「リムレスの空」
2002年4月14日■(読了)「リムレスの空」榎田尤利、クリスタル文庫(光風社)、2002
人気の魚住くんシリーズ最終巻。これまでの人生で不幸てんこ盛りだった神経症の主人公が、仲のよかった少女を目の前で交通事故で失い、PTSDを発症。さらにアメリカ留学の話も持ち上がって……。
あれ? BL小説なのですが、いままでもあんまり全面に出てはいなかった恋愛フェーズが、前巻で主人公カップルがめでたく出来上がっちゃったあとはほとんどストーリーに絡むことがないので上記のようなBLらしからぬ要約になってしまいました。
好きなシリーズなんですが、ネットの感想などで「泣いた」って話を読むと「どこで?」と思っちゃうのってわたしがくたびれた大人になっちまったからでしょうか。
淡々とした語り口で語られる、喪失の悲しみと何とか折り合って生きて行く主人公と、それを見守る個性的な隣人たちのキャラクターが、いままでにない雰囲気のBLなのが人気の秘密かと。なので、いや、実を言うとこの作者の普通のBL小説はごくフツウだと思うんだけど……。
人気の魚住くんシリーズ最終巻。これまでの人生で不幸てんこ盛りだった神経症の主人公が、仲のよかった少女を目の前で交通事故で失い、PTSDを発症。さらにアメリカ留学の話も持ち上がって……。
あれ? BL小説なのですが、いままでもあんまり全面に出てはいなかった恋愛フェーズが、前巻で主人公カップルがめでたく出来上がっちゃったあとはほとんどストーリーに絡むことがないので上記のようなBLらしからぬ要約になってしまいました。
好きなシリーズなんですが、ネットの感想などで「泣いた」って話を読むと「どこで?」と思っちゃうのってわたしがくたびれた大人になっちまったからでしょうか。
淡々とした語り口で語られる、喪失の悲しみと何とか折り合って生きて行く主人公と、それを見守る個性的な隣人たちのキャラクターが、いままでにない雰囲気のBLなのが人気の秘密かと。なので、いや、実を言うとこの作者の普通のBL小説はごくフツウだと思うんだけど……。
立ち読み常習犯
2002年4月13日△(図書館)「樹上の銀 闇の戦い4」スーザン・クーパー、評論社、
△(図書館)「興奮 競馬シリーズ」ディック・フランシス、ハヤカワ文庫HM、1976
△(購入)「スィート・リベンジ1」真瀬もと、ディアプラス文庫(新書館)
これが初ディック・フランシス。そして初真瀬もと。
図書館帰りにブックオフへ寄って、ひかわきょうこ「時間を止めてまっていて」3巻を探したのに見つからないのでつい「彼方から」9〜11を立ち読み。これはマンガ文庫になったら絶対購入するのだけれど、まだ連載が続いているのでいつ手元に置けるものやら。
それから石原理「其は怜々と雪の降る」(だったかな)を読む。死んでも文学と文学を通じてつながっていた親友に妄執する作家の話。好きなタイプの話だし、マンガもいい感じだったのに、もうひとつ、そそるものが欠けていて購入に至らず。今市子風な怪談らしい見せ方をされていたらそそられたかも。
そして、本仁戻の短編集。怜悧な画風で文学の香り漂う話を描いたかと思うとイッちゃっているとしか思えないギャグもカマしてくれるマンガ家の、極北から赤道直下までを集めた、という感じ。基本的に頭のいい人なんだろうな。
……わたしが何時間立ち読みしていたかはヒミツ。
△(図書館)「興奮 競馬シリーズ」ディック・フランシス、ハヤカワ文庫HM、1976
△(購入)「スィート・リベンジ1」真瀬もと、ディアプラス文庫(新書館)
これが初ディック・フランシス。そして初真瀬もと。
図書館帰りにブックオフへ寄って、ひかわきょうこ「時間を止めてまっていて」3巻を探したのに見つからないのでつい「彼方から」9〜11を立ち読み。これはマンガ文庫になったら絶対購入するのだけれど、まだ連載が続いているのでいつ手元に置けるものやら。
それから石原理「其は怜々と雪の降る」(だったかな)を読む。死んでも文学と文学を通じてつながっていた親友に妄執する作家の話。好きなタイプの話だし、マンガもいい感じだったのに、もうひとつ、そそるものが欠けていて購入に至らず。今市子風な怪談らしい見せ方をされていたらそそられたかも。
そして、本仁戻の短編集。怜悧な画風で文学の香り漂う話を描いたかと思うとイッちゃっているとしか思えないギャグもカマしてくれるマンガ家の、極北から赤道直下までを集めた、という感じ。基本的に頭のいい人なんだろうな。
……わたしが何時間立ち読みしていたかはヒミツ。
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4/10(水)「鎌倉幻譜」の追記
2002年4月12日もひとつ、「鎌倉幻譜」にあったらいいなと思うもの。
主人公の少女にほのかな思いを抱いて追いかけ回す高校の同級生の少年が、いい奴なんだけどあまりに気弱な感じなのがハマりきれない原因かも。ワタシ的には、情けなさは今のままでもいいのでもうちょっと体張って主人公に付き従うウドの大木タイプがよかったかな。BLで言えば犬系攻め気質。んで、主人公の式である「銀流」とそれとなく牽制しあったりすると萌えるニャー(←ちょい照れ)。そのくせ、主人公が気を許している怪しい霊能師に対しては団結して妨害する二人、というか一人と一匹。いいじゃんいいじゃん。
いや、単にワタシがクールビューティ受け・下僕攻めが好きなだけなんスけど。
主人公の少女にほのかな思いを抱いて追いかけ回す高校の同級生の少年が、いい奴なんだけどあまりに気弱な感じなのがハマりきれない原因かも。ワタシ的には、情けなさは今のままでもいいのでもうちょっと体張って主人公に付き従うウドの大木タイプがよかったかな。BLで言えば犬系攻め気質。んで、主人公の式である「銀流」とそれとなく牽制しあったりすると萌えるニャー(←ちょい照れ)。そのくせ、主人公が気を許している怪しい霊能師に対しては団結して妨害する二人、というか一人と一匹。いいじゃんいいじゃん。
いや、単にワタシがクールビューティ受け・下僕攻めが好きなだけなんスけど。
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積ん読本がたまってても、帰りに読む本がないとつい買っちゃう。
2002年4月11日△(購入)「蛇頭 スネークヘッド」莫邦富、新潮文庫、1999
△(購入)「ケータイのなかの欲望」松葉仁、文春新書、2002
時間つぶしにふらりと入った古本屋で購入。どちらも読まれた形跡のない新品でラッキー。
△(購入)「ケータイのなかの欲望」松葉仁、文春新書、2002
時間つぶしにふらりと入った古本屋で購入。どちらも読まれた形跡のない新品でラッキー。
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「蒼き双眸の記憶 鎌倉幻譜」
2002年4月10日■(読了)「蒼き双眸の記憶 鎌倉幻譜」中森ねむる、講談社X文庫WH、2002
鎌倉を舞台に、人外のものと、それらから鎌倉を守る強大な力を持っていながら使い方が分からない女子高生、彼女を利用しようと目論む黒衣の霊能師、そして彼女を守る獣の姿をした化生が闘うお話。前3冊でいったん話が終わって、4巻目のこの本からは新展開。
前3冊では主人公が自分の力と獣に振り回されて、訳分からない状態からようやく抜け出し、新展開では主人公の前世にかかわる大きな敵が顔を出して、どうなるんだろうと期待していたら、あとがきによると、この本の売上如何でシリーズが終わってしまうかも、とのこと。そんなぁ。
個々のパーツは魅力的なんですが、どうも、話が向かう方向が見えにくいところがいまひとつ人気がでない理由かなあ、と勝手に推測。
青年の心をもった美少女主人公や、彼女に付き従う狼めいた化生、めちゃくちゃ裏のある怪しい霊能師、鎌倉という地理を霊的に読み解くところの意外さは、売れる要素いっぱいありそうなのに……。
主人公が、自覚のないままに強大な自分の力をいつまでも御しきれないで自己嫌悪にひたっているばかりで、目標がはっきりしないからそれを達成したというカタルシスも得られないのがなあ。自分の力を制御しようと思ったら、悪の霊能師にかじりついてでも使い方を教わる、とか前向きな対処をしてくれるといい気がする。それで、いつか、主人公を利用するばかりの霊能師を逆に痛めつけてくれたりするとスカッとするんだけどな。
主人公が目標を持っていないから、ストーリーがどこへ向かうか、読み手にはいまいち伝わりにくいので、読みつづけるモチベーションが得られないのがちょっともったいないかも。
というわけで、スカッとするところまで話が続くこと切に希望。
鎌倉を舞台に、人外のものと、それらから鎌倉を守る強大な力を持っていながら使い方が分からない女子高生、彼女を利用しようと目論む黒衣の霊能師、そして彼女を守る獣の姿をした化生が闘うお話。前3冊でいったん話が終わって、4巻目のこの本からは新展開。
前3冊では主人公が自分の力と獣に振り回されて、訳分からない状態からようやく抜け出し、新展開では主人公の前世にかかわる大きな敵が顔を出して、どうなるんだろうと期待していたら、あとがきによると、この本の売上如何でシリーズが終わってしまうかも、とのこと。そんなぁ。
個々のパーツは魅力的なんですが、どうも、話が向かう方向が見えにくいところがいまひとつ人気がでない理由かなあ、と勝手に推測。
青年の心をもった美少女主人公や、彼女に付き従う狼めいた化生、めちゃくちゃ裏のある怪しい霊能師、鎌倉という地理を霊的に読み解くところの意外さは、売れる要素いっぱいありそうなのに……。
主人公が、自覚のないままに強大な自分の力をいつまでも御しきれないで自己嫌悪にひたっているばかりで、目標がはっきりしないからそれを達成したというカタルシスも得られないのがなあ。自分の力を制御しようと思ったら、悪の霊能師にかじりついてでも使い方を教わる、とか前向きな対処をしてくれるといい気がする。それで、いつか、主人公を利用するばかりの霊能師を逆に痛めつけてくれたりするとスカッとするんだけどな。
主人公が目標を持っていないから、ストーリーがどこへ向かうか、読み手にはいまいち伝わりにくいので、読みつづけるモチベーションが得られないのがちょっともったいないかも。
というわけで、スカッとするところまで話が続くこと切に希望。
「連鎖」
2002年4月9日■(読了)「連鎖」真保裕一、講談社文庫
江戸川乱歩賞受賞作で、著者デビュー作。小役人シリーズの1作目でもある。検疫所の職員が、放射能汚染食料の輸入に隠された事件を追う。
じつはこれが初真保。初っ端から密度が濃いぃ話に引き込まれました。文句なしに面白い。
事件が錯綜しているので途中でわけがわからなくなりましたが、主人公たちの人間関係はそれぞれの個性が際立っていてすんなり頭に入ります。真保作品にはよく言われることですけれど、本当に背景をしっかり調べてかかれているので、新しい知識が増えてお徳感も満足。
そしてなにより。主人公とその友人の「命をかけたつっぱりあい」がなんというかこう、そそられるわけです(ごほごほ)。友人の奥さんを間にはさんでいながら、結局お互いしか目に入ってないっていうか。主人公、途中で別の魅力的な女性と知り合うんですが、主人公には女性として認識されてないっていうか。そういう意味でも楽しめる話でした。
△(購入)「蒼き双眸の記憶 鎌倉幻譜」中森ねむる、講談社X文庫WH、2002
江戸川乱歩賞受賞作で、著者デビュー作。小役人シリーズの1作目でもある。検疫所の職員が、放射能汚染食料の輸入に隠された事件を追う。
じつはこれが初真保。初っ端から密度が濃いぃ話に引き込まれました。文句なしに面白い。
事件が錯綜しているので途中でわけがわからなくなりましたが、主人公たちの人間関係はそれぞれの個性が際立っていてすんなり頭に入ります。真保作品にはよく言われることですけれど、本当に背景をしっかり調べてかかれているので、新しい知識が増えてお徳感も満足。
そしてなにより。主人公とその友人の「命をかけたつっぱりあい」がなんというかこう、そそられるわけです(ごほごほ)。友人の奥さんを間にはさんでいながら、結局お互いしか目に入ってないっていうか。主人公、途中で別の魅力的な女性と知り合うんですが、主人公には女性として認識されてないっていうか。そういう意味でも楽しめる話でした。
△(購入)「蒼き双眸の記憶 鎌倉幻譜」中森ねむる、講談社X文庫WH、2002
4/6から8まで旅行に行ってましたのでおやすみ。
2002年4月8日○(書評チェック)「世の途中から隠されていること」木下直之、晶文社、3800円
美術館・博物館・資料館についての本。晶文社の本は高いので図書館で探すしかないけれど、いつも使ってる図書館は市外在住者からのリクエストは受け付けない。ちぇ、めちゃくちゃ不便なところにある自分の市の図書館に行かなきゃダメか……。
でも、図書館ってたいてい、図書館学やその周辺についての本って、誰が利用してるんだろうって本までちゃんと並べてるから、リクエストしなくても買ってくれてるかも。
○(書評チェック)「同性愛のカルチャー研究」ギルバート・ハート、現代書館、2800円
著者は、人類学者で性科学者でカミングアウトしたゲイ。というわけで、この本はもしかすると、世の中を同性愛に対する偏見を排して学術的に考察したというよりも、同性愛者がアイデンティティを学術的に武装するための研究書である可能性もなきにしもあらず。実際に本を見て確かめたいところ。
だって選者が氏家幹人。って、講談社現代新書「武士道とエロス」の著者じゃん。
美術館・博物館・資料館についての本。晶文社の本は高いので図書館で探すしかないけれど、いつも使ってる図書館は市外在住者からのリクエストは受け付けない。ちぇ、めちゃくちゃ不便なところにある自分の市の図書館に行かなきゃダメか……。
でも、図書館ってたいてい、図書館学やその周辺についての本って、誰が利用してるんだろうって本までちゃんと並べてるから、リクエストしなくても買ってくれてるかも。
○(書評チェック)「同性愛のカルチャー研究」ギルバート・ハート、現代書館、2800円
著者は、人類学者で性科学者でカミングアウトしたゲイ。というわけで、この本はもしかすると、世の中を同性愛に対する偏見を排して学術的に考察したというよりも、同性愛者がアイデンティティを学術的に武装するための研究書である可能性もなきにしもあらず。実際に本を見て確かめたいところ。
だって選者が氏家幹人。って、講談社現代新書「武士道とエロス」の著者じゃん。
「灰色の王 闇の戦い(3)」
2002年4月3日■(読了)「灰色の王 闇の戦い(3)」スーザン・クーパー、評論社、1981年、1,900円
シリーズもののお約束、ウィルの記憶喪失ネタで始まるこの巻は、けれど今回の彼の探索を助ける不思議なアルビノの少年ブラァンと出会って間もなく記憶回復。いつもの「子どもであって世界の誰よりも年とっている」、「<光>を守るためにときに人間としての情をあとまわしにしなければならない」<古老>としての悲しみが、<闇>との戦いとの間に描かれます。
もうこの弱ってるウィルが可愛くて仕方ない上に、今回登場のブラァンの傲岸不遜王子様っぷり(いや、そこまでひどくはないけれどニヒルよね/笑。11歳だけど)がすてきな対比をなしていて、たまりませんです。
ちなみに、このシリーズは全4巻として評論社からでているのですが、これらの前段の話として、2巻に出てきたドルー3兄弟の冒険譚「コーンウォールの聖杯」が、ずいぶん前に学研からでて絶版になったきり、図書館で探さないと読めない状態が続いておりました。が。このたび、復刊ドットコムにて署名集めが開始されました! よろしかったら投票してください〜(懇願)。
復刊したら全巻揃えるぞ。
って思ってたらもう復刊決定してたのか。しまった(汗)。
復刊ドットコム http://www.fukkan.com
○(書評チェック)「クィア・サイエンス―同性愛をめぐる科学言説の変遷」サイモン・ルベイ、勁草書房、2002年、4,500円
翻訳者の一人が伏見憲明。この人の書いた講談社現代新書「性のミステリー」は面白かったです。
シリーズもののお約束、ウィルの記憶喪失ネタで始まるこの巻は、けれど今回の彼の探索を助ける不思議なアルビノの少年ブラァンと出会って間もなく記憶回復。いつもの「子どもであって世界の誰よりも年とっている」、「<光>を守るためにときに人間としての情をあとまわしにしなければならない」<古老>としての悲しみが、<闇>との戦いとの間に描かれます。
もうこの弱ってるウィルが可愛くて仕方ない上に、今回登場のブラァンの傲岸不遜王子様っぷり(いや、そこまでひどくはないけれどニヒルよね/笑。11歳だけど)がすてきな対比をなしていて、たまりませんです。
ちなみに、このシリーズは全4巻として評論社からでているのですが、これらの前段の話として、2巻に出てきたドルー3兄弟の冒険譚「コーンウォールの聖杯」が、ずいぶん前に学研からでて絶版になったきり、図書館で探さないと読めない状態が続いておりました。が。このたび、復刊ドットコムにて署名集めが開始されました! よろしかったら投票してください〜(懇願)。
復刊したら全巻揃えるぞ。
って思ってたらもう復刊決定してたのか。しまった(汗)。
復刊ドットコム http://www.fukkan.com
○(書評チェック)「クィア・サイエンス―同性愛をめぐる科学言説の変遷」サイモン・ルベイ、勁草書房、2002年、4,500円
翻訳者の一人が伏見憲明。この人の書いた講談社現代新書「性のミステリー」は面白かったです。
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「西洋骨董洋菓子店」月刊Wings 5月号掲載分
2002年4月2日■(読了)「西洋骨董洋菓子店」月刊Wings 5月号掲載分、よしながふみ、新書館
なにやら連載が急展開ということで、つい書店で立ち読み。
……すげーや、こう来るか。よしながふみって、天才かも。
△(購入)「月と建築」INAXギャラリー企画委員会、INAX BOOKLET(INAX出版)、2001
bk1 からお届け。3/30の記述で「スミ一色刷のページが多い」と書きましたが、思ったよりカラーページも多かった。美麗な1冊。
なにやら連載が急展開ということで、つい書店で立ち読み。
……すげーや、こう来るか。よしながふみって、天才かも。
△(購入)「月と建築」INAXギャラリー企画委員会、INAX BOOKLET(INAX出版)、2001
bk1 からお届け。3/30の記述で「スミ一色刷のページが多い」と書きましたが、思ったよりカラーページも多かった。美麗な1冊。
「じつは、わたくしこういうものです」
2002年4月1日■(読了)「じつは、わたくしこういうものです」クラフト・エヴィング商会、平凡社、2002、1,900円
雑誌「太陽」に連載されていたコラムの再編集。
架空の仕事をしている人へのインタビューの形をとって、内容はもとより、見出しのリードやキャプションはもとより、本人や仕事道具の写真まで造り込んだ手の込んだ本です。
架空の仕事は、たとえば「月光密売人」「秒針音楽師」「チョッキ食堂」等々、ありそうだったり夢のようだったり不思議な職業が創造されています。造本自体もシンプルで美しく、おしゃれ。遊び心満載の一冊です。
○(書評チェック)「情報整理・検索に活かすインデックスのテクニック」藤田節子、共立出版、2001、2,300円
雑誌「太陽」に連載されていたコラムの再編集。
架空の仕事をしている人へのインタビューの形をとって、内容はもとより、見出しのリードやキャプションはもとより、本人や仕事道具の写真まで造り込んだ手の込んだ本です。
架空の仕事は、たとえば「月光密売人」「秒針音楽師」「チョッキ食堂」等々、ありそうだったり夢のようだったり不思議な職業が創造されています。造本自体もシンプルで美しく、おしゃれ。遊び心満載の一冊です。
○(書評チェック)「情報整理・検索に活かすインデックスのテクニック」藤田節子、共立出版、2001、2,300円
月間集計
2002年3月31日3月に読んだ本:計18冊(マンガ除く)
【小説】
ミステリ7冊(日本・5、翻訳・2)
その他一般2冊
【ライトノベル】
児童3冊
ライトノベル1冊
BL5冊
【マンガ】
マンガ14冊
せっかくなので、集計を取ってみることにしました。細目の分類基準は、「(読んだと)人に言える本」「人に言えない本」「マンガ(当然人には言えない)」という内訳です(汗)。
今月は仕事がテンパっていたので、短時間でパッと読めるマンガの冊数がけっこう行きました。やはりパーム7冊一気読みが効いたようです。
それにしてもフィクションでない本をぜんぜん読んでないのはちょっと問題かも。来月はせめて少しは新書も読むようにしよう。
【小説】
ミステリ7冊(日本・5、翻訳・2)
その他一般2冊
【ライトノベル】
児童3冊
ライトノベル1冊
BL5冊
【マンガ】
マンガ14冊
せっかくなので、集計を取ってみることにしました。細目の分類基準は、「(読んだと)人に言える本」「人に言えない本」「マンガ(当然人には言えない)」という内訳です(汗)。
今月は仕事がテンパっていたので、短時間でパッと読めるマンガの冊数がけっこう行きました。やはりパーム7冊一気読みが効いたようです。
それにしてもフィクションでない本をぜんぜん読んでないのはちょっと問題かも。来月はせめて少しは新書も読むようにしよう。
すっかり真面目な本が読めない人間になり果てました……
2002年3月30日△(図書館)「じつは、わたくしこういうものです」クラフト・エヴィング商会、平凡社、2002、1,900
△(図書館)「麦の海に沈む果実」恩田陸、講談社、2000、1,800
△(図書館)「連鎖」真保裕一、講談社文庫、1999、619
△(図書館)「灰色の王 闇の戦い(3)」スーザン・クーパー、評論社、1981、1,900
それと、図書館の新刊コーナーにあって気になった本。
△(図書館チェック)「月と建築」INAXギャラリー企画委員会、INAX BOOKLET(INAX出版)、2001
月にまつわる建築物を紹介する小さな本。うつくしい写真がふんだんに使われ、図版も豊富でブックデザインもしゃれている。カラーページはとても少なかったのですが、月についてのほんなので、スミ一色刷りなのがかえって雰囲気が出てます。これは、借りて読むより購入すべき!と思って奥付だけコピーしてきました。価格は、たしか1,000円台でした。
そうそう、「ヤクザの文化人類学」は結局挫折して返却しました。そのうち、また再チャレンジしたいです。
△(図書館)「麦の海に沈む果実」恩田陸、講談社、2000、1,800
△(図書館)「連鎖」真保裕一、講談社文庫、1999、619
△(図書館)「灰色の王 闇の戦い(3)」スーザン・クーパー、評論社、1981、1,900
それと、図書館の新刊コーナーにあって気になった本。
△(図書館チェック)「月と建築」INAXギャラリー企画委員会、INAX BOOKLET(INAX出版)、2001
月にまつわる建築物を紹介する小さな本。うつくしい写真がふんだんに使われ、図版も豊富でブックデザインもしゃれている。カラーページはとても少なかったのですが、月についてのほんなので、スミ一色刷りなのがかえって雰囲気が出てます。これは、借りて読むより購入すべき!と思って奥付だけコピーしてきました。価格は、たしか1,000円台でした。
そうそう、「ヤクザの文化人類学」は結局挫折して返却しました。そのうち、また再チャレンジしたいです。
取り急ぎ書評チェックのメモ
2002年3月28日○(書評チェック)
「キャビアにロマンを求めた人々」日本ちょうざめ研究会、丸善プラネット、2002.2、1,800
「ダイスをころがせ!」真保裕一、毎日新聞社、2002.1、 1,800
「コミュニケーションを科学する―チューリングテストを超えて」NTTコミュニケーション科学基礎研究所 (その他), ¥2,200、2002/03
「キャビアにロマンを求めた人々」日本ちょうざめ研究会、丸善プラネット、2002.2、1,800
「ダイスをころがせ!」真保裕一、毎日新聞社、2002.1、 1,800
「コミュニケーションを科学する―チューリングテストを超えて」NTTコミュニケーション科学基礎研究所 (その他), ¥2,200、2002/03
「疫病神」
2002年3月27日■(読了)「疫病神」黒川博行、新潮文庫
建設コンサルタントとして工事現場のサバキを手配する主人公・二宮と、サバキをする側のヤクザ・桑原のコンビが、産業廃棄物処理場建設にまつわるヤクザやゼネコンのしのぎ合いのなかで、金と欲に駆られて奔走する。
産廃処理場というホットな話題に絡めて、いろいろな思惑が絡んだ状況を駆けずり回り、時には(というかほとんどつねに)痛い目に合いながら渡り歩き、たがいに「疫病神」とののしり合うこのコンビがいいです。この二人、互いの利益のためだけに行動をともにしているんですが、なんとなーく、ほのか〜に友情らしきものが芽生えそうであっさり別れるあたりが逆にいいカンジ。半カタギ半ヤクザな二宮もさることながら、ヤクザの桑原がおしゃれでスマートでとってもヤクザなので、女の子でも抵抗ないでしょう。
そうそう、暴力満載の割に死人が出ないところも、安心して読めるヤクザ・ノワール小説です。
建設コンサルタントとして工事現場のサバキを手配する主人公・二宮と、サバキをする側のヤクザ・桑原のコンビが、産業廃棄物処理場建設にまつわるヤクザやゼネコンのしのぎ合いのなかで、金と欲に駆られて奔走する。
産廃処理場というホットな話題に絡めて、いろいろな思惑が絡んだ状況を駆けずり回り、時には(というかほとんどつねに)痛い目に合いながら渡り歩き、たがいに「疫病神」とののしり合うこのコンビがいいです。この二人、互いの利益のためだけに行動をともにしているんですが、なんとなーく、ほのか〜に友情らしきものが芽生えそうであっさり別れるあたりが逆にいいカンジ。半カタギ半ヤクザな二宮もさることながら、ヤクザの桑原がおしゃれでスマートでとってもヤクザなので、女の子でも抵抗ないでしょう。
そうそう、暴力満載の割に死人が出ないところも、安心して読めるヤクザ・ノワール小説です。
「永遠の森 博物館惑星」「On Your Mark」
2002年3月26日■(読了)「永遠の森 博物館惑星」菅浩江、早川書房
星雲賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した連作短編集。
宇宙空間に浮かぶ博物館で働く、巨大なデータベースと脳内接続した学芸員が、「美」の探求にまつわるさまざまな出来事にかかわっていく話。
博物館と、学芸員の脳内接続のイメージが美しく、収蔵場所に苦労している現実の博物館にとってはまさに理想郷をSFで描いている。短編の一つ一つで、鑑定品にまつわる謎が提示されて、それの解決とともに人の想いも伝わってくるあたりはミステリ的なおもしろさもある。
が。実は前評判が高すぎて、勝手に脳内イメージを抱いて読み始めてしまったので、そのギャップが邪魔して素直に入り込めなかった。あああ悔しい。なんというか、もっと桃源郷っぽいイメージの書かれ方をしているのかと思ってましたので,それにしては組織のしがらみとか人間くささも書かれていて、でもそれならもうちょっとミステリ的な人間の描かれ方をされたほうが読み手としてのわたしの腰も落ち着いたかな、とか。
最初に気になったときに気軽に手にとっておけばよかった……。
■(読了)「On Your Mark」竹美家らら、バーズコミックス・ルチルセレクション(幻冬舎)
デビュー作以降の短編集。
このマンガ家は、作品テーマの周辺をいろいろほのめかして書くので、16ページ程度の短編ではどうも消化不良な感じが出てきてしまうかも。短編でも連作だと、全体を通してぼんやりと浮かび上がってくるものがあっていい雰囲気なんですが、こう、細切れの話を立て続けに読むとちょっと物足りなさが。あうあう。
△(購入)「疫病神」黒川博行、新潮文庫
△(購入)「On Your Marc」竹美家らら、バーズコミックス・ルチルセレクション(幻冬舎)
星雲賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した連作短編集。
宇宙空間に浮かぶ博物館で働く、巨大なデータベースと脳内接続した学芸員が、「美」の探求にまつわるさまざまな出来事にかかわっていく話。
博物館と、学芸員の脳内接続のイメージが美しく、収蔵場所に苦労している現実の博物館にとってはまさに理想郷をSFで描いている。短編の一つ一つで、鑑定品にまつわる謎が提示されて、それの解決とともに人の想いも伝わってくるあたりはミステリ的なおもしろさもある。
が。実は前評判が高すぎて、勝手に脳内イメージを抱いて読み始めてしまったので、そのギャップが邪魔して素直に入り込めなかった。あああ悔しい。なんというか、もっと桃源郷っぽいイメージの書かれ方をしているのかと思ってましたので,それにしては組織のしがらみとか人間くささも書かれていて、でもそれならもうちょっとミステリ的な人間の描かれ方をされたほうが読み手としてのわたしの腰も落ち着いたかな、とか。
最初に気になったときに気軽に手にとっておけばよかった……。
■(読了)「On Your Mark」竹美家らら、バーズコミックス・ルチルセレクション(幻冬舎)
デビュー作以降の短編集。
このマンガ家は、作品テーマの周辺をいろいろほのめかして書くので、16ページ程度の短編ではどうも消化不良な感じが出てきてしまうかも。短編でも連作だと、全体を通してぼんやりと浮かび上がってくるものがあっていい雰囲気なんですが、こう、細切れの話を立て続けに読むとちょっと物足りなさが。あうあう。
△(購入)「疫病神」黒川博行、新潮文庫
△(購入)「On Your Marc」竹美家らら、バーズコミックス・ルチルセレクション(幻冬舎)
新聞書評チェック
2002年3月24日○(書評チェック)「常識として知っておきたい日本語」柴田武、幻冬舎、¥1,300
○(書評チェック)「飛騨古川のものがたり」みかなぎ りか、文芸春秋社、¥1,500
ちなみに、3/21に書いた刀剣の入門ガイドブックは
△(購入)「日本刀 鑑賞のしおり」佐野美術館蔵品シリーズ1、¥1,000
でした。佐野美術館は、静岡県三島市にあります。このガイドは68ページしかありませんが、カラーもふんだんに入り、巻末の部分名称にはアルファベットの読み仮名もふってある優れもの。刀剣の打ち出し文様の種類みたいなコアな情報もあって、なかなかあたりでございました。
○(書評チェック)「飛騨古川のものがたり」みかなぎ りか、文芸春秋社、¥1,500
ちなみに、3/21に書いた刀剣の入門ガイドブックは
△(購入)「日本刀 鑑賞のしおり」佐野美術館蔵品シリーズ1、¥1,000
でした。佐野美術館は、静岡県三島市にあります。このガイドは68ページしかありませんが、カラーもふんだんに入り、巻末の部分名称にはアルファベットの読み仮名もふってある優れもの。刀剣の打ち出し文様の種類みたいなコアな情報もあって、なかなかあたりでございました。
「星をなくした夜」
2002年3月22日■(読了)「星をなくした夜」サンドラ・ブラウン、ハーレクイン、1999
中米の紛争地から孤児たちをつれてアメリカへ脱出を図ろうとした女性が、だまし討ちのように雇った傭兵は、じつはカメラマンだった。ぶつかりあいながらも惹かれあう二人は、9人の子供たちを連れて戦地を脱出できるのか――?! ってな話。
S.ブラウンの、新潮文庫で出てるラブ・サスペンスものが好きで、これもハードボイルド入ってるということで読んでみましたが、やっぱりハーレクインはハーレクイン。本の3分の2あたりであっさり脱出に成功してしまい、ここからどうやって話をつなげるのかと思ったら、主人公とカメラマンが一時身を寄せたアメリカの農場で出来上がるまでが延々と……。著者の、サスペンスのはらはらドキドキが恋愛の駆け引きとあいまって好きなので、こう恋愛フェーズばかりが強調されると、「だったらBLでもいいじゃん」とかつい思ってしまったり。っていうか、読み手がハーレクインとBLに求めているものって同じなんだろうな。(近所の書店では、ハーレクインとBL小説が隣同士の棚に並べられてるし/笑)
中米の紛争地から孤児たちをつれてアメリカへ脱出を図ろうとした女性が、だまし討ちのように雇った傭兵は、じつはカメラマンだった。ぶつかりあいながらも惹かれあう二人は、9人の子供たちを連れて戦地を脱出できるのか――?! ってな話。
S.ブラウンの、新潮文庫で出てるラブ・サスペンスものが好きで、これもハードボイルド入ってるということで読んでみましたが、やっぱりハーレクインはハーレクイン。本の3分の2あたりであっさり脱出に成功してしまい、ここからどうやって話をつなげるのかと思ったら、主人公とカメラマンが一時身を寄せたアメリカの農場で出来上がるまでが延々と……。著者の、サスペンスのはらはらドキドキが恋愛の駆け引きとあいまって好きなので、こう恋愛フェーズばかりが強調されると、「だったらBLでもいいじゃん」とかつい思ってしまったり。っていうか、読み手がハーレクインとBLに求めているものって同じなんだろうな。(近所の書店では、ハーレクインとBL小説が隣同士の棚に並べられてるし/笑)
今日の日記
2002年3月21日△(購入)「こんなに面白い東京国立博物館」新潮社(編)、とんぼの本(新潮社)、1991
本当はもう一冊、どこかの刀剣の博物館が出した入門ガイドブックも購入したんですが、タイトル・著者名等々を失念。
まあ、上記2冊は資料本なので、調べたいときにひっぱりだして該当部分だけ読むので「読了」することはありませんけれども。
東博のミュージアムショップでは、他の博物館の出版物・カタログも販売していました。博物館のカタログって、面白い情報が載っていても一般の販売ルートでは手に入らないからなあ。
東博へは半分仕事でふらっと行ったのですが、なにも桜の満開宣言のあった日に上野に行かなくてもよかったのに(苦笑)。しかも、東博の平成館は「横山大観展」で入場制限するほどの賑わいでした。強風でまともに歩くこともままならず、普段の5倍くらい疲れました……。
本当はもう一冊、どこかの刀剣の博物館が出した入門ガイドブックも購入したんですが、タイトル・著者名等々を失念。
まあ、上記2冊は資料本なので、調べたいときにひっぱりだして該当部分だけ読むので「読了」することはありませんけれども。
東博のミュージアムショップでは、他の博物館の出版物・カタログも販売していました。博物館のカタログって、面白い情報が載っていても一般の販売ルートでは手に入らないからなあ。
東博へは半分仕事でふらっと行ったのですが、なにも桜の満開宣言のあった日に上野に行かなくてもよかったのに(苦笑)。しかも、東博の平成館は「横山大観展」で入場制限するほどの賑わいでした。強風でまともに歩くこともままならず、普段の5倍くらい疲れました……。
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「緑の妖婆 闇の戦い(2)」
2002年3月20日■(読了)「緑の妖婆 闇の戦い(2)」スーザン・クーパー、評論社、1981
シリーズもののいいところは、読者がすでに知っていることを、ほのめかすだけで伝えられ、登場人物が知らないことを知っていることでいい気分になれること。
この話も、前巻でウィルが〈古老〉であることを知ってる読者としては、今回彼と行動をともにするドルー家の3兄妹が不思議に思っていることのタネを知っているので彼らがびっくりするたびに楽しかったり。あとは、ウィルが誰よりも古い記憶を持っている〈古老〉である一方、9人兄弟の末っ子で11歳の少年らしいところも見せて、そのギャップがよかったり。
そのほかウィルの素敵ぃ〜♪な点を挙げ連ねると、本の半分を書き写さなきゃならない勢いなのでやめときます(苦笑)。なぜ半分かというと、残りは興味のないドルー3兄妹視点の話だから。わかりやすすぎだよ、自分……。
シリーズもののいいところは、読者がすでに知っていることを、ほのめかすだけで伝えられ、登場人物が知らないことを知っていることでいい気分になれること。
この話も、前巻でウィルが〈古老〉であることを知ってる読者としては、今回彼と行動をともにするドルー家の3兄妹が不思議に思っていることのタネを知っているので彼らがびっくりするたびに楽しかったり。あとは、ウィルが誰よりも古い記憶を持っている〈古老〉である一方、9人兄弟の末っ子で11歳の少年らしいところも見せて、そのギャップがよかったり。
そのほかウィルの素敵ぃ〜♪な点を挙げ連ねると、本の半分を書き写さなきゃならない勢いなのでやめときます(苦笑)。なぜ半分かというと、残りは興味のないドルー3兄妹視点の話だから。わかりやすすぎだよ、自分……。
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(3/14追記)「温室育ちの恋」
2002年3月19日■(3/14追記)「温室育ちの恋」鷺沼やすな
読了本がないからといって、こんな些細なところにツッコミを入れるのはとてもいやらしいとは思うのですが、ヘタレ・アクアリストとしてはちょっと一言言いたくなってしまいました(汗)。
義兄が熱帯魚飼育が趣味で、60センチ水槽を3本もキープしてて、よく庭の水道のそばで掃除しているのを義弟はこっそり盗み見るという描写があるのですが。
60センチ水槽って、そんなにしょっちゅう中の砂利まで取り出してリセットしたりしないんじゃないかなぁ。昔っから、水替えは全体の3分の1ずつ、って言いますよね。もちろん、小説の中でも古い水と新しい水を混ぜて使っていて「調べてるなあ」と感心したのですが、水槽から全部水を出して掃除するのって、多分、年に3、4回だと思う……。それに、60センチ水槽くらい大きいものになると、動かすのも大変なので、一度セッティングした場所で掃除も全部しちゃうものだと思います。
などと。細かいツッコミを入れましたが、実は最初に読んだときには話にのめり込んでまったく気づかなかった点なので、小説を楽しむ上ではまったく問題とはなりません。
というか、水槽にかがみ込んで掃除する背中、ってのは色っぽいよなあ、と感心したくらいで(笑)。
読了本がないからといって、こんな些細なところにツッコミを入れるのはとてもいやらしいとは思うのですが、ヘタレ・アクアリストとしてはちょっと一言言いたくなってしまいました(汗)。
義兄が熱帯魚飼育が趣味で、60センチ水槽を3本もキープしてて、よく庭の水道のそばで掃除しているのを義弟はこっそり盗み見るという描写があるのですが。
60センチ水槽って、そんなにしょっちゅう中の砂利まで取り出してリセットしたりしないんじゃないかなぁ。昔っから、水替えは全体の3分の1ずつ、って言いますよね。もちろん、小説の中でも古い水と新しい水を混ぜて使っていて「調べてるなあ」と感心したのですが、水槽から全部水を出して掃除するのって、多分、年に3、4回だと思う……。それに、60センチ水槽くらい大きいものになると、動かすのも大変なので、一度セッティングした場所で掃除も全部しちゃうものだと思います。
などと。細かいツッコミを入れましたが、実は最初に読んだときには話にのめり込んでまったく気づかなかった点なので、小説を楽しむ上ではまったく問題とはなりません。
というか、水槽にかがみ込んで掃除する背中、ってのは色っぽいよなあ、と感心したくらいで(笑)。
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