高校の進学組で学ぶ8人の生徒たち。名門大学目指して受験勉強に励む彼らだったが、しかし太っちょの老教師・ヘクターは、そんな型どおりの受験勉強を超えた、深みのある教育に情熱を注いでいた。そんな中、名門オックスフォード出身の教員・アーウィンがやってくる。彼はまさに、ヘクターとは正反対の、型どおりの受験勉強を指導する教師だったのだが…。
1983年のイギリスを舞台に、名門大学を目指す高校生たちの青春を描く。ミュージカルの頂点を決めるトニー賞で6部門を制覇した同名舞台の映画化である。監督は『クルーシブル』のニコラス・ハイトナー。オリジナル・キャストを揃え、本場ブロードウェイ・ミュージカルの楽しさがたっぷり詰まった、青春熱血コメディである。


そもそもは、某所にてアラン・ベネット「やんごとなき読者」(白水社、2000円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4560092257
の書評を読んで興味が湧き、密林で買い物かごに放り込んだところ、ベネット脚本・ロンドンからブロードウェイに進出してトニー賞も受賞した舞台の映画化(けど日本ではDVDスルーとなった)作品だというこれをお薦めされたのでした。

ええ、別にゲ●が出てくるからとかそういうことは購入理由では……(げほげほ)。

舞台の映画化だからか登場人物や場面が切り詰められてこぢんまりとした印象で、舞台がどんなだったか想像できるようだっただけれど、さすがに脚本は秀逸で、テンポのいい、研ぎ澄まされた台詞とそこにぽんぽん挿入される皮肉に、つい引き込まれてしまいました。
ただ、登場人物が先生4人、生徒8人もいるので一人一人の書き込みは、映画にしては足りないかな、という感じも否めませんが、でもとても面白かったです。

キャストも舞台出演者はそのまま映画版に出演しているそうで、歌も上手いしピアノも弾いてます。

テーマは、昔ながらの教養としての古典の授業と、テクニックとしての受験向け授業との対比。けれども、昔ながらの授業をするヘクター先生も受験対策授業を教えるアーウィン先生も、お互いを貶めるでなく、ただ自分がよりよいと思う知識を生徒に伝えようとする。生徒たちはそれぞれがなにかを得て巣立っていく、という筋書きです。

や、ゲ……が出るとはいってもそれがメーンでは……ないと……多分(脂汗)。
でも、とある生徒が先生に粉かけるシーンは出色だったなぁ。若さの勢いと叩き込まれた弁論術でがんがん言葉で責める生徒にうろたえる先生(メガネ)萌え。

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