これからの暮らし方
2014年2月25日 読書記録第6紀(13.08~)
しばらく忙しくて身の回りに気を遣う余裕がなかったので、ひと段落ついたところでこんな本を買ってみた。
が、読み始めてから、どうやら私よりも一回り上の世代(子どもが独立した50代くらいの主婦)が対象のようだったみたいで、それでも楽しく読みました。
そういう女性が子育てを終えて自分自身に手をかけられるようになったときに考える、おしゃれ・住まい・ガーデニング・美容・食事の5テーマ。それぞれ別の著者がいるのだけれど、おしゃれ編は昔からよく読んでいた西村玲子で、住まい編は以前読んだ本でウチと同じ炊飯器を使っていたことから親近感を抱いている門倉多仁亜だったのが、購入動機。
写真が多く使われていて、それぞれ著者が写っている写真も1枚入っているのだけれど、西村玲子(70歳近い?)の写真はさすがに、人物が動いていてはっきり写っていないのですが。
……と、とても70近いと思えないくらい細くてきれいっぽい。
腕や足の甲はどちらかといえばはっきり写っていて、そこをみると「ああ、ちょっと皺が……」と思うものの、すごくスタイルよくて着ている服も素敵(紫のフレンチスリーブにオフホワイトのロングスカート。細い茶色の皮のベルト)で、自分に自信を失いました……。
ああ、もっとがんばらなければ。
が、読み始めてから、どうやら私よりも一回り上の世代(子どもが独立した50代くらいの主婦)が対象のようだったみたいで、それでも楽しく読みました。
そういう女性が子育てを終えて自分自身に手をかけられるようになったときに考える、おしゃれ・住まい・ガーデニング・美容・食事の5テーマ。それぞれ別の著者がいるのだけれど、おしゃれ編は昔からよく読んでいた西村玲子で、住まい編は以前読んだ本でウチと同じ炊飯器を使っていたことから親近感を抱いている門倉多仁亜だったのが、購入動機。
写真が多く使われていて、それぞれ著者が写っている写真も1枚入っているのだけれど、西村玲子(70歳近い?)の写真はさすがに、人物が動いていてはっきり写っていないのですが。
……と、とても70近いと思えないくらい細くてきれいっぽい。
腕や足の甲はどちらかといえばはっきり写っていて、そこをみると「ああ、ちょっと皺が……」と思うものの、すごくスタイルよくて着ている服も素敵(紫のフレンチスリーブにオフホワイトのロングスカート。細い茶色の皮のベルト)で、自分に自信を失いました……。
ああ、もっとがんばらなければ。
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エッセイ脳―800字から始まる文章読本
2014年2月25日 読書記録第6紀(13.08~)
岸本葉子によるエッセイの書き方本。
「京都造形芸術大学通信教育部における授業記録に基づき、書き下ろしたもの」ということで、授業のように分かりやすく要点をまとめて、ノウハウに特化して書かれている。
それも、自己表現ではなく職業として、コンスタントに、時には与えられたテーマに即して書くことを前提としているので、ある意味非常にドライ。でもそこがおもしろい。
岸本葉子という作家は、私よりも数年年上で、独身でフリーで家を買ったりなんたり、と、すべてではないけれど自分に近い部分があるのでたまに気が付くと手にとって読むのだけれど、でもなぜか、根本的なところで寄り添いきれないところがある。自分にとっては気になる存在。
この本の中でも、テクニック中心に説明するところは興味深かったものの、「敬体と常体は、文章のリズムによっては混在していても構わない」と言い切ってしまうところや、例として紹介している自分の書いたエッセイで、「~のような。」とか「~だったり。」とか、文章の途中で句点を打って終わりにしてしまう文体が気になって気になって仕方がない。
まあ、これは好みの問題であって、批判するつもりは毛頭ない。
とはいえやっぱり微妙な気分で読み終わった。
「京都造形芸術大学通信教育部における授業記録に基づき、書き下ろしたもの」ということで、授業のように分かりやすく要点をまとめて、ノウハウに特化して書かれている。
それも、自己表現ではなく職業として、コンスタントに、時には与えられたテーマに即して書くことを前提としているので、ある意味非常にドライ。でもそこがおもしろい。
岸本葉子という作家は、私よりも数年年上で、独身でフリーで家を買ったりなんたり、と、すべてではないけれど自分に近い部分があるのでたまに気が付くと手にとって読むのだけれど、でもなぜか、根本的なところで寄り添いきれないところがある。自分にとっては気になる存在。
この本の中でも、テクニック中心に説明するところは興味深かったものの、「敬体と常体は、文章のリズムによっては混在していても構わない」と言い切ってしまうところや、例として紹介している自分の書いたエッセイで、「~のような。」とか「~だったり。」とか、文章の途中で句点を打って終わりにしてしまう文体が気になって気になって仕方がない。
まあ、これは好みの問題であって、批判するつもりは毛頭ない。
とはいえやっぱり微妙な気分で読み終わった。
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パリのおうちネコ
2014年2月1日 読書記録第6紀(13.08~) コメント (4)パリで出会った個性あふれるネコたちを集めた写真集。パリジェンヌみたいな美人さんに、お腹ぷくぷくのグルマン猫など、思わずなでたくなるネコたちいっぱいの1冊。
アパルトマンに暮らすパリジャン・パリジェンヌたちにとって、ネコは素敵な友だち。ジュウ・ドゥ・ポゥムのクリエーションシリーズで、パリのアーティストたちのアパルトマンを訪ねると、お部屋でネコを飼っている人がたくさんいました。また、通りを歩きながら、ふとアパルトマンを見上げてみると、窓辺から外の様子をパトロール中のネコと目があうことも……。そんなパリで出会ったチャーミングなおうちネコたちを、この1冊に集めました。パリジェンヌみたいなおしゃれさん、おすましの美人さん、遊ぶのがうれしいイタズラ猫、食べるの大好きお腹ぷくぷくのグルマン猫など、それぞれが個性的で豊かな表情を見せてくれます。ふとした瞬間に見せる愛らしいネコたちの姿をおさめた写真は、眺めているだけで、ほっこりとしあわせな気分。ネコたちがくつろぐ、パリの素敵なお部屋インテリアもかいま見ることができます。思わず、頭や背中をなでてあげたくなるネコたちがいっぱい! ネコ好き・パリ好きにおすすめの写真集です。
シックでおしゃれなインテリア×ねこ、という最近の私のツボに直球ストライクな本。
なので小さくてページ数も多くないのにこのお値段でも買う(笑)。
感想。
いまパリのクリエイターの間ではソリッドグレー(灰色単色。ブルーともいう)が流行ってんの?(というくらいブリティッシュショートヘアとかロシアンブルーっぽいネコが多かった)
あと、もう少しインテリアを見せて欲しかったかな。
でも、表紙にこの写真(けっして愛嬌をふりまいてないネコ)持ってくるところにセンスを感じた(笑)。
基本、見開き(左右写真1枚ずつ)で1軒1or複数ネコ。物足りな~い!
最近、あなたの町の図書館に変化が起きてはいないだろうか。二十四時間貸出しが可能だったり、自動貸出機があったり、ビジネスや法律の相談もできたり、デジタルアーカイブが充実していたり。公共図書館はいま、無料貸本屋から脱して、地域を支える情報拠点としての施設にシフトし、町づくりの中核に図書館を据える自治体も登場している。年齢や、職業収入の差別なく、すべての人に開かれている無料の公共施設。私たちの人生にチャンスを与え、私たちの暮らす町をより豊かにする可能性を秘めている場所。そして社会の記憶集積装置。変わりつつある図書館の最前線へ出かけてみよう。いざ、図書館へ!
10年ほど前に菅谷明子「未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告」(http://www.amazon.co.jp/dp/4004308372/r)という新書が出て、ビジネス支援をはじめ利用者の調査・研究を支援する図書館のあり方に、日本の図書館業界は衝撃を受けた。
ちょうどその頃、日本の図書館は「無料貸本屋」と揶揄されて、ベストセラーの大量複本購入・貸出が批判されていたし。
行政改革で図書館予算が削減されたり指定管理者が導入されたり、生き残りのために図書館はどうあるべきか、すごく議論された。
それから10年経って、この本が出た。これは、新しいサービスや市民発の図書館のあり方を模索してきて成果を挙げた日本の様々な図書館の報告。
いまだに批判されることも多い日本の図書館サービスだけれど、目に見えないところで各地で様々な取り組みに挑戦してきて、みんながんばってきたのだ、ということがわかって、なんだか元気になった。
そりゃ、ニューヨーク公共図書館の域にはまだまだ達してなくても、みんなそれぞれがんばってるじゃない!
これらの活動が、どんどん拡がっていくといいなぁ。
ちなみに、昨年(業界で)話題になった武雄図書館(TSUTAYAを指定管理者にして書店やカフェ併設のおっしゃれーな図書館を、市長のイニシアチブで作った。賛否両論激しい)も取り上げられているけれど、本書では賛成・反対の意見を表明しないよう、慎重に客観的な報告に徹していたと私は感じた。
私自身は、武雄図書館に関しては「現地を見てないので意見保留」です(逃げ)。
動物が重要な役割を果たす物語は3000年前も今も同じくらい好まれている。したがって、ミステリ作家たちが動物にある種の愛着を感じ、彼らが登場する物語をたくさん書いたとしても不思議はない。犬、猫、鳥、ハムスター、蛇…。自らも大の犬好きで知られる女性作家パレツキーが、さまざまな語り口の多様な動物観と多岐にわたる短篇形式の精華を、膨大な作品郡の中から選び抜いた、動物好きには読み逃せないアンソロジー。
動物ミステリをあれこれ読んでいた時期があって、これは絶版になっており近所の図書館にも入っておらず古本にもなく、しばらく様子をみていてやっとブックオフに出品されたのを購入したものの、ちょうど読む本が重なっていて手に取れなかった。
先日、ようやく手に取ったものの、最初の短編がなんだかよく分からなくて途中で止まったきりさらにしばらく時間が経ってしまった。その話さえ読み通せば、後の話は読みやすくておもしろい。
とはいえ、2本目が何ともいえない「それってどうなのよ?」的な話で(Amazonレビューで指摘されている「バカミス」はこれのことかと思われる)、この最初の2本をクリアできるかが高いハードルになっていて、どういう編集意図でこの2本を冒頭に持ってきたのか、編者(サラ・パレツキー)に問いただしたい気持ち満載だ。
私は、ヒョウ(モンバサへの客)と白鳥(隣人たち)、ハムスター(正義は勝つ)が特におもしろかった。短編なので、ネタばれせずにどうおもしろいかを説明できないのが辛い。
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ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし
2014年1月3日 読書記録第6紀(13.08~)生花店の看板猫「ノロ」が、飼い主夫婦と共にヨーロッパを旅することになりました。
旅のはじまりから終わりまで、素敵なPHOTOと可愛いデザイン、便利な情報がこの本の肝。旅好き猫好きの皆さんは、トキメかずにはいられない1冊です..!
たまたま街で見かけたブックオフにふらっと入って、軽いコージー・ミステリでも読もうかな、と思ったのですがあまり意欲をそそる本がなく、店内を歩き回っていて目に留まったのがこの本でした。
ノロは黒猫。かなり大人しく、環境の変化にも動じない猫なので10時間超のフライトにも車で移動することにも毎日泊まる場所が違うことにも平気だったようです。誰にでもできる旅じゃないな、と思いつつ、うらやましく読みました。
直接役に立たなくても、写真が多くて、見ているだけで楽しい。
もし大地震が起こって避難することになったり、この家に住み続けられなくなったら、猫と一緒に避難所生活したり実家に身を寄せたりすることになる。そんなことも考えながら読みました。
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葉桜の季節に君を想うということ
2013年11月13日 読書記録第6紀(13.08~)「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
刊行されたころから読もう読もうと思いながらなかなか時間がとれず、叙述ミステリらしいのでできるだけネタばれを回避しながら苦節(?)10年、ようやく手に取りました。
ああ、気持ちよくだまされた!
自分の思い込みを思い知らされました。でもそれがどんな思い込みなのかはネタばれになるから言えない……。
読了後、密林のレビューを読むと、絶賛と批判が入り乱れていて、そのなかで「乾くるみの『イニシエーション・ラブ』のほうがすごい」と書かれていたので、次は初乾くるみ。
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ブランケット・キャッツ
2013年9月25日 読書記録第6紀(13.08~)馴染んだ毛布とともに、2泊3日でレンタルされる「ブランケット・キャット」。父親がリストラされた家族、子どものできない夫婦、いじめに直面した息子と両親、25歳のフリーターと派遣社員の彼女―。「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな7つの光。
最近、「iLove.cat」という猫情報サイトを見ている。ここのインタビューは猫を飼っているクリエイターが対象で、クリエイターの自宅はシンプルシックで自分の趣味に傾向が似ているからだ。
(参考になる、とは言えない。そもそもの広さが違いすぎる(涙目))
そこで毎日更新される猫グッズ紹介コーナーは、毎日猫グッズが出るわけでもないので、猫の出てくる本を紹介することが多く、その中で気になった本をメモしておいて、機会があったら入手している。
これもその1冊。
分かりやすくお涙頂戴な話なんだけれど、短編集なので気軽に読める。
最近、ご存知の通り読書スピードが遅くなっていたのだけれど、これは病院の待ち時間にさらっと読めてしまった。
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暗号解読〈上〉
2013年9月17日 読書記録第6紀(13.08~) コメント (2)文字を入れ換える。表を使う。古代ギリシャの昔から、人は秘密を守るため暗号を考案してはそれを破ってきた。密書を解読され処刑された女王。莫大な宝をいまも守る謎の暗号文。鉄仮面の正体を記した文書の解読秘話……。カエサル暗号から未来の量子暗号に到る暗号の進化史を、『フェルマーの最終定理』の著者が豊富なエピソードとともに描き出す。知的興奮に満ちた、天才たちのドラマ!
学校の課題関連で読んだ、科学ドキュメント。
カエサルの使った暗号から、暗号が破られる→さらに強い暗号を作成する、のいたちごっこを時代順に丁寧に解説。文系頭にも、とてもおもしろい。が。
時代が下るにつれてどんどん複雑になっていくので、だんだん理解が難しくなっていく……。
上巻は第2次大戦くらいまで。なんとかついていったけど、下巻は手を出しあぐねてます(汗)。
学校の授業は、下巻の内容が主だったんだけど。
ペット探偵は見た!
2013年8月8日 読書記録第6紀(13.08~) コメント (2)著者は神奈川県平塚市で「ペットレスキュー」というペット専門の探偵を開業して15年。 迷子になったペットを捜す……というと呑気な話に聞こえるだろうが、1日20km歩くことはザラ、マンホールに入ったり、ビルの屋上から隣のビルへ飛び移ったりと、その仕事内容はかなりハードである。 捜索依頼の6割は猫、3割が犬、残りの1割はフェレットやプレーリードッグなどの小動物。まれにはタランチュラやヘビの捜索依頼もあるそうだ。 雷にびっくりして走りだしたり、いつもの縄張りよりちょっと遠くへ行って道に迷ったり、ペットたちも迷子になりたくてなるわけではない。心を痛めて帰りを待つ飼い主さんと、やっと見つかったペットとの再会には思わず涙腺がゆるんでしまう。例えば…… ・自分の家に似た家の前で立ち止まりながら、住宅街をトボトボと歩く犬。 ・人間でいえば50km近くを歩いて帰ってきた子猫。 ・一緒に飼われていた仲良しの猫がいなくなり、ご飯を食べなくなってしまった犬。 しかし、ペットの捜索からはペットと飼い主さんだけでなく、それを取り巻く人間模様も密接に絡んでおり、心ない仕打ちにやるせない気持ちになるケースもある。 そんな、ペットと人の不思議な絆、傲慢な人間の行動など、ペット捜索から見えてきた人とペットの関係、全23例を紹介。 巻末には、ペットの種類別捜索マニュアルも。 (Amazonより転載:http://www.amazon.co.jp/dp/4594068448)
いろいろな、ペット捜索にまつわるエピソードがおもしろくて、うっかり一気読みしてしまいました。15年間この仕事を続けてきた経験の蓄積はさすがです。さらに本人の経歴もドラマチックで……。
ペットというのは、人によってまったく価値が変わる存在で、だからこそそこにドラマが生まれるんだと思います。