぁと)

続きが気になって仕方がないっす。

ISBN:4091917046 文庫 吉田 秋生 小学館 2006/01/14 ¥630
男女入れ替わり萌え小説。
講談社X文庫で何冊か出ていたのに、しばらく名前を見ないなぁと思っていたら、なんと富士見で出ていたよ!
わたしにとってのメイド萌えは、映画「真珠の耳飾りの少女」とか「日の名残」とかなので、どうもこういうアニメカラー色の原色制服で質感が化繊っぽいのは(そんな描写はありませんが)範疇外――と思っていたのに、朝の通勤電車で読んでいたら、降りる駅に気づかないで2駅も乗り越しちゃったよ。
そんなわけでなかなかおもしろうございました。

ISBN:4829163380 文庫 鷹野 祐希 富士見書房 2006/01/07 ¥630
すっごく楽しみにしていた建築家のドキュメンタリ「マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して」。
いよいよ今週末から渋谷で公開だ!
と、思って映画館サイトに上映時間をチェックしに行ったら、

 21:15〜23:15

ってナンだよ!! そんな時間に終わったら家に帰れないじゃないか。タクシー代2,500円払えば帰れなくはないけどさ、今のところ国内で上映が決まってるのはこの1館しかないってのに、レイトショー・オンリーってこの所業はナニ?!

……まあ、地方にお住まいの方に比べれば、+タクシー代だけで見られるだけマシなんですが。
楽しみにしていただけになんだかショック〜。
おおおお、おわっちゃったよぅ(涙)。
「オリヴィエ・ド・ブルターニュはわたくしの息子なのです」。
ラドルファス院長に打ち明けたカドフェルは、捕虜になったまま所在不明の息子を捜しに、コヴェントリーで開催された和平協議に出席するヒューとともに旅立つ。
カドフェルにとってそれは、背教者となる決意をしての旅でもあった。
オリヴィエの居場所を突き止め、単身乗り込むカドフェルだが、戦闘に巻き込まれて…。


と、いうわけでシリーズ最終巻。
よく言われておりますが、著者の逝去に伴って幕を閉じたこのシリーズ、そうは思えないほどこの最終巻はシリーズの〆にふさわしい大団円です。
これまでたまに顔を見せていたカドフェルの息子のために、カドフェルが修道生活を捨てる決意をし、シリーズの背景であったスティーヴン王と女帝モードとの内乱の一戦闘の現場に立ち会う羽目になります。そしてやはり最後は聖ウィニフレッドの救いがあるし。
普段どおりのちょっとした殺人ミステリもあり、ロマンスは仄めかしで終わってますが、それにも勝る美形の男性同士の熱すぎる友情――

ってかフィリーップ!! 何者よこのヒト?! 初読の時にもどうかと思ったけど、再読してもやっぱりおかしいよ。30歳独身。貴婦人に敬愛を捧げる中世騎士なのに、自分の主人である女帝モードよりも同い年の友人に強すぎる愛憎を抱いちゃってますよ!! 相手は結婚もして子どもも産まれるというのに。その友人を●●するってのはやっぱり嫉妬? ねえ嫉妬でしょ?
とはいえわたしが一番ひっくり返って驚いたのは、素肌に毛皮の付いたガウン一枚羽織って夜の城内を歩き回ることだ……(遠い目)。
オリヴィエの描写の、少女マンガのようなキラキラしさといい、ピーターズ女史は腐女子仲間としか思えません(笑)。ありがとう女史。<いい迷惑

ISBN:439013020X 文庫 エリス・ピーターズ 社会思想社 1996/01 ¥775
ケーブルTVのミステリ・チャンネルで1月から放送が始まった、BBCのカドフェルのドラマ。
録画しておいてなかなか見る時間がなかったのですが、本日ようやく1本目「死体が多すぎる」を見ました!
なんといってもカドフェルはデレク・ジャコビなので(原作以上に/笑)カッコイイのですが、ヒュー……(遠い目)。
いや、企み系の、眉が細い顔で髪が短く背も高くないのはたいへんよろしいんですが、黒髪・黒目で ハ ン サ ム でなきゃ。<それはムリ
あ、いや、ホントはハンサムでないところがよかったのです。見た目がイマイチなのに頭脳明晰・公明正大・腕っ節も強いところがいいところなんですから。最後の方では見慣れてしまい、ヒューにぴったりと思いました。
ま、それを言ったら目を奪われるような輝ける美少女であるはずのアラインが(以下略)。
そんなわけでちょっとずつ見ていこうと思います。

DVD 日本クラウン 2004/05/21 ¥39,900
略奪されたラムゼー修道院から寄進を募るために副院長補佐と見習い修道士がやって来た。おりしも洪水で聖ウィニフレッドの聖骨箱をはじめ貴重品の避難がされたが、水が引いたときに聖骨箱が紛失していることが判明。カドフェルの調査により、正体不明の修道士にいわれてラムゼーへ送る荷馬車に運び込まれたことがわかるが、証人として修道院へ呼ばれた羊飼いはやって来なかった。


やっぱりこのシリーズは聖ウィニフレッドが出てくると楽しい。彼女の真意をはかる福音書占いで、風に自然とめくられたページの上に白い花が落ちているところなんて、最高に映像的にすばらしい。

ISBN:433476164X 文庫 エリス・ピーターズ 光文社 2006/01 ¥650
シリーズ18巻。

司教の使者としてマークがやってきてウェールズへの旅の供ををすることになった。カドフェルにとって嬉しい旅になるはずだったが。グウィネズ領主オエインや結婚を嫌うウェールズ娘ヘレズと出会うが、追放されていたオエインの弟キャドウォラダがデーン人を雇い、船で押しかけてきたという知らせが入る。その騒ぎの最中へレズが行方不明に鳴り、キャドウォラダの部下が殺される。


うわあああん。
この話の1シーンとして覚えていた場面が最後まで出てこず、不思議に思っていたら、どうやら駒崎優「麦の穂を胸に抱き(足のない獅子シリーズ6)」と混同していたらしい……。
でも、こちらの話も最後は絵的にもとても美しいシーンでした。

ISBN:4334761615 文庫 E・ピーターズ 光文社 2005/11/10 ¥650
機長役のショーン・ビーン目当てで応募した試写会に行って来ました。
応募したとき気を付けてなかったんですが、これはお一人ご招待の試写会だったのを、ハガキが来たときに気づかなくて、つい友だちにお誘いメールを送ってから慌ててなかったことにしてもらったといういわく(?)つき。

さらに、不法録画対策に、入場時に手荷物検査するのはいいんですが3人がかりでも時間かかりすぎ。わたしは整理券番号298番でしたが入場できたのは開場後25分、もう開映5分前になってましたよ。

が、開映といいながら、5分遅れで始まったのは、協賛企業からの抽選の商品の説明……。抽選と合わせて20分近く費やして、ようやく映画が始まったのでした。
ま、1時間38分という、最近では珍しく短い作品なのでよかったですが。

予告は、ピクサーの「カーズ」、南極物語、パイレーツ・オブ・カリビアン2、そしてナルニア。
スミマセン、南極物語でいきなり涙が……。歳を取ると涙もろくなってイカン。

急死した夫の遺体を飛行機で運ぶカイル。しかし、一緒に乗ったはずの娘が、機内で行方不明に…。乗務員や他の客たちは、娘がいなかったと証言。乗客リストにも名前が残っておらず、娘の荷物も消えているという衝撃サスペンス。ジョディ・フォスターが、自分の記憶を信じ、必死に娘を探すカイルを演じる。 映画の前半は「結末がどうな…


公開前なのでネタバレに抵触しない程度に思ったことを書くと。

それ、ありえないから。

で、終わりそうな……(遠い目)。

でも、ショーン・ビーンは、彼が演じることに意義のある役だったと思います。どういう点が、というところまで書くとネタバレ抵触しそうなので、突っ込まないでくださいませ。
カドフェルシリーズを読み終わったら次にどのシリーズを再読するかな〜と思いながら、どうして再読する気になったんだっけ?と思って過去の読書記録を紐解いたら、

ファルコの6巻が密林から届くまでの間のつなぎだったことが判明!

しかも、6巻がすでに届いているのに積ん読してカドフェルシリーズ読みすすめてしまったことも発覚!!

と、いうわけで、カドフェルの次はファルコに戻ります……。いっそ残りを全部大人買いして積み上げておこうかな?
カドフェルシリーズ17巻。
1143年ホーモンドとシュルーズベリの修道院間で 所有時の交換が行われ、後日そこを耕作しているとき鋤が女性の黒髪を掘り起こした。急遽呼ばれたカドフェルはこの女性が誰であるか調べを進める。子の土地は以前、荘園主からホーモンド修道院へ寄進されたもので、今はシュルーズベリの修道士となっているルアルドが陶工としてかりていた畑であり、その妻が行方しれずになっていた。

シリーズの中では意外と長い350ページ程度ですが、話が地味なので今ひとつ印象に薄く(汗)。
でも、時代背景である内乱の進み具合が微妙に謎解きに絡んでくるのが上手いよな。なんだかんだいって飽きずに最後まで読めました。
あ、そういや、ヒューの部下で前の話に出てきたらしい人物についての描写がチラッと出てきたのにどんな事件だったか思い出せなかった(汗)。15年前にイギリスから重い思いをして持ち帰ったカドフェル辞典で調べてみようと思ってたのに忘れてた……。

だらだらと読み続けてきたこのシリーズも、残すところあと3冊+短編1冊のみとなってしまった。さびしい。
でも、今月からケーブルTVのミステリチャンネルでドラマの再放送が始まったので、しっかり録画してます。タイムリーでうれしい。

ISBN:4334761585 文庫 E・ピーターズ 光文社 2005/09/08 ¥650
アメリカの児童文学。
共感覚を持つ13歳の少女の日常や成長。
自分が人と違うことを卑下したり優越感を持ったり、親友とケンカしたり仲直りしたり、ひとつのことに夢中になって他のことがおざなりになって後から困ったことになったり。
ハリポタに引き続き思春期の揺れる女の子の気持ちを丁寧に描いているこの本を読みました。

共感覚について最初に知ったのは、菅浩江の「博物館惑星」ででした。
音に色が見えたり、文字に色や形が見えたりと、五感のいくつかが一緒に感じられる人たちの事を言うそうで、2000人に一人とも、10万人に一人とも言われている症状だそうです。
わたしはそんな感覚を持ち合わせていないのでよく分かりませんが、そういう人たちには世界はどう見えているんだろうなぁ。
絶対音感を持っている人が、冷蔵庫のモーター音のような日常の生活音まで音階で認識してしまってつらいらしいという話を聞いたことがあります。それに近いものがあるのかもしれませんね。
(この本のあとがきでも、絶対音感を持っている人には色聴者(色を見て音が聞こえる人)が多いと書かれています。)

……今日は書かなきゃならない書類があったのに、姪っ子が近所の図書館に行くというので、以前チェックして気になっていた本を借りてきてもらいましたら、思わずそのまま読み始めちゃいました。イカンイカン。これから書かなきゃ。

ISBN:432307039X 単行本 ウェンディ・マス 金の星社 2004/12 ¥1,365
元日の目標がまるでシカトされている今日このごろ。
ハリポタを見て帰宅すると、フライトプランの試写状が届いていた。
イカンイカン! 劇場で見る映画1月でいきなり3本目だよ!
まだ、キング・コングもホテル・ルワンダもマイ・アーキテクチャも見たいのに!!

……でも見に行くけどね!(ヤケ気味)
全然冷静になってないし!(苦笑)

メガヒットファンタジーの第4作は、青春ドラマとしての側面が色濃くなり、より大人も楽しめる仕上がりになった。クィディッチ・ワールドカップを観戦しに来たハリーだが、夜空に「闇の印」が浮かび人々は混乱。ホグワーツ校で開催される「三大魔法学校対抗試合」では、選手を決める「炎のゴブレット」が、17歳以上という資格にもかかわら…


今日、出かけたついでにようやく見てきました。
ああ〜面白かった!
もちろん波瀾万丈のストーリーとか、シリーズの転機ともなるラスボスの復活もすごかったですが、なんといっても主人公3人組の心情が青春ものの王道!でよかったです。
特に共感したのはやっぱり紅一点のハーマイオニーで、「Boys……(男の子って……)」という呆れた溜め息とか、「さっさとわたしを誘いなさいよ!」と叫んでまだまだ子どもでいたいロンにビビられ、ハリーと連れだって逃げられちゃうところなんてもうっ(身悶え)。
悪との闘いもさることながら、この3人の友情物語が今後とっても楽しみです。
聖地に巡礼に出たが旅の途中で死んだ商人の柩が修道院に着いた。死者を連れ帰った徒弟は修道院の墓地に埋葬を希望したが,折から滞在中の大司教の使者は商人の生前の考えをもとに異端者としてその願いを退けようとする。修士会で主人の疑いを晴らした徒弟は次に自分が異端者として告発される。やがて商人の家の番頭が殺され、カドフェルが乗り出すが、事件の鍵は意外なところに。


あああ〜おもしろかったよぅぅぅ〜!!
読んでいくうちに少しずつ内容を思い出して、ある一場面では初読のときに思い描いた場面の絵柄とか、後半でヒロインがとある場所に触れる、その触感みたいなものまでどう感じたかを思い出しました!(絵柄は間違ってイメージしてたことが判明しましたが/汗)。
トリックというか、ネタもすごくツボだし(とはいえ、似たようなネタは以前出てきたっけ)、心底悪い奴は出てこないのに悲劇が起こるところがすごくいいです。
ヒューもカッコイイしな!<重要

ISBN:4334761542 文庫 E・ピーターズ 光文社 2005/07/12 ¥660
株式会社の誕生から、政治システムを超えてグローバル化している企業の正体を描き、現在の企業を一人の人格として精神分析を行うと完璧な“サイコパス(人格障害)”であるという診断結果のもと、すべては利益のために働く機関としての企業の、様々な症例を分析します。
マイケル・ムーア監督、ノーム・チョムスキーMIT教授を始めとする総勢40人の証言や発言を基に構成された『ザ・コーポレーション』は、グローバル化された資本主義社会を生き抜くために必見の“サバイバル・シネマ”です。


ドキュメンタリのプチ・マイブームで見てきました。
レディースデイの、仕事が終わってから見られる一番早い回を見たのですが、開映5分前まで観客はわたしだけ……。
これはもしや貸切?と期待したものの、最終的には7,8人になったようです。
映画の内容は、ものすごく情報量が多いし、考えさせられることも多くてまだ整理がついていません……。

ただ、「企業という法人を精神分析する」という着眼点はよいものの、企業という集合体のなかで、当てはまる点を拾い集めて「サイコパス」と診断するのはズルいのではないかしら。普通の人間を10人集めて同じ事をしたって、サイコパスと診断される可能性だってあり得るし。

それと、視点が基本的に「企業vs消費者」の対立構造であって、もちろん企業の経営者も個人としては善人だけど、ということも描いているものの、消費者だって企業を構成する要素だという視点が抜け落ちているように思うのだけれど。

とはいえ、企業は「持続可能な」システムに生まれ変わるべきだという主張はもっともだと思うし、ボリビアで、水道の民営化に反対した都市がデモを行って市民の手に水道経営を取り戻したエピソードはすごいと思うし。(同時に、日本は郵政民営化しちゃって本当によかったのか、あらためて疑問に思います。)
そして、最近の日本の企業による犯罪といえば耐震強度偽造疑惑ですが、そんなことも合わせていろいろ考えさせられました。

まあ、あまりに情報量が多くて途中意識が遠のいた部分がありましたが(汗)。

【追記】
(1)企業側・消費者側・活動家側さまざまな人のコメントがあったが、日本でも有名なM.ムーア監督はさておき、先日亡くなった経済学の“神様”ドラッカーや、コンピュータの父・チョムスキーなど、名前だけは聞いたことのある人たちがしゃべってるところが見られてちょっと感動。

(2)ムーア監督の、自分たちの作る告発映画が大企業によって配給される矛盾について語った言葉が印象的だった。
「大企業は、利益のためなら自分の首を絞める縄さえ売る。私は、その縄でありたい。」
なまじな覚悟じゃないよな、やっぱり。
そして、そんなムーア監督を見て、オウム問題のドキュメンタリ映画を撮っている森達也監督のことをふと思い出した。

(3)そしてそんな想いはやっぱり闘う言語学者チョムスキーにたどり着くんだよな。
民主主義って、闘い続けなければ簡単に倒れてしまうんだなぁ。
元旦の夜に、地元テレビ局で放映していたのを、お年始に来ていた姉家族と見る。

舞台は近未来。サンフランシスコ郊外に住むマーティン一家に家事専用ロボットのNDR14(ロビン・ウィリアムズ)が届けられ、アンドリューと名付けられる。しかし、人間的感情をもち備えているアンドリューは、やがて人間でありたいと強く願うようになり、自分と同じようなロボットを探す旅に出る…。 クリス・コロンバスがアイザック・…


これ、公開時に映画館に観にいったんです。当時はロボットSF、とくにロボットが人間性を得る話に非常に興味がありまして。原作アシモフですし!
(でも「アイ,ロボット」は結局見なかったなぁ)

とはいえ、アンドリューがいきなり中年だったので興ざめしたことを思い出しました(苦笑)。映画館では、話の浮沈がなくだらだらと続く印象でしたが、テレビ版ではカットされてたのか飽きずに見ましたが。

そして、このタイトル(特に後半)は覚えにくくて検索するのに苦労しました。

DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005/06/22 ¥2,000

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