以前録画していたものを見る。これも「寂れた炭鉱の町のブラスバンドが全国大会で優勝するまで」の話なのだけれど、優勝と主人公たちの幸せはあまりリンクしていない。炭鉱は廃坑が決まり、なんとも苦い終わり方なのがイギリス映画だなぁ。いやでも嘘っこいハッピーエンドよりよっぽど何かの残る終わり方で、最後の選曲もよろし。
そして、知らなかったけれどユアン・マクレガーが出てたのね、この映画。ずいぶん若い頃のようだけれど、おでこのホクロで見分けが可能(いや、顔で見分けようよ>自分)。

ところで。
この映画の写真を出そうと検索したら、なぜかピンク映画ばかりがヒットしてこの映画が出てこない(涙)。
どうやら、ブラスという名前のピンク映画監督がいるようなのですが、この映画はどんな検索語で検索すればヒットするのだろう……。
そして2本目。
寂れた田舎町の男たちや女たちが、一念発起してがんばる系の話として王道を押さえているので安心して観られました。
が、その中でもハッと括目するシークエンスや演出があって、そのうちの一つは、ドラァグ・クィーンのローラが、田舎の靴工場で働くマッチョな男たちに受け入れられるエピソード。

(ネタばれ注意!!!)





これぞまさしく、「負けて勝つ」。
パブの腕相撲チャンピオンであるマッチョな工員にローラが戦いを挑むのですが、勝っても遺恨を残すし負けたら「やっぱりオカマ」と蔑まれる。観ているほうも「どうやって事を収めるんだろう?」とハラハラして手に汗握るのですが、ローラの表情だけで、わざと負けたことが分かるような演技もすごいですが、その後、マッチョがこっそりやってきて「わざと力を抜いただろう?」というのへ答えるローラの台詞がジンときました。
もう1か所、最後のミラノのショーに、モデルを務めるはずのローラがやってこないという、ベタといえばあまりにベタなシーン。観客としては「どうせいいところで間に合うんでしょ?」と思って眇めに観ているわけですが、そのベタをぎりぎりまで引っ張って観客の緊張感を高め、ドーンとケレン味いっぱいに登場させるところがホント素敵です。

……それにしても、どうしてイギリスの女優さんは正統的な美人がいないのでしょうか……。ねえ、だってキーラ・ナイトレイくらいじゃないですかどこに出しても恥ずかしくない美人さんは!


DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2007/02/23 ¥3,990
予告どおり、連休中日の朝イチの回から映画2本立てしてきました。
驚いたのは、そんな日の朝イチから映画見る人なんて少ないだろうと思っていたら、意外と8割がた席が埋まっていたこと。そして、2本目との間の休憩時間にトイレの列が外まで並び、そのときにチラッと見たら入場待ちの列が出来てて「立ち見になります」とアナウンスされていたこと。さらに、2本目も見終わって外に出ると、3回目の上映のための入場を待つ人の列がずらーっと並んでいて、映画館出口横の地下鉄入り口から階段を下りて下まで列が続いていたこと……。
びっくりしました。他にやるべきあれやこれやをうっちゃって朝イチに来てよかった〜。

性同一性障害と親子の絆をテーマに、ロードムービー風に描いた異色の傑作。ブリーは男性だが、肉体に違和感を覚え、女性になるための手術を控えていた。そんな彼の元に、逮捕された息子を引き取りに来てくれと連絡が入る。じつは、かつてブリーは結婚しており、そのときにトビーという息子ができていたのだ。ブリーは、教会の職員(もちろ…


さて、映画の感想ですが。
脚本がよく出来ていたなぁ。ロードムービーって、いかに旅に出る理由に説得力を持たせるかが重要で、しかも出来るだけ早く旅を始めなければならないと思うので、その辺はテンポよく進んでよかったです。
そこから先は、性同一性障害の父親と息子との旅を丁寧に描いていて、息子がだんだん父親(とは知らず)に心を開いていく様子に共感が持て、なので最後の直前の彼が家を飛び出していくところはすごい辛かった……。あれはどう考えてもいたたまれないだろう、息子。
なので最後に和解するところは、もう一声理由付けに説得力が欲しかった気もするけれど、そうすると理屈っぽくなりすぎって気もするし。
父親役のフェリシティ・ホフマンは、女性が演じていると知っていて見てしまったのと、「キンキー・ブーツ」のローラと比べるとやっぱり女性と見えてしまったけれど、でも男だと思い込もうとすれば難しくはなかったのですごいと思う。
息子役の彼は、公開時ジェームス・ディーンだかリヴァー・フェニックスだかの再来と言われていましたが、確かに美しくてナイーヴな青年でした。きれいな裸体がいっぱい出てきて眼福々々(笑)。

DVD 松竹 2007/01/27 ¥3,990
お正月に実家に戻って、ずいぶん前に買っていた天然石ビーズアクセサリのキットを作りつつ、録り溜めていた映画からこれをチョイス。つまり、他の作業をしながら摘み見してました。

とある療養施設で、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいた。その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。しかし身分の違いがふたりを引き裂き、アリーとノアは別々の人生を歩むことになるが…。 この映画のメインストーリーとなるアリーとノアの…


実は、そんな見方をしながら最後のどんでん返しにひどく感銘を受け、「なんて素晴らしい物語なんだ!」と思ってネット上の感想を探して読んでみたのですが……。
なんか、みょうに評価が低い。っていうか、どうやら私は落ちに関してまったく大きな勘違いをおかしていたようなのだ。

以下ネタバレ注意!!





物語を読んでいた初老の男性って、ノアだったのかーーーーー!!!

いや、あたしゃてっきり、物語の中で出てきた主人公の女性の婚約者のほうだとばっかり(大汗)。
アリーは金持ちの息子と結婚したものの、ずっとその選択を後悔していて、そんな妻の気持ちを夫もわかっていたけれど、妻を愛し続けていた。
認知症になった妻が秘かに初恋の相手に書きつづっていた二人の愛の記録を見つけた夫は、不本意ながらも、この物語を読んで聞かせることで妻の記憶を甦らせられるのではないかと思っていた。
でも、やはり妻が不本意な選択をした部分は自分で読んでやることが出来ず、あいまいにぼやかすと、妻はそうありたかった選択を、まるで事実のように選ぶ。つまり認知症の妻は、本当に愛していた初恋の人と選んだ人生という夢の世界に生きているのだった−−−。

ショックを受ける夫。しかし、愛する妻のために、自分が初恋の相手になりきってあげよう、妻の夢の世界を守り、また自分がその世界に浸ることで妻の愛を得ようと決意する。

ところが、妻に「昔のようにドライブしよう」と言われて常識的に止めたところ、ノアじゃないことを感づいた妻に拒絶される。傷つく夫。自分が今まで妻とともに過ごした数十年はなんだったのか、と思いながらアルバムをめくる。やがて心労から発作を起こし死にかける。

自身も死にかけながら、無理を押して妻に会いに行けば、妻は相変わらず自分を初恋の人と勘違いし、あまつさえ「一緒に死んで」とまで言う。
夫は、最後まで妻の虚構の世界を守るための優しい嘘をつき続けて死んでいくのであった……。

っていうお話だとばっかり思ってました。だから、「命をかけて愛し続ける女性」なのかと。
でも、あとから冷静に考えれば、ノートに書かれたノアへの献辞の姓と妻の姓がいっしょだったんだろうな。話半分で聞いてたから定かじゃないけど。
あああ……わたしが感動したあの物語はこの世に存在しない物語だったのか。がっくり。

でも、本来の、最初の5分でラストがわかる話より、「本を読む老人は初恋の男性だと見せかけておいて実は……!!」っていう話こそ、本当の意味でのどんでん返しではないかと。
それに、アルバムの青年の顔はとてもノアには見えなかった。どっちかっていうと金持ちのボンボンの方が似ていた。

……しょせんはアメリカ映画だから、そんな凝った話にはなり得ないか(嘆息)。

DVD ハピネット・ピクチャーズ 2005/09/23 ¥3,990
レディスデイを狙って観てきました。

妖しげなタイトルが、映画のすべてを表している。16世紀に実在した朝鮮王朝第10代の王、ヨンサングン。傍若無人で知られた彼の心を虜にしたのが、世にも美しい芸人の青年であったという物語だ。韓国の歴史モノで、しかも男同士の愛をテーマにしながら、本作はストーリーのおもしろさで観る者をぐいぐい引き込んでいく。オープニングから魅…


結論。JUNEだ。やおいだわ。そのうえらぶらぶで目も当てられないなんて、こんな映画が作れる韓国ウラヤマシイ。

えーっと、なんにせよ作品というものはすべからく鑑賞者の鏡であって、人は自分の中にあるものしか見えないものだと思います。この作品だとて、見る人が見れば壮麗な歴史ものにも、暴君に対する庶民の反逆心にも見えるだろうけれど、わたしには二人の芸人と王との三角関係にしか見えませんでした。すみません。三角形の頂点にいるコンギルが、芸人仲間に操を立てるのも、寂しい王に惹かれるのも分かるのでハラハラどきどき、緊張感あふれる2時間でした。

あらすじを考えれば、まさしく70〜80年代ごろの少女マンガ的なストーリーで、現代の日本ではこういうある意味ストレートな愛憎劇は作れないだろうなぁ。画面構成も、映画的というよりどこか日本のマンガっぽさを感じる部分がありました。
非常に気に入った。ぜったいDVD買う。
てっきりロマコメ映画かと思って見ていたら違ってた(汗)。
都会で一人で生きていく寂しさが描かれていて、正直身につまされました(涙)。
終わり方もとってもNY的。

DVD ビデオメーカー 2001/04/27 ¥5,040
今日の試写会にせっかく当たっているのに、どう考えても仕事が片付かないのでいけなさそう……(涙)。
今週飲み会続きだってのが敗因だよな。

……行っちゃった(大汗)。
その後死にましたが。

映画の感想は、原作が児童書なので話は奇を衒わずに淡々と進みます。
が、なんと言っても動物CGのリアルさがもう、実写と一緒になってもまーったく違和感がないところが、見終わってからふと我に返ってゾッとしました。
いや、可愛いんですよ動物。ブタも可愛いしネズミも可愛いし。でも、まったく不思議とも、スゴイとも思わずナチュラルにCGを受け入れていた自分の感性にゾッとしました。
生まれたときからこんな映像が周りにある子どもの感性って、どう育っていくんだろう?

あ、それとも一つ。
もちろん原作があるし児童書だし仕方がないとは思うんですが。
主人公のブタがハムになることにはあんなに抵抗したファーン(ダコタ)ちゃん。映画では触れられていませんが、ブタの兄弟たちがハムになることについては何とも思わないのか。しかも朝ごはんにおいしそうなベーコンステーキ食べてるし。
最近のアクションやサスペンス映画は、斬新なものを狙って、展開に凝りすぎるあまり、物語が破綻したり、スッキリ感が少なかったりする。その不満を解消してくれるのが本作。キム・ベイシンガー演じる高校の科学教師ジェシカが何者かに誘拐され、監禁された部屋にあった壊れかけの電話機で外部との接触を試みる。唯一、つながったのが若者…


すっごいおもしろかった!
洗濯物を畳みながらぼんやり眺めようと掛けたDVDだったんですが、すっかり引き込まれてしまいました。
映画が始まってから、ジェシカが誘拐されて監禁場所から壊れた電話で外部と連絡を取り始めるまでが実にスムーズで短い。また、一方の若者のちゃらんぽらんな性格を、「フッた彼女に一気に語らせる」ことで見ている者に印象づけるのも上手い。
そこから先も、実に様々な困難が矢継ぎ早に襲ってきて、最後の最後まで携帯電話(のいろいろな機能)が使いこなされていてとても楽しかった。

若者のほうが、車を奪って道路を逆走する一方で意外と律儀な一面を見せたりしてほっとする一方、ジェシカが弱そうに見えてかなり暴力的なところにちょっと違和感が。

(ここからはネタバレ)
最初の殺人は仕方がないとしても(科学教師としての特徴も活かされていてよかったし)、最後の殺人はパパにやらせる筋書きは考えられなかったものか。
だいたいパパが活躍しなさすぎ……。短い映画なのでパパもキャラ立ちしちゃうと拡散しちゃうかもだけれど。
(ネタバレ以上)


DVD アミューズソフトエンタテインメント 2005/08/26 ¥3,990
3人の子どもをもったシングルマザーが、弁護士事務所の資料から企業の環境汚染を暴いていくという、実話の映画化である。 気も強ければ押しも強い、たくましいヒロインを、ジュリア・ロバーツが有無を言わせぬ迫力で好演する。住民の立場に立って調査する人情家の一面と、お堅い調査でも派手な服とピンヒールという「私は私!」の強気…


プリティ・ウーマンの、と言われ続けるジュリア・ロバーツが演じた社会派もの。といってもキャラクターの基本性格”はすっぱ=よく言えば率直”はそのままに、そんな彼女が自分の個性を活かして成功する話。80年代の女性の成功はよい結婚だったけれど、21世紀の女性の幸せは立派な仕事を持ってバリバリ働いて、家では愛する夫が主夫してくれて育児もおまかせ(はーとまーく)、というのがよく分かりました(笑)。
いやでもいつまでたってもきれいだな、ジュリア・ロバーツ。

DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006/09/27 ¥1,481
イギリス北部の町シェフィールド。6か月も失業していた絶望的な金欠男6人が、なんと「裸で金を稼ぐ」ことを思いつく。「フル・モンティ(すっぽんぽん)」で明るい未来をつかむことは、果たして可能か…? 息子から「少しは父親らしくしたら?」と諭されるパツイチ・パパ。ベッドでアレができなくなったと落ち込んでいる太りすぎ男。…


「さびれた田舎町(炭鉱の町だとなお可)の失業者(もしくは経済的困難に直面している人たち)が一念発起・一致団結してなにがしかの成功を収める」内容の映画のハシリ?同カテゴリとして、「ブラス!」とか「キンキー・ブーツ」とか「フラガール」なんかが入るのかな。
鉄工所が閉鎖されて失業した中年男性たちがそれぞれの理由から(でもメインは金欠から)男性ストリップグループを結成する話。っていまさら紹介する必要もないか。
面白い話、ってのは、実はすでに何通りかのパターンが決まってるんだと思う。たとえば「シンデレラ・ストーリー」とかね。「貴種流離譚」もそうだし。きっと、物語の構造論みたいな研究で世界各国の神話や昔話が同じようなパターンに分類されるようなものなんだろう。
(後から考えたら、この話のパターンって要するに「友情・努力・勝利」(週刊ジャンプのテーマ)じゃないですか。)
この話の大筋も、結局はある勝ちパターンを踏襲している(語りなおしている)んだろうな。でも、新たな創り手の仕事は、そのパターンをどういう目新しいシチュエーションに置くか、というところに腕の見せ所があるのであって、この話の場合はずばり「男性ストリップ」。いやもう、それを思いついただけで勝ったも同然。非常に面白い映画でした。
もちろん発想だけではなくて脚本も無駄をそぎ落としているし。一番感心したのは、メンバーの一人のお母さんが心臓発作で突然亡くなってしまうエピソードだな。亡くなったことは伝聞でしか観客に伝えられず、いきなりお葬式シーンなのだけれど、その(ある意味ブラックな/笑)理由がギリギリまでそぎ落として描写されてて、観客は描かれなかったシーンを想像して笑っちゃうという。うまいなぁ。
上手いといえばその亡くなる原因になったと思われる部分の描写もすごい。恋に落ちる過程をほんの短いシーンで観客に納得させ、しかもたった一つのありがちな台詞がそれまでなんでもなかった二人の感情をガラリと変えさせるのにすごい効果的で、ああいう台詞を選べる脚本家ってホントすごいと思います。
……本筋とはまったく関係ないこのシーンを取り立ててほめるのは、わたしが腐女子だからではありません(汗)。

腐女子的観点から言ったら「息子オトコマエ! パパや▲ちゃ受?」でしょう(笑)。

DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006/02/10 ¥2,079
これも試写会で。
銀座のヤマハホールでした。やっぱり音響のいい会場で見ると迫力が違うし、第9初演シーンの圧倒的な迫力が、ベートーヴェンの天才性を裏付けるには必要不可欠なので、これはぜひ音響のいい館で見て欲しいです。

基本的には、奇矯で孤独な天才と、彼の才能を真に理解してくれる若い女性との、恋愛を越えた交流。「真珠の耳飾りの少女」と同系列です。そして、恋愛ではないからこそ漂うエロチシズム……。
ベートーヴェンの奇矯さに笑えるところもあり、とてもお薦めです。
写真が出ないのでシリーズ1の絵ですが、これの続編が来月公開になるということで、完成試写会に当たったので行ってきました。

今回は女の子の声でしゃべるんですが、やっぱり1のときの関西弁の中年男性のダミ声のインパクトには劣るのは仕方ないか。
でも可愛かったです。
そして、「ミルフィーユビーフみそかつ」を食べたくなります(笑)。
愛にはいろいろなかたちがある。趣味嗜好が少数派の場合は、多数派から“変態”扱いされることもあるが、この映画は、キワモノになりそうなギリギリのところで踏ん張って、“純愛”に成り得た一作である。 主人公は自傷癖のある25歳のリー。恋愛も仕事も経験したことのない彼女が、社会復帰のために秘書(セクレタリー)の仕事に応募…


DVD ハピネット・ピクチャーズ 2004/03/25 ¥3,990
ツタヤの半額キャンペーンで借りた1枚。
ラブコメだと信じてロマンスの棚を探しても見つからず、それじゃあコメディでも見るか、と思って反対側の棚を振り返ったらそこに!!
そっか。ラブ要素はないのか。
でもとってもキュートでかわいい映画でした。ありえないけどね(笑)。

出てくる女性は最初敵だと思っても途中でいい人だとわかり、男性はみんなダメ男か、個性をほぼ剥奪されて主人公の成功の証としてしか存在しない点、ジャンプマンガの女性版だなぁと思いました。
そういう爽快感があります。

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006/10/27 ¥1,490
作家ジェシーはパリの本屋の朗読会で、9年前にユーロトレインの中で知り合い、恋に落ちたセリーヌと再会する。かつて再会の日を決めていながら、果たすことのできなかったふたりは、9年分の埋め合わせをするかのごとくお互いのことを語り合う。しかし、ジェシーの帰国便は85分後。ふたりには短すぎる時間だった。 イーサン・ホーク、…


と、いうわけで続編。
こちらはさらに素敵。ほとんど80分間しゃべりっぱなし。その中でだんだん見えてくるそれぞれの9年間。そして、最後のジェシーの台詞とその直後の暗転に「やられた〜」って思いました。
よく使われるしいろんな意味を持つ言葉ですが、ホントに粋だなぁ。

と、言うわけでそのままネットで探して2本ともDVD購入しました。(でもこちらは「在庫取り寄せ」になってたんだけど、きっともうないだろうな……。)

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2006/07/14 ¥1,500
恋というものは理屈ではなく、化学反応のように進行していくもの。本作を観れば、そう確信するはずだ。列車の中で偶然に出会った男と女が、ウィーンの街を歩きながら、たがいへのときめきを高めていく一夜の物語。ドキュメンタリーのような自然な会話とカメラワークで、スリリングな愛の駆け引きが描かれる。監督は、本作でベルリン国際映…


リンク貼らせていただいている秋林瑞佳さんが以前お薦めされてたと思う。ずっとレンタル屋さんでDVDを探していたものの、続編はあってもこの前作がなくて見られなかった。
8月から住んでる街には地元民でないと登録できないショボいレンタル屋さんしかなく、乗換駅のTSUTAYAは駅の反対側なので行く機会がなく……。
でも連休なので買い物に出たついでに行ってみたら、池袋TSUTAYAの充実ぶりったら! ようやくこのDVDにも巡り会えたので借りてきました。

いやはや。なんとも素晴らしい! ほとんど二人の会話だけで成立しているのに、それがまったく飽きさせず、すごく自然。
続編が作られているのは知っていたので最後の再会の約束が果たされないことは知っていましたが、それでもステキ。
我慢できずに休みの間にまた池袋まで出て続編も借りてきました。

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2005/11/18 ¥1,500
マンハッタンの高級ホテルで働くメイドが、ひとつの嘘をきっかけに、未来の大統領候補と言われる政界のサラブレッドと恋に落ちる。だが、嘘から始まった恋は果たして成就するのだろうか…。ジェニファー・ロペスとレイフ・ファインズが共演したラブ・ストーリー。監督は『スモーク』などを手がけた実力派のウェイン・ワン。 ゴシップ…


11月最初の3連休はロマンス映画三昧でした(笑)。
心が疲れているときには、頭を使わずに見られて最後に必ずシアワセ気分に浸れるのがわかっているロマンス映画よね〜。
BL小説orマンガでも同じ効能があるのですが、目も疲れていると字が追えなくて。

これは、以前CATVで放映していたのを録画したもの。
明らかに現代版「シンデレラ」。だからきっと最後はヒーローがヒロインの家を探して歩くものだと信じていたら(その伏線もあったし)交わされた。でもこのエンディングもよろし。
上手く本家取りされてました。かわいらしいお話です。

DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2004/08/04 ¥2,090
予告通りレディースデイ(かつ映画の日)に新宿武蔵野館レイトショーで見てきました。

カリブ海に浮かぶケイマン諸島は、税金が免除される“タックス・ヘイヴン”だ。世界中から島に集まってくる金持ち相手に働くシャイは、裕福なボスの娘・アンドレアと恋に落ちる。しかしアンドレアの父と兄は、交際に大反対。2人は人目を盗んで純愛を育んでいく。一方、脱税の容疑でFBIに追われ、アメリカから逃れてきたエリート・ビジネスマンのリドリーと、1人娘のピッパ。状況を何も知らされず、強引に島に連れてこられたピッパは父に反発。出会ったばかりのお調子者リッチーに誘われるまま、夜の街へ繰りだすが……。(goo映画より)


意外と楽しめました。同時並行で進む二つの話が、小さな島の中ですれ違ったり錯綜したりしてある一晩に瓦解する。
パズルのように組み合わされたバラバラのエピソードを自分の頭の中で当てはめて絵を作り上げていくような楽しみがありました。

とはいえ、アイデアとしてはとてもおもしろいんだろうけれど、二つの話の絡め方をわざと時間軸をずらしたり前後させたり回想させたりしていじくっているもので、わかりにくくしているから複雑に見えるだけで普通に時間軸通りに流したら意外と平凡な話なのかも、という気も。
いや、それをおもしろく描いたのだからいいんだけれど、もう少し整理されててもおもしろかったんじゃないかと。編集に不自然な部分も散見されたし、公開までの紆余曲折がかいま見えるようでした。

で、肝心のオーランドくんですが。
島の、裕福でなくあんまり将来のことも深く考えていない愛に生きるオニイチャン、という役は彼に合っていたのではないかと。
映画の中でも特に浮いてなかったし。そして、ちょっと小狡いあたりに人物の複雑さがかいま見えて、ああ、こういう役をやりたいんだね、というのがよくわかりました。
こういう役はおもしろいので、もっとどんどんこういう仕事をこなして欲しいなぁ。
顔を崩したことが話題になっているけれど、そっちよりも自分を慕う年下の友だちをいいように使って悪びれない辺りに、いままでの役にない深みを感じました。
ケン・ローチ監督の、今年のカンヌ映画祭パルムドール。
試写会で当たったのでみてきました。

アイルランド独立戦争から内戦にいたる時期に、兄弟の葛藤がそのまま分裂した国内の状況を表している。
多分、この悲劇は朝鮮半島で起きたことであり、いまイラクで起こっていることであり、わたしたちが知らないだけなんだろう。
そう思うと、いたたまれない。
久々にDVDを引っ張り出してきて観た。
やっぱり余韻の深い話だよなぁ。過去のカップルの表面上は抑制されているがために激しい恋がよいです。

ヴィクトリア朝時代の詩人を研究していたふたりがめぐり会い、やがて恋に落ちていく…。現在の男と女、そして19世紀、不倫関係にあったふたりの詩人。両者のラブストーリーがシンクロするように進行する、鮮烈な愛の佳作だ。現代のふたりを演じる俳優が適役で、文学研究者のヒロイン、モード役のグウィネス・パルトロウは終始、知的なたた…


というわけでデータを引っ張り出してきておどろいた。
なんと!いまは¥690円で買えるのか!!

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2006/05/12 ¥690

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